… kuma​.​Morinokoe東京, Japan
Jul 2, 2026

​皆さまへ

​署名活動の進捗につきまして、ご報告をいたします。

​先般、提出いたしました質問状に対しまして、WWFジャパンより回答をいただきました。
回答の中で、以下の重要な見解が明記されています。
​「再生可能エネルギー開発の中で、貴重な自然や希少な野生生物の保全を脅かすものについては推進すべきではない」
「現在のクマの駆除対応については、根本的な解決にはつながず、共生の道を探らねばならない」

​世界の保全活動をリードする国際組織が、現在の森林開発や駆除のあり方に対して、明確な方針転換と共生の道を求めている事実が示されました。
(※なお、公式な提言をなさっていないという認識で質問状に問いを立ててしまいました箇所につきましては、心よりお詫びを申し上げております)

​一方で、政府からの回答は現時点で届いておりません。

国際保護団体がこれほど明確に現状の課題と提言を公表している一方で、国の中心において、未だその声に応える動きは見られることはなく、さらなる開発と駆除が加速しています。
これが私たちの国、日本の姿なのでしょうか。

​先日も、前足を失い、痩せ衰えながらフラフラと歩くクマの姿が目撃されていました。
人間が作り出す残酷な道具によって、これほどまでに非道な痛みを強いられている命が、今この瞬間も厳然として存在しています。
​署名に記した通り、生命倫理を深く欠いた、甚大な苦痛を与える「くくり罠」などの全国的な製造、販売、および使用の即時禁止を、なおも強く求め続けたいと思います。

また、​今回得られた見解を重要な指針として携え、さらなる多方面への働きかけへと、皆さまの想いとともに歩んでまいります。
​​

【WWFジャパン 回答全文】

hauno様

平素よりWWFジャパンの保全活動にご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。この度は貴重なご連絡をいただき、恐れ入ります。hauno様の自然環境や生物多様性の保全にむけたご活動に、心より敬意を表します。

当団体の窓口であるインフォメーションセンターより、団体としての見解を回答させていただければと存じます。

当団体は人が自然と調和して生きられる未来をめざして、気候変動と生物多様性損失という大きな2つの課題解決を重要なテーマとして活動しております。

この2つは同時に解決する必要がある課題であり、相反するものとして捉えるべきではないと考えております。気候変動対策は野生生物保護としても必要な取り組みであり、同時に、再生エネルギー開発の中でも、貴重な自然や希少な野生生物の保全を脅かす再生エネルギー開発については、推進すべきではないと考えております。

また、各地で深刻化しているクマの出没については、自然環境や野生生物だけでなく、地域社会の構造とも深くかかわる課題と認識しております。クマが生息する地域でも、住民の方々が感じておられるご不安、実際に被害に遭われた方のご負担やご心痛を考えた時、駆除の対応をせざるを得ない例があることは、私たちも理解しております。ただしこのままでは、課題の根本的な解決にはつながらないと考えています。今後の地域社会の在り方を含めた対応策と共生の道を探ってゆかねばなりません。

WWFジャパンではクマとの共存を目指す取り組みとして、昨年11月に声明を発出後、本年2026年3月18日付にて、特定鳥獣保護・管理計画作成のためのガイドライン(クマ編)令和7年度版(案)に関する意見書を公開いたしました。

環境省への意見書  https://www.wwf.or.jp/activities/statement/6231.html

ウェブサイト記事  https://www.wwf.or.jp/activities/opinion/6230.html

またご参考までに、本年4月に公表した声明も改めて下記に記載させていただきます。

【声明】人とクマの棲み分けのために-「クマ被害対策ロードマップ」に求められる順応的管理と科学的根拠-

https://www.wwf.or.jp/activities/statement/6244.html

この度のhauno様から頂いたご質問、内容は今後の活動の参考とさせていただきます。また、本件については公式見解を公表しておりますので、上記の公開情報をご参照いただければ幸いです。なお、個別のご質問への回答が十分ではない部分もございますが、補足的な説明によって公式見解の主旨が正確に伝わらなくなる可能性もあるため、公式に公表している内容をご確認いただけますと幸いです。

なお、当団体では法令を遵守した個人情報管理を行なっており、署名に含まれる可能性のある個人情報をお預かりすることは差し控えさせていただいております。

どうかご理解とご配慮を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。末筆ながら、hauno様の今後のご活動のご発展を心よりお祈り申し上げます。

WWFジャパン インフォメーションセンター

 

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