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■臓器提供を考えるときに知っておきたい基礎知識①■
以前のお知らせの『臓器提供について考えるときに知っておいてほしいこと』の「データで見る臓器提供意思表示」で意思表示の現状についてお伝えしましたが、今回から数回にわけて『臓器提供について考える時に知っておきたい知識』についてお伝えしたいと思います。
知っているようで知らない事も多く、なんとなく後回しにしていたり、迷っている方もいらっしゃると思います。考えられる際の参考になればと思います。
◆「臓器提供とは」まとめ
臓器提供の決断が必要になるのは
- 突然の事故や病気で最善の救命治療をしても「救命が不可能である」と診断され【脳死】とされる状態、【心停止前の終末期】の自分の体の選択肢の1つです。
- ご親族が臓器移植をしないと生命にかかわる状態になった時
です。
◆「脳死」と「心停止」「生体」/提供できる臓器の違い
【脳死とは】
脳幹を含む、脳全体の機能が失われた状態で回復することがない状態で、人工呼吸器によって心臓は動いていますが、多くは数日以内に心臓が止まってしまいます。
「脳死とされうる状態(脳死確定前)になった時」にご家族が臓器提供をすることを決断された場合のみ、ご家族の承諾を踏まえて法律に基づいた厳格な脳死判定を2回行います。
そこではじめて脳死が確定し死亡となります。
※欧米をはじめとする世界のほとんどの国では「脳死は人の死」とされていますが、日本では臓器提供を希望する場合のみに脳死判定が行われることとなっています。
※回復の可能性がある植物状態とは異なります。
脳死について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください ↓
脳死判定はどのように行われるのか?人の死と脳死と臓器移植について
脳死下で提供可能な臓器:心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸、眼球
脳死判定が臓器提供を前提にした場合のみされることについてですが、本人の意思やご家族の希望に関わらず機械や投薬によって心臓が止まるまで望まぬ延命をされるケースがある為、臓器提供の意思にかかわらず希望した場合には脳死判定ができるように見直すべきとの声も昨今では出てきています。
さらに、臓器提供を決断されるご家族や医療者の負担、移植に関するデマの誘因にもなっていることがあります。
【心停止とは】
心臓の機能が停止してしまった状態や呼吸が止まってしまうことです。医師が心・呼吸・脈拍の停止と瞳孔散大を確認して死亡宣告することで、法的に死亡が確定します。
心停止死後に提供可能な臓器:腎臓、膵臓、眼球
知られていない方が実は多いのですが、心停止死後にも臓器提供を選択することが可能です。また、心停止後に臓器提供をする場合、事前準備が必要なため心停止後の臓器提供の決断は心停止前の終末期の段階でしていただきます。
心停止後に連絡をした場合に提供できるのは眼球のみとなります。
【生体とは】
生体臓器移植は、生きている健康な方からの臓器提供による生体移植のことです。しかし、生体移植はドナーの手術そのものによる身体的リスクや人間関係への影響などのリスクもないとは言えません。
※生体臓器移植の場合、肝臓、腎臓、小腸は1人のドナー、肺の場合には2人のドナーが必要なことが多い
※生体移植は健康なドナーへの身体的リスクを伴うため、本来は生体移植より死体移植が移植医療のあるべき姿ですが、日本では脳死・心停止死後の臓器提供数が少ない為、欧米に比べ生体移植の割合が非常に高くなっています。
生体から提供可能な臓器:肺、肝臓、腎臓、小腸などは部分移植が可能(腎臓は2つあるうちの1つ)
生体移植については今後改めて詳しくお伝えします。
このあとは、【脳死・心停止死後の臓器提供について】です。
◆臓器提供は誰でもできるのか
臓器提供をするには必要な条件があります。まず、臓器提供の大前提として
- 本人が臓器提供をする意思表示をしていて、ご家族の承諾がある場合
- 本人の臓器提供の意思が不明な場合で提供拒否の意思表示がない場合には、ご家族の承諾がある場合
この大前提をクリアしたうえに、実際に臓器提供できるかは、様々な条件の中で決まります。
・事故や病気で運ばれた病院が、ガイドライン上で定められた臓器提供施設(908病院※)で必要な体制が整備されていること
・脳死とされうる状態、もしくは終末期と診断されている状態であること
・がんや全身性の感染症で亡くなられた方は提供できない(死亡原因)
・提供臓器に感染症やがんなどがなく状態良好なこと(臓器の状態)
などの条件があります。
※臓器提供に対応できる施設としてガイドライン上の5類型に該当する施設908施設のうち
- 臓器提供施設としての必要な体制を整えている施設→449施設
- 18歳未満の者の身体からの臓器提供を行うために必要な体制を整えている施設→294施設
という状況です。(令和4年3月31日時点・第64回臓器移植委員会参考資料1)
※小児の場合には「虐待を受けていない事」も条件となる為、虐待の有無の判定も行われます。また、この条件については、判断が非常に難しく議論をされているところです。
※脳死判定については6歳以上は成人と同じ条件が適用されますが、6歳未満については条件が若干異なり慎重な対応がされています。
※施設の問題で脳死下での臓器提供ができない場合でも、心臓が停止した死後の提供が可能な場合もあります。心臓が停止した死後の提供は、手術室のある病院で、院内の合意があればどこでも可能です。
◆臓器提供にかかる費用
臓器提供する際、検査費用など臓器提供者(ドナー)が費用負担することはありません。また、善意による提供なので報酬や葬儀の費用の補助や謝礼が支払われることもありません。
※日本での臓器移植の為の臓器提供にはお金のやり取りがありません。これは臓器売買になってしまう為です。
臓器売買は日本では法律によって禁止されています。
※臓器を提供した場合、厚生労働大臣から感謝状が贈られます。また、移植を受けた人(レシピエント)からサンクスレターが届きます。
◆臓器提供後の体はどうなるのか
傷の大きさは摘出臓器にもよりますが、喉元からおへその下まで一本入ります。通常の手術傷と同様に傷口はきれいに縫い合わせ、清潔なガーゼで覆われるため、外から見てもわかりません。
また、骨格などの組織が残っているため、お腹がへこむなど見た目に大きな変化はありません。体内に詰め物などもされません。
3~5時間の摘出手術後はお身体をきれいに整えられ、すぐにご家族の元に戻り一緒に退院することができます。
◆プライバシーの扱い
提供者(ドナー)家族とレシピエントはプライバシーを守るため、お互いが誰なのかを知ることはできません。
※レシピエントからのお礼の手紙(サンクスレター)は、お互いのプライバシーを守ったうえでドナー家族に日本臓器移植ネットワークを通して渡されます。
今回の『臓器提供を考えるときに知っておきたい基礎知識①』は以上です。
是非、たくさんの方に知っていただきたいので、こちらのお知らせのシェアなどまわりの方にもお伝えいただけたらと思います。
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