Petition update神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを!【神宮外苑再開発計画】環境アセス総括審議を傍聴~その結果にがっかり!
Rochelle KoppJapan
Aug 16, 2022

8月16日、ペンディングになっていた神宮外苑地区計画環境アセス総括審議会をオンライン傍聴しました。たいへん残念なことに、一部意見をつけたものの環境アセス審議は総括され、結論が出されました。次にこの総括が8/18の総会で承認され、都知事への答申として上げられると、実質的に事業者へゴーサインが出ることになります。

審議会では、はじめに事業者が提出した追加資料に対して専門家である委員の質疑があり、その後委員の総括と合わせて2時間半に及ぶ審議が行われました。前半の追加資料の質疑では、まだ多くの不確定な要素が残されたままであり、これでは正しい判断ができるはずがないと感じました。球場もラグビー場についても、樹木伐採や保全の条件の話になると、建設する事業者が決まっていないので、具体的な設計案は未定だと説明から逃げる。しかし未定といいながら、球場と樹木の距離、ラグビー場の位置や規模はしっかり固定しているという矛盾だらけのやり取りが続きました。銀杏並木保全の鍵となる「根系調査」もまだこれからだといいます。その結果次第で銀杏の運命が大きく変わるというのに、その判断は誰がするのでしょうか?

事業者は「伐採本数を減らし、その代わり移植本数を増やした」と説明しましたが、その移植の方法やスケジュールは非常に曖昧です。そもそもそんなに多くの大木、古木の移植など現実的に可能であるとは思えません。単に「伐採しないのだからいいだろう」というすり替えに過ぎません。多くの懸念と問題点を残し、根本的な対策が話し合われないまま、事業者からは今までと同じ「調査をした上で前向きに検討」「環境保全への強い思い」や「積極的に検討」など、うわべだけの言葉が繰り返されました。そして、そんな言葉を「環境保全の意識が高まった」と評価し、そのまま受け入れてしまう委員にも、本当にがっかりしてしまいました。

委員は事業者に対して「環境保全の徹底」「情報公開」「調査報告」を十分に行うようにという意見を出しましたが、ただお願いするという一文を加えただけで、今後それを監視しチェックする具体的な方法や体制は示されませんでした。そして妙なことに前半部分で話し合われた事柄が、そのすぐ後に画面共有され読み上げられた総括のまとめのテキストに入っていたのです。つまり、今日の審議の前にすでにドラフトが用意されていたのは明らかです。このような事前に調整された審議は形式的で不誠実ではないですか?

何よりも気になったのは、日本の環境アセスのやり方の順番のおかしさです。行政手続き上、計画が承認された後に行われるので、計画実施が前提になっています。環境保全への懸念、地域住民への影響、神宮外苑という公共性の高い地域への敬意、などより事業者のいう「競技の継続性」や「施設の規模」「経済性」などが、反論されることもなく優先してアクセプトされるのでは、何のために審議するのでしょうか。

今回の環境アセスの結論も開発計画ありき、事業者の表面的な調整だけで計画の変更を要求しない、非常に弱いものでした。

環境のことが明らかに優先順位が低いとわかる審議会を聞いているのはとても辛かったです。日本の環境アセスはこんなものですか?そうであれば、日本中で樹木伐採や環境破壊が起きている現実は驚くべきことではないのでしょう。

とてもとても残念です。

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