入管の民族差別・人権侵害と闘う 全国市民連合東京, Japan
Mar 23, 2023

 在留資格がない者は、働くことを禁じられている。それは生きていく手段が奪われているということであり、自立した人間としての尊厳が剝奪されている状態でもある。考えてみれば、在留資格とは、人が生きることに国家と入管が「資格」を設けているようなものだ。
 生きることに「資格」……? ただ他の国から来たというだけで、そして在留を認める法の条件から外れたからといって、一体、なんの権限があって「人の生き死に」にまで関与できるのだろう。しかもそれを裁判所の判断を介さずに恣意的に決めている。もしそこに正当な根拠があるなら、なぜすべてを透明化しないのですか。
 在留資格がなくても当然尊重されるべき「人」であり、国家に権力を持たせても、我々の命を支配することまで許してはいない。
 ぼくはほんとうにイヤなんだ。もっともらしい条件を並べて誰かをいびり殺すような社会は。さらに外国人排除を強めた入管法改定案を認めることは、そんな社会を肯定するのと同じことだ。なんとしても廃案にすべきだし、ブラックボックスの中でコソコソ行ってきた入管の独善的なやり方は、もうぼくらは望んでいない。

木村友祐(小説家)

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