Petition update学校を「無香料」に!マイクロ/ナノカプセルの有害性
CAN 事務局Japan
25.07.2026

前回は、柔軟剤等の家庭用品に配合されている「マイクロカプセル」についてお知らせし、マイクロカプセル内の化学物質(香料等)を空気中に放出し続ける仕組み、「徐放技術」の「医学的」な問題点をお伝えしました。

実は、マイクロカプセルには、別の問題もあります。「化学的」「物理的」なことです。

●マイクロカプセルの「化学的」な問題点

ご存知のように、マイクロカプセルの壁材には、合成樹脂=プラスチックが使用されてきました。ウレタン樹脂、メラミン樹脂などが知られています。
ウレタン樹脂は、イソシアネートという分子量の小さな化学物質(モノマー)から構成され、メラミン樹脂は、ホルムアルデヒドというモノマーから構成されています。

イソシアネートもホルムアルデヒドも、有害性が高い揮発性有機化合物(VOC)です。刺激を受けて、マイクロカプセルが壊れて破片になる時に、合成樹脂からは、こうした有害なVOCが発生していると言われており、吸入すれば、人体に悪影響を与えるのでは?と懸念されるところです。

合成樹脂には、各種の添加剤も含まれているので、そうした化学物質の影響も気になります。

また、マイクロカプセルには接着性があり、親油性ですので、有害化学物質やウイルスなどを吸着しやすい性質があります。環境中で、マイクロカプセルの有害性が増している可能性があります。

柔軟剤や洗剤に使われる合成界面活性剤自体に有害性がありますし、マイクロカプセルの中身である香料にも、有害性のある化学物質が含まれていることが多く、製品中の多種の化学物質による複合的、相乗的な悪影響の可能性を指摘する声もあります。

●非常に心配な「物理的」な問題点

ここまで、マイクロカプセルの主な「化学的」な問題点を挙げましたが、微粒子であるがゆえの「物理的」な問題点も非常に心配です。

メーカーは、マイクロカプセルに様々な工夫をしているようですが、最近では、マイクロカプセルの中に、更に小さなナノ(1/1000㎛)サイズのカプセルが、数多く仕込まれたタイプのものも使われていると聞きます。

PM2.5と呼ばれる、2.5㎛以下の微粒子は、肺の奥に入り込み、排出されなくなることで知られています。微粒子は、当然、サイズが小さくなればなるほど、人体の奥深くに入り込みやすくなります。

最近、測定・分析技術が進み、マイクロプラスチックやナノプラスチックが、人体の様々な組織から発見されています。脳・肺・血管・胎盤・腎臓・肝臓などなど、目の硝子体からも見つかっています。

プラスチックの微粒子は人体にとって異物です。異物を排除するために、身体が炎症反応をおこすなど、神経や免疫にも悪影響を及ぼしているであろうことが報告され、認知症、肺疾患、心血管障害との関係性が研究されています。
ナノプラスチックが腸にも影響を与えるため、全身の健康に悪影響を及ぼす可能性も指摘され始めています。

柔軟剤などに配合されているマイクロカプセルそのものが、人体から検出されたわけではありませんが、マイクロ/ナノプラスチックとしての性質は同じですので、看過できない大問題です。

●生分解性素材に変えても……

最近、洗剤メーカーは、プラスチック製のマイクロカプセルを生分解性のある素材にシフトしてきていると言われています。
しかし、徐放作用があることは変わりませんし、一瞬にして、素材が分解するものではなく、微粒子として体内に取り込まれることも変わりません。体内で分解が促進する素材なのかどうかもわかりません。

マイクロカプセルが配合された柔軟剤や合成洗剤を使用した衣類を着用していると、マイクロカプセルが弾け、化学物質や微粒子を吸入してしまいます。自分はもちろん、周囲の全ての人の健康を害することにつながります。

教室で一日を過ごす子どもたちの空気中から、一刻も早くマイクロカプセルを無くしていくことが求められています。
「学校を『無香料』に!」することで、今、香害で困っている子どもたちだけでなく、すべての子どもたちの将来の健康を守ることにつながります。

 *画像はXのカナリオさんより許可を得てお借りしています。

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