
東 さちこ東京都豊島区, Japan

Jun 22, 2018
署名にご協力くださった皆様、大変ご無沙汰しております。
動物の胚にヒトのiPS細胞などを入れ、子宮に着床させ、
動物の細胞とヒトの細胞が混じりあった生命体を作り出す研究が
日本でも解禁されようとしている件ですが、
いよいよ文部科学省が人クローン規制法の施行規則や指針を
改正する案をつくり、パブリックコメントを始めました。
締切は、6月28日(木)までと迫っています。
「動物を犠牲にし、ヒトと動物のキメラをつくるような非倫理的な
は全く許されないので、改正に反対する」旨のご意見をぜひお送りください。
パブリックコメントの対象文書は、以下の2点で、この2つの改正に反対する意見をお送りください。
・「ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律施行規則」新旧対照条文
http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000174382
・「特定胚の取扱いに関する指針」新旧対照条文
http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000174383
下記のページに「意見送信フォーム」のボタンがありますので、
こちらから意見を送ることができます。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000983&Mode=0
文部科学省の告知ページはこちらです。
「ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律施行規則」改正案及び「特定胚の取扱いに関する指針」改正案に関するパブリック・コメント(意見公募手続)の実施について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/05/1405617.htm
【これまでの経緯】
http://animals-peace.net/animalexperiments/animal-human_chimeric_embryo
最近の傍聴のご報告がなかなかできていなくて申し訳ありません。
文科省の特定胚等研究専門委員会で検討されてきましたが、
委員は全て、この研究をするべきと考えている人たちばかりであり、
どんどん検討内容が緩くなっていくことが聞くに堪えませんでした。
たとえば、目的は、これまでは臓器移植に限ってきましたが、
ほとんど何のためにやってもよいことになりました。
条件はないに等しいです。
奇形や病気を持った動物モデルを自由につくりたいからという理由でも研究できてしまいます。
ヒトと動物の境界があいまいな個体をつくってもよいことになってしまいました。
大型霊長類と人のキメラ作成も、合法になります。
動物で人の生殖細胞をつる研究も解禁されます。
しかも、輸出も解禁されます。
このような話は特に議論してきませんでしたが、
改正案では急に輸出禁止の条文が削除されていました。
明らかに、アメリカに研究拠点がある中内啓光氏を優遇するためのものです。
国が特定の研究者のために制度を変えるようなことがあってよいのでしょうか。
委員の意見は、ほとんど何でもありの研究者天国にしたいことが明らかで、
非常に不愉快な検討が続きました。しかも座長※が、この研究を
解禁して推し進めたい態度を明らかにしており、議論をその方向に
引っ張っていたのです。
座長が中立でない委員会で検討された内容が国の方針になるとは、許しがたいことです。
(※国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター神経研究所
名誉所長 高坂新一氏(高ははしごだか))
また、「動物性集合胚の取扱いに係る倫理的・法的・社会的観点
からの整理(http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n1975_01r2.pdf)」
をとりまとめたときに出ていた動物福祉等の意見が、まったく
パブリックコメント案に反映されていません。
動物実験委員会の審査が必要だということすら書き込まれていません。
細かいことは全て「ガイダンス」に書き込むといいますが、
ガイダンスで本当に研究者が縛れると国が考えていることが、まず信じがたいことです。
もちろん、動物実験委員会は質が担保されておらず、身内審査でしかなく、
計画書を読まずに承認していることが明らかな実態がありますが、
このキメラ作成研究でも、「動物福祉は動物実験委員会が審査する前提が
あるから、今回のパブコメ案に出ている倫理審査委員会では
動物福祉は検討しなくていい」という態度です。
動物の身体を土台にしなければ成り立たない研究でありながら、
倫理審査では動物の専門家を排除。
動物のことを知らない委員だけで審査するのが国の現在の案ですから、
研究が誤った方向性に行くことは間違いありません。
これまでの委員会の専門家のヒアリングを聞いても、
動物で作った人間の臓器の実用化などほとんどありえない話ですが、
動物をいじって遊びたい人たちの気持ちを満足させる必要があると
いう委員や国の意向を強く感じます。
反対のご意見を、ぜひお送りください。
【署名について】
第1回の提出以降、時間が経ってしまいましたが、
第2回目をパブリックコメントとして文部科学省に提出し、
この署名を終了といたします。
6月26日(火)12:00頃までオープンにしておきますので、
パブコメ情報とともに拡散をよろしくお願いいたします。
【今後のスケジュール】
パブコメ終了後に、内閣府の生命倫理専門調査会に差し戻され、
そこで承認を得てからの施行になるので、まだ少しだけ検討は続きます。
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