人と動物のキメラを胚の段階から作成し誕生させることを解禁しないでください

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動物の胚(受精卵が少し成長したもの)にヒトの細胞を入れ、ヒトと動物のキメラをつくる「動物性集合胚」の研究に対し、規制緩和の検討が進められています。

この胚を動物の子宮に戻し、子どもを産ませることについて、既に内閣府が一定の条件のもとに解禁をする見解を出しており、それを受けて、現在、文部科学省が具体的にどのように規制緩和するかの検討をしています。

今は、この胚を一定期間以上※成長させたり、動物の子宮に戻して出産させたりすることは禁止されていますが、これが完全に解禁されると、発生の初期の段階からヒトと動物を合体させようとする生命操作によって、ヒトの遺伝子を持つキメラ動物が生まれることになります。

しかし、ある程度成長した動物に人間の細胞を入れる研究と違い、どの部位がどのように影響を受けるのかがわからず、このような方法による動物のヒト化に対しては、倫理的にも、科学的にも、議論があるのが現状です。

この動物性集合胚の研究を押し進めようとしているのは、東京大学医科学研究所の中内 啓光教授です。現在でも、一定の時期までのキメラ胚をつくることは許されているので、中内教授の計画書を見てみると、細胞を提供する人への同意説明書には以下のように書かれています。

「研究の方法:
研 究所で、あなたの血液・皮膚組織中に含まれる細胞からiPS 細胞等の多能性幹細胞を作製し、個体をつくる能力を有するかどうかを検討します。そのため、あなたから提供された試料に由来するiPS 細胞をマウス、ブタ、鳥類の胚に導入して動物性集合胚を作成し、子宮外で発生実験を行います。」

 これを自分のこととして考えれば、強い拒否感や嫌悪感を感じる人も多いのではないでしょうか。

人クローン規制法に基づく現在の制度のもとでは、この研究が、実際に動物が育つ条件で行われることはありません。しかし、今後規制が緩和されれば、上記の「あなた」の細胞を入れた動物の胚が動物の子宮に戻され、ヒトと動物の両方の遺伝子を持ったキメラ動物が誕生するのです。

これは倫理的に許されることなのでしょうか。

し かし、これを「未知だからこそ、やってみたい」と言っているのが、研究者です。

もちろん、研究は成功するかどうかはわかりません。実際、「動物体内でヒト の臓器を作成する」などといった目標は、仮に実現するとしても遠い未来であり、「あまり大風呂敷は広げないほうがよい」と研究者たち自身が言っていま す。

ちなみに、海外でも動物性集合胚に対する明確な規制はないと言われていますが、あまり研究が行われていないために議論になっていないのが現状であり、行おうとしたときにできるかどうかはまた別問題です。中内教授は、施設ごとの判断で実験がおこなえるアメリカに本拠地を移すとしており、 日本で解禁する必要性はなくなってきました。解禁しても、日本では誰もやらない可能性もあるのです。

そもそも、このような実験に対して人が嫌悪感や拒否感を感じるのは、ヒトとしての肉体やアイデンティティを守ろうとする防御反応であり、生命体として当然のことではないでしょうか。

私たちの生命の尊厳や社会秩序を守るため、また地球上の生命の歴史や独自性を尊重するため、規制緩和は行うべきではないと考えます。

※現在動物性集合胚を取扱える期間は、原始線条が現れるまで(原始線条が現れない場合は、14日以内)。(凍結保存期間は算入しない。)

参考リンク:
PEACE 動物性集合胚の規制緩和に反対する要望書
http://animals-peace.net/animalexperiments/animal-human_chimeric_embryo
Yahoo!意識調査 動物の体内でヒトの臓器を作製、どう思う?
http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/domestic/9424/result

 

This petition will be delivered to:
  • 文部科学大臣
    文部科学大臣 松野博一
  • 文部科学大臣 松野博一殿


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