同じメールが2回届いてしまう方、申し訳ありません。
昨日、画像が抜けて送信されてしまったので、再掲させていただきます。
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香害と呼ばれる健康被害の声が上がり始めたのは、2010年代前半です。2009年に、海外ブランドの香りの強い柔軟剤が上陸し、人気を集めたことから、国内メーカーも、香りが長く続く柔軟剤を続々と売り出したことが、この背景にあります。2013年には、国民生活センターが、「柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供」を発出していますので、この頃からすでに香害は問題化していました。「すすぎ1回でOK」というメーカーの喧伝やドラム式洗濯機の普及も、化学物質の残留を招き、香害の拡大には影響を与えていると思われます。
しかし、何といっても、香害を広めた大きな要因は、「徐放技術」と呼ばれる、マイクロカプセルを用いた香り長続き技術です。接着性のあるプラスチック製のミクロ単位のカプセルの中に香料を詰め、膨大な数のマイクロカプセルを洗剤や柔軟剤に配合します。洗濯すると、衣類の繊維にべたべたとマイクロカプセルが付着します。
マイクロカプセルまみれになった衣類を着用すると、摩擦・温度変化・紫外線などで、カプセルが壊れて中の香料が揮発するため、香りがするという仕組みです。衣類に山ほど付着しているカプセルは、動くたびに次々と時間差で弾けるために、ずっと香りが続くように感じます。
つまり、衣類からは、繰り返し、香料やカプセルの欠片、また破裂していないカプセルが辺りに飛び散り、周囲に漂っているのです。これにより、衣類を着用している本人も、そばにいる人も、香料やカプセルの欠片を吸い込んだり、それらが身の回りの物や、皮膚や粘膜に付着したりすることで、化学物質にさらされ続ける状態になっています。
化学物質に繰り返しさらされると、においを感じる嗅覚神経も、化学物質を感知する知覚神経も、刺激を受け続けるために過敏になり、感受性が高まってきます。感受性が高まってくると、弱めの刺激でも、中枢神経に信号が届くようになり、思わぬ身体反応が出るようになります。これが、香害という健康被害を招くメカニズムであろうと考えられています。
香り長持ち製法は、マイクロカプセル以外に、シクロデキストリンというデンプン由来の環状オリゴ糖も知られています。今は、カプセルの壁材には、プラスチックではなく、生分解性の素材を使う例もあるようですが、プラスチックだろうが、デンプンだろうが、香りを出し続ける製法というものが、健康被害の原因なのですから、香害を減らすためには、この徐放技術を家庭用品に用いることを中止することが、肝要です。
以前、CANは、「香害をなくす議員の会」「香害をなくす連絡会」と一緒に、「<STOP!マイクロカプセル香害>メーカーは『マイクロカプセル香料』などの『長続き』製法をやめてください!」と題した署名活動を行いました。三大メーカーと日本石鹸洗剤工業会に、約9000筆の署名簿を届けましたが、長続き製法はやめてもらえていません。 https://c.org/9NgMRWkDW9
このオンライン署名サイトは、今も署名数が増え続けています。また、こちらのサイトの「お知らせ」からも、香害のことを幅広く学ぶことができますので、お目通しをお勧めします。
香害は、化学物質への曝露を減らすことで、解決していくことができます。空気中の化学物質を減らすことが大事です。そうした観点に立って、「学校を『無香料』に!」署名活動も展開されています。
*話を簡略化するために、香料にフォーカスしていますが、香料と一緒に使用されている、抗菌消臭成分も大きな問題です。
*画像はXのカナリオさんより許可を得てお借りしています。

