Petition update困窮者を生活保護制度から遠ざける不要で有害な扶養照会をやめてください!「ストレスフルで、手間なだけの事務、なくしてほしい」~扶養照会を担当する行政職員の声
稲葉 剛Japan
Jan 31, 2021

  「困窮者を生活保護制度から遠ざける不要で有害な扶養照会をやめてください!」のネット署名へのご協力をありがとうございます。

 これまで2回に分けて、扶養照会をめぐる当事者の声を紹介してきました。

 1回目は、生活に困窮して福祉事務所に相談に行ったものの、扶養照会が理由で申請を断念せざるをえなかった方、申請をしたもののの、扶養照会により心理的苦痛を経験した方の声を紹介しました。

「役所の対応には失望しかありません」~扶養照会をめぐる当事者の声(1)

 2回目は、福祉事務所から扶養照会を受けたために、さまざまな被害を受けた親族の声を取り上げました。

「扶養照会で生活が一変。無くしてほしい」~扶養照会をめぐる当事者の声(2)親族の立場から

 扶養照会をめぐっては、生活保護申請者の家族関係を調査し、照会の作業を実施する福祉事務所職員も当事者であると言えます。

 この間、福祉事務所の職員・元職員からも体験談をいただいているので、その一部をご紹介いたします。

・横浜市A区役所で生活保護のCWをした経験があります。約100世帯を3年間担当しました。
扶養照会は、親族の緊急連絡先確保の意味でも必要、との意見はその通りだと思います。しかし、それなら違う形で良いかと思います。また、担当していた際、扶養照会して扶養可能との回答を見たことがありませんでした。逆に扶養可能との回答が多いなら扶養照会しても良いかと思いますが、おそらく、1%以下だと思います。もし可能ならその統計を取ってください。

・生活保護申請の男性から、関係が悪くなっている姉に扶養照会したことを、激怒された。生活保護制度をいいものにするため、扶養の問題は、いろんな意味で、慎重に取り組む課題だと思います。

・関西地方。私は、扶養義務者と長らく音信不通で申請者が調査はやめてほしい、と言った場合は、調査を保留し、そのままにしてます。要するに、扶養義務調査は行いません。それは、福祉事務所全体の雰囲気が調査に対する重要度や優先度は低いためと、実際に行ってもほとんどの場合が「今更手紙を送ってこられても迷惑です」という返事だからです。

・10年以上前ですが面接相談員とケースワーカーをしていました。面接相談で、扶養照会は住所がわからなくても、戸籍とって附票から住所探して送りますと言うと、申請を躊躇する人を何人も見ました。ケースワーカーとして扶養照会を送ると、激怒した電話をもらい、二度と連絡してくるなと言われたら、長い長い手紙に相談者からどれだけ迷惑をかけられたか綴ってこられたり、反対にビリビリに破られた扶養照会用紙が返信されたりと非常にストレスでした。扶養、仕送りが実現したことは一度もありません。監査では、親族構成図がない、扶養照会に漏れがあると厳しくチェックされます。ストレスフルで、手間なだけの事務、なくしてほしいです。近畿地方の市役所職員

 東京の足立区によると、2019年度の生活保護新規申請件数は2,275件でしたが、そのうち扶養照会によって実際の扶養に結びついたのはわずか7件(0.3%)でした。

 荒川区に至っては、2018年度、2019年度の生活保護申請件数(539件、409件)のうち、扶養照会によって実際の扶養に結びついた件数は、どちらもゼロ件だったと言います。

 こうした実態に実務を担当させられる職員からも、次々と疑問の声が上がっています。

 関わった人すべてにストレスや心理的苦痛をもたらす「三方悪し」の扶養照会を早急に見直すことを求めていきます。

 まだの方はぜひ署名にご協力ください。

https://www.change.org/FuyoushokaiFuyou

 

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