

予定していた1月14日から1日遅れましたが、嘆願書を書き上げました。
前回の「進捗状況」で嘆願書の原稿にご意見を募りましたところ、数多くの貴重なご意見をいただきました。それらを踏まえ、盛り込んで完成させたつもりです。思いを込めて書きました。ぜひ全文目を通していただきますようお願いします。
明日の午後9時に署名簿をダウンロードして、プリントアウトの作業に入ります。嘆願書の発表をもって署名を締め切るとお伝えしていましたが、明日1月15日午後9時までは、新たな署名を受け付けたいと思います。まだ署名されていないお知り合いに最後のお声掛けをよろしくお願いいたします。
次回の「進捗状況」では警察庁に署名簿の配達済みをの確認を取って、最終的なご報告をしたいと思います。
以下、「嘆願書」です。
警察庁 長官
松本 光弘 殿
「落とし物検索システム」の改革を求める嘆願書
「落とし物検索サイト」を全国共有データベースで運営する検索サイトにして、迷子のペットがおうちに帰れるようにしてください!
日本は今やペット大国と呼ばれるようになりました。それに伴い、迷子になるペットも増えています。現在の日本の法律では、迷子のペットは「遺失物法」に則り警察署が担当する「落とし物」扱いとなり、保護され拾得物として届け出された場合は、都道府県ごとの「落とし物検索サイト」に載せられています。しかしながら、実際は「物」ではなく「生き物」であることから、以下のような深刻な問題が起きています。
【迷子ペットが「落とし物」として扱われることの問題点】
(1)そもそも、迷子ペットを「落とし物」として警察署に遺失届、拾得届をする必要があることは周知されていない。そのため、保護後も帰宅できないペットが多い。
(2)迷子ペットが、都道府県を超えて移動した先で保護された場合、現在のような都道府県別の落とし物検索システムでは遺失届けとのマッチングが困難であるため、帰宅できないままとなるリスクが高まる。
(3)警察署遺失物担当者の迷子ペットに対する認識の違いによって「拾得届」と「遺失届」のマッチングの仕方に差がある。都道府県別データベースのため隣接都道府県のデータまで見たり見なかったり、過去にさかのぼってデータを見たり見なかったりなど保護情報の検索範囲にばらつきがあり、飼い主への保護情報の連絡に漏れが生じることも多い。
(4)遺失者(飼い主)が検索システムを利用して広域に調べようとしても、 システムによっては、遺失場所別や細かい地域区分別に検索が必要であったり、動物の種別仕分けが大雑把であったりして、使いづらく、労多くして検出できないという状況にある。
(5)拾得者(ペットの保護主)または警察署会計課(遺失物係)に、拾得後(保護後)のペットの飼育や病院通いという精神的にも経済的にも多大な負担が生じている。
(6)拾得届(迷子ペット保護)から検索システムへの掲載まで数日かかっていることが多く、飼い主とのマッチングも遅れ、その間、適切な飼育が受けられずにペットが死亡するケースが生じている。
(7)(5)(6)の問題を避けるために、特に迷子ペットの多い大都市圏において、拾得届から2週間経過後は譲渡処分に移行することが多く、飼い主の捜索が及ばないうちに帰宅できなくなるケースが数多く生じている。
【「落とし物検索システム」の改革(案)】
このような諸問題を生まないためには、より多く迅速に迷子ペットを帰宅可能にしなければなりません。そのためには「落とし物検索システム」を以下のように改革することが肝要と考え、強く要望いたします。
①都道府県越えして移動した先で保護されることの多い迷子ペットが帰宅しやすくするために、現在都道府県別に運営されている落とし物検索システムを一元化し、全国共有データベースの検索システムへと刷新してください。
②①の新システムは、以下の項目を満たすシステムであるよう要望します。
(ア)「落とし物検索サイト」に載せられた情報を最大限有効に活用するために、警察署専用システムにするのではなく、下記ⅰⅱⅲが可能な公開システムとする。
ⅰ遺失届け・拾得届けができるもの
ⅱ飼い主が迷子にしたペットと同種のペットの拾得状況を全国範囲で検索できるもの
ⅲ遺失届済みの飼い主に限り、該当のペットを検出した際に面会の申請ができるもの
(イ)データを能率よく検索できるように、(ア)ⅰの届け出の際は、日時場所にとどまらずペットの種別、色、画像などが入力できるようにしたもの。ただし、飼い主なりすまし防止の観点から個体を特定できる情報については非公開の措置がとれるよう配慮されたシステムであること。
(ウ) 遺失物の状況が更新された場合、更新理由まで記録するもの。
〔状況更新の例〕遺失者が判明し解決済み、○○センターに譲渡処分、届け出受領後死亡、拾得物保管期間3か月が経過し拾得者に所有権移行済み など
(エ)3か月経過後に飼い主が判明した場合や、飼い主取り違え、飼い主なりすまし及び虐待犯の手に渡したといった錯誤が生じたときに備えて、対応が終了した件のデータも追跡ができるようにアーカイブ領域に保存する機能を備えたもの。
昨年12月に、全国共有のデータベースによる落とし物検索システムを2022年度中に開発し、順次26年度末までに導入するとの警察庁の発表が報道されましたが、そのシステムを操作し使用するのは警察署員とのことです。この嘆願書で求めているのは、国民が利用者となり、情報を入力し情報を検索する新システムの実現です。必死にペットを捜索する飼い主が検索すれば検索漏れも生じにくく、保護されたペットと捜索主との面会設定もサイトでの受付で電話応対が減れば警察署の仕事量も減ることになり、警察署の働き方改革にもつながると思われます。
また、ペット大国になりながら、動物愛護、動物福祉の精神に基づいた社会システムの構築は全く追い付いていない現状にあって、コロナ禍のもと、ペットの需要は増す傾向にあります。まさに、迷子ペット対策は待ったなしの状況、急を要しています。したがって、2026年度末ではなく、一日も早く新システムが導入されることを強く希望します。政府主導でデジタル社会推進が力強く打ち出されている今こそ、真に人を尊重し動物を愛護する画期的な公的サービスシステムとなる「落とし物検索システム」を作り、あまねく国民に活用を呼び掛けてください。
今回、地方都市に在住する一人の鳥飼にすぎない私が、一念発起して、この嘆願書に賛同を求める署名活動を立ち上げたところ、わずか6日で1万人を超す賛同を得ました。それは、この問題にいかに多くの人が苦しみ、改革を願う気持ちがいかに切実であるかの証であると思います。
どうか誠意ある対応と迅速な改革への着手をよろしくお願い申し上げます。
2021年(令和3年)1月20日
代表者住所:福岡県北九州市小倉南区葛原本町
代表者氏名:黒﨑るみ