
8/16日の環境アセスの総括審議には大変がっかりし、そのことは各委員の方々にメールで伝えました。傍聴人有志の一人として要望書も提出しました。
8/18日に総会の傍聴をするのはとても心配でしたが、柳会長から冒頭、着工後の事後調査における審議会の関与を丁寧に行うという提案が出されました。さらに加えて委員から、着工前の段階で、評価書確定前の審議会の関与を求める発議があり、今回は異例の展開となりました。
まず、次のステップである環境影響評価書作成について事前に審議会でその内容をチェックすることになりました。また、環境影響評価条例に基づき、事後調査と変更届の審議も可能にしたのです。今後行われる根系調査などについて、審議会が事業者をよんで、報告や資料提出を求め、フォローアップ審議を行うことになりました。しかも「専門員」として外部有識者を入れるという画期的なものです。
神宮外苑再開発の規模や工事期間の長さ、公共性、市民の関心の高さを理解してその判断をして下さった審議委員の方々に感謝しています。
しかし、答申は出されることとなり、計画のプロセスは進みます。
着工は年明けになるともいわれ、この暴挙を止めるための時間は限られています。
今日の環境アセスの総会での決定は、たしかに私の予想を上回りました。一方で、日本の環境アセスの限界も感じました。計画承認後に行われるので、そもそもそのプロジェクトの是非を問うものにはならないからです。
今日の総会では、例えば生体やイチョウ並木への影響、犬を連れていけるコミュニティとしての価値、森で遊び自然に触れることの子供への影響など、これまで出てこなかった指摘がたくさんありました。
答申の中には「環境保全の徹底を求める」という言葉が出て来ます。しかし、本当に「環境保全の徹底」をするのなら、計画を白紙撤回にして、イコモスや新建から出ているような、樹木伐採を回避する代替案を検討するべきです。しかし、それは環境アセスの範囲にはないので、審議会で語られることはありません。
今年2月、東京都の都市計画委員会が神宮外苑再開発を承認した際に「十分議論を尽くされた」という会長の発言がありましたが、十分どころかほとんど議論などないまま環境アセスのプロセスに移りました。
総会で「環境アセスの審議期間中、事業者と都民の関係がこじれたのではないかと反省している」と部会長の発言がありましたが、それは市民への情報開示も対話もないまま計画が承認されたからです。検討されるべき問題点を全部まわされてきても、環境アセスの構造で対応するのは無理なのです。
答申の中に小池知事が5月に求めた「市民への情報開始や参画」のような言葉がありましたが、今の段階では遅すぎ、表面的なものになります。やはり、計画推進ありきの環境アセスには限界があるのです。
東京の有権者の7割が反対している計画なのに、ここまでプロセスが進んで事業者に対してゴーサインが出るのは本当に残念です。
小池知事は今こそ勇気を出して、このプロジェクトを立ち止まらせるべきです。
みなさん、ひき続き、頑張りましょう。これからのアクションを色々考えていきます。
最後に、28時間前にアップデートを投稿しましたが、何故かお知らせのメールは皆さんに届かなかったようです。「伐採樹木4割削減」というメディアの一斉報道は、実は巧妙な数合わせであることを是非知って頂きたいのです。こちらから読めます。