佐々木 信吾東京, Giappone
14 dic 2025

裁判提訴のご報告と傍聴のお願い(アテネ・フランセ労働組合)

 

2023年夏のストライキに際しては、署名活動へのご協力をいただき、誠にありがとうございました。皆さまからお寄せいただいた署名は、アテネ・フランセおよび東京都庁、東京都議会に提出いたしました。

しかし残念ながら、アテネ・フランセからの正式な回答はなく、2023年夏から2024年夏にかけて、組合が把握しているだけでも8名の講師が失職しました。

 

私たちは組合として、収入の途絶えた組合員への支援を行うとともに、時間をかけて裁判の準備を進めてきました。

そして、このたび、2025年10月に提訴するに至りました。

 

第1回口頭弁論は、2025年12月16日(火)10時から東京地方裁判所・611号法廷にて行われます。

当日は、原告本人が法廷で、これまでの思いを陳述する予定です。傍聴はどなたでも可能です(※録音・撮影は禁止されています)。ご都合のつく方は、ぜひ傍聴にお越しいただければ幸いです。

 

なお、裁判準備期間中は秘密保持の必要があり、皆さまへ積極的な情報発信ができなかったことを、深くお詫び申し上げます。

今後は、裁判の進行状況などについて、組合ホームページやX(旧Twitter)、Facebookなどを通じて、順次お知らせしていく予定です。引き続き、ご関心を寄せていただけましたら幸いです。

組合活動への支援方法についても、ホームページに掲載しておりますので、ご関心のある方はご覧ください。

組合HP:https://www.athenee-francais-union.com/

X(旧Twitter):https://x.com/uJ2qT2gTpBKzTxM

facebook:https://www.facebook.com/athenee.francais

 

________________

 

最後に、今回の裁判に至った私たちの思いを、少しだけお伝えさせてください。

 

この4年間、私たちは組合の結成、団体交渉、記者会見、ストライキ、署名活動と、皆様の協力を受けながら、アテネ・フランセに対して、できることはすべてやり尽くしました。行政も2度にわたって、アテネ・フランセに行政指導を行ってきました。

 

それにもかかわらず、アテネ・フランセは「業務委託」と主張し続け、講師たちの有給休暇や無期雇用という権利を否定してきました。この期に及んでは、もはや司法に正義を求めるほかありません。

 

外国人が日本で裁判を起こすことは困難です。ビザや言語の制約から、働ける仕事は限られています。さらに語学学校の講師のような非正規職では、裁判で勝訴しても金銭補償は十分と言えず、日本語での裁判準備は手間も時間もかかります。頼れる家族が近くにいない人も多く、仕事を失えば、ビザの更新ができないこともあります。長期にわたる裁判は、経済的にも重い負担となります。

 

今回、裁判に立つAさんとBさんは、幼児を抱えながらアテネ・フランセで働いてきました。すでに多くのつらい経験もしてきました。それでもAさんとBさんが裁判に臨むのは、自分たちと同じような思いをし、同じように仕事を失いながらも、裁判に加わることができなかった多くの同僚たちの思いを背負っているからです。そのなかには、同じように幼児を抱える同僚もいました。

 

たしかに非正規職の外国人の裁判ほど、費用対効果の悪いものはありません。しかしAさんもBさんも、そして他のフランス人講師たちも、アテネ・フランセで「フランス語」だけを教えてきたわけではありません。言語とは、文化を伝えるための手段です。

 

フランス文化には、もちろん戦争や植民地主義の歴史など反省すべき側面もあります。それでもフランス人講師たちがフランス文化に誇りを持っているのは、それが、「人間は正義を求めて連帯し戦うことができる」という事実を伝えてきたからです。

 

たとえ道が険しくとも、私たちは、復帰を目指して最後まで諦めません。

 

2025年12月15日 アテネ・フランセ労働組合

 

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