連休中、東北本線といわて銀河鉄道をりようした際、電車の段差に気づき、投稿し、昨日5月19日の日報論壇に掲載されました。
横沢議員の方にメールを送ったところ、以下の返答でした。
【横沢議員の返答】
いつも大変お世話になっております。
この度はご高説をお送り頂き、ありがとうございます。
地方でのバリアフリー状況の格差は、横沢も当選以来取り組んでおり、
国交省にも対応を促すなどしております。
東北地方に限っていえば、積雪のため、ホームと車両入り口に段差をつけている、という事情があるそうです。
これも事業者マターの話であるため、国交省からの強い指導は難しいそうですが、
そんな中でもできることがあるのではないか、と伝え続けております。
【本文】
先日いわて銀河鉄道線を利用した。私は左半身に麻痺があり、足元の感覚が鈍いため、列車に乗るたびに緊張を強いられる。ホームと車両とのあいだに段差と隙間があり、足を取られれば、転倒や怪我にもつながりかねない。冬場は雪の影響もあるかもしれないと感じたが、毎日乗り降りするわけではない以上、なぜ段差が存在しているのか疑問を抱いた。実際に、車椅子を利用する方がスロープの準備が間に合わず、乗車を断念したという話も耳にしたことがある。 地方の第三セクター路線では、無人駅が多く、エレベーターやスロープなどの整備がない駅も少なくない。都市部と比べて人員や予算が限られていることもあり、整備が後回しになる現状があるのだろう。しかしそれによって、「移動の自由」が制限されている人たちがいることにもっと目が向けられるべきだと感じた。 関東では、車椅子の方が日常的に鉄道を利用する光景をよく見かける。駅員がスロープを用意してサポートし、通勤や通学の一場面として定着している。もちろん都市部にも課題はあるが、「一人で移動する障がい者の存在」が前提にある設計や運用が整いつつある。一方で、地方では段差そのものが障壁となり、駅員がいても対応しきれないケースがある。車椅子の方が継続的に利用するには、物理的にも心理的にも大きなハードルがあるのではないか。 そんな中で目にしたのが、JR盛岡支社が導入を予定している新型車両「HB-E220系」に関する報道だ。環境性能に加え、バリアフリーにも配慮した設計がなされ、優先席やトイレ、視認性の向上などが紹介されていた。こうした取り組みは歓迎したい。一方で、乗降時の段差については具体的な改善の記述がなく、現場の課題にどれだけ向き合っているのか気になった。 背景には、制度設計の古さもある。たとえば、JRや大手の民営鉄道では、障害者割引は介助者同伴であれば距離に関係なく適用されるが、単独利用では片道百キロ以上の移動でなければ適用されない。「二人で一人分」という発想は、障がい者の単独移動を前提としていない設計思想に根ざしている。福祉経済学の安部誠治教授も、制度が管理と効率を優先してきた経緯を指摘している。 車椅子生活になったとき、誰もが悲観的な気持ちを持たずにすむ社会をつくりたい。制度とインフラの両面から「一人で移動できること」を前提とした交通設計がなされることを、心から願っている。

