キャンペーンに賛同いただきました皆様へ
お世話になっております。
ついに、香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(以下、ゲーム条例)に関する具体的な施策が動き始めました。
時期的に夏季休暇を控えていたこともあり、最初の「汚染」の標的として、香川県は、教育委員会を介して、県内の公立小中学校に通う児童生徒と、そのクラス担任の教師を選びました。また、その支援策でしょうか、香川県は、広報誌を使い、インターネットやビデオゲームを含めた、ITの知見に乏しい香川県在住者も巻き込もうとしています。
本来なら、行政府、ましてや、教育委員会が頒布する教師・生徒向け文書では、高品質で確固とした科学的根拠や検証が行き届いた各種資料が用いられないといけないはずです。しかし、今回頒布された文書は、そのような事柄を無視し、ビデオゲームの遊びすぎによる脳の萎縮やドーパミンの過剰な放出など、インターネット依存症・ゲーム依存症、ITに関する正しい知見を備えていない生徒・教師に対してデタラメな知識を刷り込ませたり、ミスリードさせたりする解説や統計資料の採用を強行し、それに伴って発生したと思われる文面の矛盾や齟齬を満載させています。当然ですが、そんな文書で「啓発」をいくら行っても、市民に対して、インターネット依存症・ゲーム依存症に対する正しい知見が浸透することはありえません。
あと、なぜか、ゲーム条例の対象年齢にもかかわらず、高校向けの資料が一切ありません。個人的には、これも見過ごしてはいけない点と考えています。
再度書きますが、香川県は、公式文書として、そんな欠陥だらけの文書を「啓発活動の一環」として展開したのです。ゆえに、由々しき事態が発生したといえます。私を含めて、現行のゲーム条例の内容に異議を表明している方々が懸念することの1つが顕現したからです。
― 誤った知見を広めることで、ビデオゲームを含めたITに関する知見や、インターネット依存症・ゲーム依存症に対する正しい対処法から市民の目を背けさせる危険がある ―と。
この施策は、教職が持つ本来の使命の達成のために教職を志し、今この瞬間にも激務に耐えながら仕事にあたっている教師、また、技術的・科学的なエビデンスのある知見に基づいて(特に個人向けに)ITのインストラクションやサポートの業務に携わる人には、義憤しか与えません。コンピューターを使い慣れない方に対して、人類社会が望む、あるべきコンピューターユーザーとしての道を示し導く立場にある人が、業務として間違った知識を教え、恐怖心のみを過剰に煽ってコンピューターから遠ざけさせることなど、やってはならないことだからです。また、間違った知見を平然とした顔でお客様や児童・生徒に伝えることは、教職やITインストラクション従事者の職業倫理に反します。
ゲーム条例が志向する「ITへの過剰な敵視」が、ユーザー層のレベルでITへの正しい知見と、それに基づくスキルの習得・習熟が必須になりつつある時代の流れに逆行していることは、言うまでもありません。
以上のことからいえることは、以下の文章に尽きます。
現行のゲーム条例に賛同することとは、その条例の効果範囲にある地域に住む人全員のITやインターネット依存症・ゲーム依存症に関する知見を汚染しかねないこと、そして、学校に通う子どもや学校の教師に対して、ITへの正しい誘いを促すどころか、過剰な恐怖心を植え付けてITを敵視させることのみに腐心させることを意味する 。そう、香川県では、文字通り「悪夢」がはじまった。―と。
最後になりましたが、今は、短いながらもお子様にとってはせっかくの夏季休暇の期間です。こちら のWebページから入手できる学校向け配布資料のデタラメや間違いをお子様と一緒に探すなど、引き続き、ご家族や知人らとゲーム条例の問題点について話し合っていただき、可能であれば、本キャンペーンにおける署名への協力を依頼していただければ幸いです。
どうか、宜しくお願い致します。
主催者 きしもと みつひろ

