

日頃より、貴重なご支援を賜りまして、誠にありがとうございます。
4月7日(火)付で、最高裁に事件記録が到着し、第二小法廷(三浦守裁判長)で審理が開始されることが通知されていました。
そして、5月26日(火)、本件について第1回目となる最高裁要請が行われました。
~日本国民救援会主催 第281次最高裁統一要請行動~
日本国民救援会及び同神奈川県本部は、本件裁判の支援を決定しています。
そこで、同会が2か月に1度(奇数月)に行われる、最高裁係属中の支援事件について
統一で要請する行動が行われており、本件裁判もその要請行動に一緒に参加させていただきました。
第281次最高裁統一要請の対象事件
【刑事事件の部】
- 福岡・飯塚事件・第2次再審請求特別抗告申し立て事件
【民事事件の部】
- 茨城・動燃から続く不当差別是正訴訟・上告受理申立て事件
- 神奈川・防衛大学校いじめと人権侵害事件・上告受理申立て事件(本件)
11:00~12:00までの、民事事件の部にて、合計13人が参加し要請しました
防衛大学校いじめ事件:10人 動燃差別是正訴訟:3人
今回の提出書類 (閲覧はこちらから)
- 紙の署名 1,142筆
- ネット署名 18,161人分
- 要請書
●初めに、要請書の内容を、支援する会事務局次長の渡場大河が説明しました。
●続いて、参加したAさん本人を紹介した上で、Aさんのお父さんが、要旨以下の通り要請しました。
息子が受けたいじめは、言葉の暴力である。一方的にナイフで刺すような行為である。いじめのやり方は本当に陰湿であり、挙句の果てにいじめた側は楽しんでいる有様であり、いじめているという認識をもっていない。こういう人間が、本当に幹部自衛官に相応しいのか。
息子は小学1年生から剣道を続けてきた。下級生に対しても優しく面倒を見ていた。しかし、防衛大学校での剣道部は、本当にいじめそのものだった。
3年生の頃に、夏休みに自宅に帰ってきたが、表情は暗く目は虚ろで、「大丈夫なのかなぁ」と思っていた。ところが8月のある日、息子は、薬を大量に飲んで意識がもうろうとした状態で居間に倒れていた。すぐに病院に連れて行ったが、しばらく、胃が荒れて食事が満足にできない状況だった。
それから、剣道部の合宿に参加するために息子は防衛大学校に戻った。これはまともにできないと思って止めるように言ったが、本人は意志が固く、防衛大学校へ戻っていった。しかし、上級生から「さぼってんじゃねーよ」と竹刀で叩かれ、連帯責任で全員に素振り100回をやらされるなどのいじめが続き、ついに本人の心が壊れてしまった。
防衛大学校で起きた行為は明らかにいじめであり、教官らの安全配慮義務違反であると訴えたい。言葉が発せられないということがいかに辛いか。その原因を起こしたのは、防衛大学校の上級生、下級生、教官である。彼らの責任が全くないというのは、明らかに不当である。息子は学校をやめた後も苦しんでいる。
最高裁の裁判官は、一人の人間を苦しめた罪の重さを、加害者に理解させるためにも、この息子の思いをわかってほしい。
●支援する会の柴田豊勝事務局長からも、要旨以下の通り要請しました
本人は、夢と希望をもって、東日本大震災の被災者救援を見て、自分もあんな風になりたいと思って防衛大学校に入校した。しかし、結果的に裁判を起こすという結果になるとは思わなかっただろう。
別の元学生による福岡での裁判は、物理的な暴力がかなり強調された。本件裁判は、主に精神的な攻撃であり、目に見えづらい。裁判所にはそれを正しく認定する力をもってほしかった。
続いて、それぞれの立場から要旨以下の通り要請しました。
●K.K (支援する会事務局)
私は長い間、高校教員をやっていた。学校ではいじめの問題が蔓延している。教員として、いじめにどう向き合うかは重大な仕事である。
大津の中学校の事件をきっかけにして「いじめ防止対策推進法」が作られた。ここにはいじめの定義が書かれている。これを「防衛大学校の中には適用できないので関係ない」と退けてはならない。
蟻塚意見書では、PTSDの診断をした。しかし原判決は全く無視した。裁判所が世間の常識を知っているのであれば、このような事実がいじめと認定されないことはおかしい。
この地裁・高裁判決を追認するならば、今起きているいじめの事実を容認するとんでもない判例を残すことになってしまう。
●H.T (支援する会事務局)
指導記録の添付資料は、森友学園問題のように、裁判をする上で立証の前提となるものである。これがなければ事実を明らかにすることはできない。明確な暴力も含めて、本人はPTSDへと追い詰められた。
旧日本軍では軍隊内でのリンチが横行していた。人格を否定するようなやり方が、一般市民の殺害や捕虜への暴力、性的虐待などにつながった。そういうやり方を防衛大学校でもやるのか。防衛大学校を卒業した人は幹部になり、さらに組織のトップになっていく。力で解決するのではなく、法で解決する、それができるのが最高裁である。
●S.M (支援する会事務局)
私は長く横浜市に勤務してきた。本人は、東日本大震災の災害救助の姿を見て入校したが、全寮制で逃げ場もない中ずっといじめを受けてきた。本人の今後の将来のことを考えれば、今救われなければならない。最高裁には公正な判決を求める。
●S.T (日本国民救援会鎌倉支部 事務局長)
昔はJR東日本に勤めており、「ハラスメントを根絶しよう」と教育されてきた。防衛大学校の中でも同じように教育されていくのが当たり前だと思う。身内だからといって暴力を振るったりすることは許されない。時代に合ったやり方で、ハラスメントを根絶するためにも、社会の変化に沿う判断をしてほしい。
●T.S (日本国民救援会鎌倉支部 事務局次長)
いじめは暴力的な面と精神的な面とある。精神的ないじめで自殺してしまう人がいる。本人は言葉も出せない状況である。判決でも「不適切な指導と評価するものがあった」と述べているが、それをいじめと認めないのか。社会一般ではいじめといわれるものが、防衛大学校の中ではいじめではないということになるのか。いじめをなくすためにはどうするべきか、最高裁で判断してほしい。
●M.T (日本国民救援会小田原・西湘支部 事務局長)
本人は「怪我」をさせられた。私は、この事件は本来は民事ではなく刑事事件であると思う。血が出なければ「怪我」じゃないのか?加害者の人間をきちんと処罰すべきだと思う。
普通の学校でもいじめがあるが、取り返しのつかないことになってからでないと表面化しない現状である。そして、その陰には何倍もの被害者が存在するはずである。そういう人たちをどう守っていくかが、社会の責任である。そのためにも、防衛大学校でのいじめを認めることが、社会人としての役割である。
引き続き、支援する会による独自の最高裁要請を行ったり、国民救援会の統一要請に参加して
最高裁へ声を届けていきたいと思います。
今後とも、変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い致します。