
世界一のクリスマスツリーイベント中止を願う市民一同
Dec 28, 2017
署名キャンペーンにご賛同いただいた皆様へ
少し報告が遅くなりましたが、このキャンペーンが中止を訴えていた「世界一のクリスマスツリー」のイベントは、予定通りに開催されて12月26日に終了しました。最後は人目を避けるかのように夜間に解体が行われ、あの雄大なヒノキアスナロはただの材木となりました。もちろん、林業では日々行われていることかもしれません。けれども主催者自らが植樹と銘打ち、寒風の中生きているような形で立てていながら最後はやはり解体をする無神経さに言葉もありません。
確かに膨大なコストをかけ、一度動き出したプロジェクトが止まることは容易ではありません。しかし、このキャンペーンに集まった2万人以上の反対の声、そしてキャンペーンと関わりがなくとも雨後の筍のように起こった戸惑い、怒り、悲しみなどの意見表明を主催者は受け止めることなく、表面的な言い訳や誤魔化しに終始しました。イベントを強行する以外の道がきっとあったはずなのにその選択はしませんでした。
結果として中止を達成できなかったことはとても残念ですが、このキャンペーンを含む市井の人々の意見表明が大きなプレッシャーとなり、何事もないようにイベントが行われていたのとは違う光景がインターネットのコミュニティやマスコミの報道に立ち現れたことは、大きな成果だと考えます。
それは、「鎮魂」に名を借りたイベントの欺瞞を何気なくやり過ごすのではなく、草の根で声をあげ「おかしいことはおかしい」と、相手が著名人であっても、こちらが名もなき庶民でもはっきり言うという光景です。世界にはさまざまな問題があり、さまざまな意見があります。だからこそ、思ったことをきちんと声をあげて主張するということが必要です。そしてそれを受けるほうも、やり過ごすのではなく、真摯に受け止め、反省すべきは反省するということがまっとうな社会を作る上では必要ではないでしょうか。様々な場で、このクリスマスツリーへの反対意見の中には、罵詈雑言の類もたくさん混じっていました。それによりまた傷つく人がいたかもしれないことが、とても残念です。正当な怒りを表明することの難しさを私たちは学びました。けれども、草の根の力も集まれば大きな力になりうるという希望も同時に見いだすことができました。
最後に、神戸市に12月1日付で送った中止要請に対して、イベント終了後の昨日、12月28日返信がありましたので、付記しておきます。
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(以下転記)
このたびは、「めざせ!世界一のクリスマスツリーPROJECT」に関するご意見をいただき、誠にありがとうございます。
まずは今回の事業の概要について改めて説明させていただきます。
当事業は、企画者であるそら植物園株式会社(代表取締役 西畠清順)をはじめ、事業協力者、地元関係者、一般財団法人神戸国際観光コンベンション協会、神戸市などで構成された、めざせ!世界一のクリスマスツリー実行委員会が実施するもので、メリケンパークに全長約30mのアスナロの木をクリスマスツリーとして設置し、来場された皆様それぞれの想いを飾り付け、神戸から東日本大震災や熊本地震の被災地への鎮魂、復興と再生の象徴とするものです。
このプロジェクトは、神戸市が西畠氏より企画の提案を受けたことから始まりました。神戸市は、このプロジェクトに込められた西畠氏の想いを素直に受け止め、また、開港150年を迎えたウォーターフロントの賑わい、神戸の観光振興に繋がるものとして、この事業の実行委員の一員として参加しております。
氷見市における木の掘り採り現場では、11月5日に氷見市長率いる「そらゆめ応援団」による「『あすなろの木』旅立ちセレモニー」が行われ、地元の住民の方々から大きな声援とともに温かく見送っていただきました。
また、氷見市からは「今回のプロジェクトについては、この一本の木が、ただの資材となって人の暮らしに役立つ木としてだけでなく、多くの人々に夢を与える木となることは、この木にとっても送り出した氷見市民にとっても大変喜ばしいと感じています」とのお言葉をいただいております。
自然や木の命について、このプロジェクトの企画者である西畠清順は、「私たちは日常的にとてつもない量の木のいのちをいただいて生活しています。今回の1本(木材にして10立米未満)のあすなろの木を踏まえながら、年間約1,100万立米を出荷する日本の森林産業を想像していただければ、日常的にどれだけの木のいのちが、私たちの知らない間に切り出され、そのいのちのおかげで恩恵を受けているかを想像できるかと思います。家具を買うときも、鉛筆を握るときも、もっと広くいえば魚を食べるときも、肉を食べるときも、共通するなにか、、、学校では教えてくれないような植物のことを感じてもらうのも、このイベントの大切な主旨のひとつです。」
とのメッセージを出しております。
現在、木の一部については神戸市中央区にある生田神社にて鎮守の森の鳥居にされる予定となっており、それ以外の部分についても、木を粗末にすることなく、材木として有効に活用できるよう実行委員会において検討していきます。
また、株式会社フェリシモの通信販売サイトに掲載されました「あすなろメモリアルバングル 継ぐ実」につきましては、同社のご判断により計画白紙となりましたことをお伝えさせていただきます。
当事業へのご理解、ご協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
【担当】神戸市経済観光局観光企画課
(転記終了)
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さまざまに上がっている批判には正面から答えず、西畠氏の主張をトレースするのみならず、事後にこれを送ってきたことは非常に不誠実な対応と言わざるを得ません。これまで、西畑清順氏を中心に批判をしてきましたが、神戸市にも非常に大きな責任があります。報道によれば、実行委員会の議事録さえ残っていない状況です。神戸市は行政の職務を全うする気はないのでしょうか。誰よりも傷ついた神戸の人々の心を守らなければいけない神戸市が、こうした欺瞞に満ちたイベントに加担したことは、許しがたい裏切りだと考えます。市長以下、職員の猛省を求めたいと思います。
最後にもう一度、このキャンペーンに声を寄せてくださったみなさんに心から感謝いたします。これからも、どんな場所でも臆せずおかしなことがあったら「もうたくさんだ!」「あんまりだ」と声をあげることを諦めずにいましょう。ありがとうございました。
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