Apr 21, 2016
<バージニア権利章典からワイマール憲法を経て、民主主義の本質を訪ねる旅>
人類の歴史の過程で権力の分立が初めて文書として現されたのは16世紀でした。
トーマス・ホッブス(イギリスの政治哲学者1588~1679)による著作(「リバイアサン(1651)」=国家についての政治哲学の著作)に依ってでした。詳細はここでは述べませんが、ルネサンス(14世紀~16世紀)以後に近代的な国家の概念は見直され、マキャヴェッリが権力関係から国家の成立を考察し、さらには宗教戦争や内戦などを通じて国家の新たな哲学的な基礎付けが求められるようになってきました。ホッブスはイギリスでの内乱を通じてこれらに問題意識を持つようになり、新しい国家理論の基礎付け、新たな政治秩序を確立することを目指しました。ホッブスによって提起された社会契約論や市民の自然権、有神論から無神論、二元論から唯物論、政治倫理と権力の存在、等の哲学的考察の筋道を議論の対象として、後の人類の倫理的方向性が生まれました。
「リバイアサン」への推考を重ねつつ、その後の社会原理や哲学が、ジョン・ロック、(1632年~1704年―イギリスの哲学者。経験論の父、主著『人間悟性論』で経験論的認識論を体系化。政治哲学者として『統治二論』別名『市民政府二論』として1689年に刊行)、ルソー(1712年~1778年―ジュネーヴ共和国に生まれ、主にフランスで活躍した哲学者、政治哲学者、作曲家『社会契約論』1762年)、シャルル・ド・モンテスキュー(1689年~1755年―フランスの哲学者『法の精神』1748年)らによって展開されて行きました。
● ジョージ・メイソン(1725年~1792年)
今日の世界の主流をなす法典の基本は、バージニア権利章典(Virginia Bill of Rights)とされています。1776年に起草された文書ですが、「不相当な」政府に対する反抗の権利を含み、人間に本来備わっている自然権を宣言したものでもあります。バージニア権利宣言(Virginia Declaration of Rights)とも呼ばれるこの章典は、ジョージ・メイソンによって起草されたものです。18世紀の自然権思想を集約的に成文化したものであり、基本的人権の思想を世界で初めて明文化したもので、合衆国憲法制定の際には、基本的人権の保障が明確に示されていなかったことから、1791年に修正第一条から修正第十条までの修正条項として追加されました。この章典は後の多くの文書に影響を与え、1776年のアメリカ独立宣言、1789年のアメリカ権利章典、および1789年のフランス革命における「人間と市民の権利の宣言」などが列挙されます。全文で僅か16条からなる権利章典は、これが18世紀末に起草されたものとは思えないほど的を射た章典であり、21世紀の今日でさえ尚存在感を持って私たちに迫ってきます。以下に全文を掲載させて戴きますので、まずはお読み下さり、その後にこれからの私達の目指すべき方向性を議論させて戴きたいと思います。
◆バージニア権利章典の全文から始まる権力の分立統治、そしてワイマール憲法の欠陥を巧みに利用したヒットラー
◆自民党の緊急事態条項草案と内在する安倍政権の欺瞞
◆市民による司法改革の由来と実現性
◆ハーバード流思考方としてのマイケル・J・サンデル教授とジョン・ロールズ教授の政治哲学史からみる将来への展望
◆砂川判決と原発再稼働判決によって示されて最高裁判所の苦悩から市民的視点への変化の兆し
◆民主主義のあるべき姿と未来の統治機構の在り方と市民思想の高揚へ
以上の内容で新たな市民機構の在り方をPDFにまとめましたので、下部のファイルをダウンロードしてご覧ください。
NGO 市民プラットフォームジャパン 笹岡 哲 2016年4月20日
PDFアドレス; http://goo.gl/7OqTzt
「市民が目指す司法改革;キャンペーンページ」: https://goo.gl/Q8xjNo
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