

株式会社グーテンべルクオーケストラ 代表取締役 菅付雅信殿
貴殿から2021年2月10日に公開質問状に対する回答をいただきました。
文中の最後にて貴殿は「上記の回答で了解いただければ、ウェブ上での抗議活動をやめてください。」と述べ、また2021年2月12日にはTwitter上で「回答をお待ちしております」とご連絡いただきました。
結論から申し上げますと、今回いただいた回答ではキャンペーンの終了を宣言することはできません。
貴殿は本回答にて私たちからの質問①に対し、商標出願取り下げの意向は「ある」と断言なさりました。一方で後に続く説明では日本エスペラント協会(以下、JEI)への商標譲渡の可能性、すなわち商標登録を前提とした話をしています。これは矛盾です。
また同文中にて貴殿は「新名称の審査~認可が降りるまでは、現在申請中の名称を保持し、新名称の認可が降りれば、GOはJEIにその商標を譲渡することを提案しており、JEIはそれを協議中です」とおっしゃいました。
このことに関連して、新たに4点を質問させていただきます。
質問③ なぜ商標出願取り下げではなく、JEIへの商標譲渡なのでしょうか。
質問④ JEIが譲渡を受けなかった場合、商願2020-136377はどのように扱われますか。
質問⑤ 新名称へ変更が決定し来号からその名称を使用するにもかかわらず、新名称の商標の認可まで旧名称の出願を保持をしなくてはならないという、ビジネス上の理由をお知らせください。
質問⑥ 新名称は「ESPERANTO/エスペラント」の語を含まないというご説明でしたが、エスペラントの短縮形・派生形であるeo, esp, espo, esperantisto, esperantista, Eisto, Eistaなども含まれないと理解してよろしいでしょうか。
なお貴誌のツイッターアカウント名の変更から、新名称はエスペラントの短縮形「esp」をとりいれたものとなるのではないかと考えています。もしこれが本当であった場合、この形では批判は継続して起きうるだろうと考えます。
私たちから、貴殿にお伝えしたいことが2点あります。
1点目。エスペラントを英語を主とした雑誌においてメタファーとして扱う限り、違和感を持つエスペランティスト達の声は絶えないであろうということ。
もし貴殿がこの文化的な議論について、フェアな討論を望まれるのであれば、私たちはいつでもそれを受けて始める用意があります。
2点目。商標出願に対して国内外のいくつもの組織や個人が特許庁への異議申し立てのために動いています。つまりこの問題は署名活動が終了すれば終わるわけではなく、商標申請が維持される限り、長期化していくということ。
私たちは貴殿の地球市民文化雑誌というコンセプトを否定したいのではありません。
まして事業を妨害したいなどとは、微塵も思っていません。
これまでの貴殿の発言を拝見して感じるのは、私たちエスペランティストを競合の営利企業と同列に扱っているのではないかということです。
それは明確に違います。
私たちは利益のためではなく、ことばを愛する心、また全人間的な交流のために、言語エスペラントによって130年以上、文化と歴史を育んできた緩やかな共同体です。
営利企業同士の争いであれば、訴訟や出版の差し止め、書籍の回収、得られた利益や費用の支払いを求めるなどが日常茶飯事かもしれません。しかし私たちが求めているのは、それよりももっと穏やかな話です。
以上を踏まえると、貴殿が早期解決を願うのであれば商標出願「ESPERANTO CULTURE MAGAZINE/エスペラント カルチャーマガジン」(商願 2020-136377)の取り下げが最善です。
私たちは貴誌の提唱する「エスペラントカルチャー」が、従来のエスペラント文化運動をおしのけて、排他的権利である商標を得ることに異議を唱えます。よって商願2020-136377の取り下げを求め、その事実が確認できるまでは署名キャンペーンを続けます。
2021年2月14日
エスペラント図書館ならびにエスペランティスト有志一同