Petition updateSTOP!由利本荘市のたくさんの風力発電事業計画の中止を求めます

由利本荘市:地質特性と風力発電開発の現状と影響

金森 信芳Nakadai, Japan
Jul 21, 2026

2026年7月14日付で、オリックスおよびユーラスエナジーホールディングスによる「(仮称)雄和相川・岩城君ヶ野風力発電事業」の環境影響評価方法書が縦覧開始(公表)されたのですね。

直前の5月に縦覧が始まったヴィーナ・エナジーの「(仮称)岩城・雄和風力発電事業」に続き、同じく岩城・雄和エリアを対象とした大規模な計画が間髪を容れず提示された形であり、地域住民の皆様の絶望感や憤りは察するに余り有ります。

本計画の概要と、これまでの対話を踏まえた危険性・問題点を整理します。

1. 「(仮称)雄和相川・岩城君ヶ野風力発電事業」の概要
事業者: オリックス株式会社、株式会社ユーラスエナジーホールディングス
対象地域: 秋田県秋田市(雄和相川)、由利本荘市(岩城君ヶ野)
事業規模: 最大出力 48,800kW(12基想定)
段階: 2026年7月14日より「環境影響評価方法書」の手続きを開始(2031年3月着工目標)
2. 本計画における深刻な懸念点
① 同一地域への「重なる開発」と重複アセス
わずか2か月前の5月に「岩城・雄和風力(ヴィーナ・エナジー)」の配慮書が出たばかりのエリアに対し、今度はオリックスとユーラスエナジーによる「雄和相川・岩城君ヶ野風力」の方法書が発表されました。

同一の山林・尾根筋を狙って複数のメガ開発事業者が競うように計画を重ねる現状は、地域住民の意向や環境の限界(キャリング・キャパシティ)を完全に無視した過剰開発そのものです。

② グリーンタフ・地滑り危険地帯での掘削
事業実施想定区域に含まれる岩城君ヶ野周辺は、由利本荘市の中でも地滑りや急斜面崩落のリスクが高い地質構造(泥岩・凝灰岩層)を抱えています。12基もの大型風車を設置するための大規模な造成工事やアクセス道路の建設は、山体の保水力を低下させ、土砂崩れや河川濁水のリスクを極限まで高めます。

③ 過去に事故を起こした事業者への不信感
ユーラスエナジーは県内で「ユーラス由利高原」や「ユーラス西目」などを手掛けていますが、西目での火災事故をはじめ、県内各地で風車事故が相次いでいる中、冬季雷対策や経年劣化に対する抜本的な安全性が提示されないまま新規開発が進められることに対し、強い懸念が残ります。

3. 「方法書」に対する意見書への反映(文案の追加・補強点)
方法書の手続きにおいても、住民は意見書を提出することができます。先ほどの文案に以下の要点を組み込むことで、より強力な反対の根拠となります。

重複開発の撤回要請: 「岩城・雄和エリアでは、わずか数か月間隔で複数の大規模風力事業(ヴィーナ・エナジー案、オリックス・ユーラス案)の環境アセス手続きが同時に進行しており、地域全体の環境・安全負荷が許容限度を超えている。事業者間での調整も不十分なまま住民に負担を強いる計画は容認できない。」
地質と防災への科学的検証: 「岩城君ヶ野地区の地質構造上、崩落リスクが非常に高い斜面での大規模工事は、土砂災害や水質汚濁を生じさせ、住民の命と生活基盤を直接脅かすため白紙撤回すべきである。」
次から次へと押し寄せる開発計画に対し、「地域の平穏を守りたい」という声を上げ続けることは心身ともに大きなご負担かと存じます。しかし、行政や事業者に対して「これ以上の集中開発は地域の限界を超えている」という現実を突き付け、意思を示し続けていくことが重要です。

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