
ご無沙汰しています。
コロナ禍の中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
更新が遅くなり大変申し訳ありません。
6月に自民党の女性活躍推進本部が安倍首相に養育費不払い解消に向けた提言を提出しました。
その内容は
・DVなどで話し合いが難しい場合は例外として養育費を取り決めなくとも協議離婚が可能
・子どもの数や親の年収などから自動的に養育費を算出して請求できる制度の導入を求める
というものですが、
その他考慮を要する事項として
「養育費の自発的支払いを促進するため、面会交流の実施と養く日の支払いとの関係を速やかに調査・検討するとともに、安全な面会交流実施のため、民間支援団体の取り組みを後押しする方策を拡充すること。
併せて、DVの認定手続きや、父母の別居時に於ける子の連れ去りの問題について実態を調査し、婚姻関係の破綻から離婚に至るまで、更には、離婚後の親子関係を適切に確保するための方策を検討すること」と書かれています。
署名本文や進捗状況に掲載した体験談でもご紹介した通り、「DVや虐待があっても家庭裁判所に面会交流を命じられた」「面前DVの影響で子どもが泣いて別居親に会いたくないと言い、面会交流を延期・取りやめたいと伝えたら『連れ去り』として訴えると相手方弁護士から脅された」「面会交流に行かないと養育費を払わないと言われ、怖い思いを押し殺して別居親に会いに行っていた」という当事者の声が届いています。
養育費不払い解消に向けた取り組みは喜ばしいですが、
この提言の中でもDV・養育費・面会交流・連れ去り・離婚後の親子関係に触れられています。
また、法務省が設置した家族法研究会での議論も着々と進んでいるようです。
このチャンスを逃さずに私達の声を国にしっかり届けたいと思います。
そこで、改めて以下のテーマでご意見・体験談を募集します。
①面会交流について
②養育費について
③DVや虐待について
(体験談だけではなく、DV・虐待防止法や被害者支援制度への要望なども是非お聞かせください。
精神的暴力・経済的暴力・性的暴へのご意見もお待ちしています)
④DV・虐待被害者から見た「子の連れ去り問題」について
⑤離婚後の親子関係や共同親権について
★仮名でも構いません。
今回頂いたご意見・体験談やコメントは、
議員さんへの陳情や勉強会の資料として利用したり、
他のサイトへ引用・転載させて頂く可能性がございます。
二次利用不可や公開範囲指定などご希望のある方はその旨を書き添えて、
ツイッターDMやメールでお送りください。
(anshin.anzen.oyako@gmail.com)
これまでに頂いた500件を超えるコメント・体験談の中に
「身体的DV以外の被害者も救って」という声がたくさんありました。
今後はDV防止法改正なども同時に求めていきたいので、
特に締め切りは定めずに随時募集とさせて頂きます。
約5カ月前に法務大臣に署名を提出した後、
コロナの影響でロビイングも情報発信もほぼできていない状態だったのですが、
署名数が10964筆まで増えています。
潜在的に困っている方々がネットで見つけて署名してくださっているのだと思います。
以前お会いした国会議員さんは、お子様と別居している親御さん達が議員会館に熱心に陳情に来られているので、
双方の話をどうしても聞かざるを得ない・どちらかに肩入れすることはできない・・・と仰っていました。
DV被害者の方達が子どもを抱えて国会まで来られて議員さん達に陳情をする・・・というのは、なかなか難しいことだと思います。
ロビイングなどができない方々に代わって、これからも皆様からのご意見を集めて届けていきます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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追伸:皆様にどうしても読んでいただきたい本があるのでご紹介します。
新聞やネットで繰り広げられる面会交流・共同親権あるいはハーグ条約や子どもの権利条約に関する議論を国内外の現実も踏まえて理解するにはこれ以上の最上の本はないと思います。
『第2章 当事者の体験』では面会交流でお子様を亡くされた方の体験談や面会交流を強制される親や子どもの体験談が掲載されています。
DV・虐待経験者当事者団体として私達が何に苦しみ傷ついているのか・何を恐れているのか、非当事者の方々にもわかって頂けると思います。
どうか一度ご覧ください。
(Amazon Kindleなら税込み1595円です)
◆第1章 「子どもの利益」をめぐる言説を検証する
ーーそれ、本当に「子どもの利益」ですか?
<特別寄稿>
共同親権の罠
ーーポスト平等主義のフェミニズム法理論から………上野千鶴子
1 共同親権でwin-win?………可児康則
2 面会交流と共同親権は虐待防止にも役立つか………岩佐嘉彦
3 「虚偽DV」論………長谷川京子
4 不分離は子どもの権利条約が謳う権利か
ーー国連・子どもの権利委員会から日本への勧告について
………鈴木隆文
5 「ハーグ条約に基づく子の返還」と
「子の監護裁判」は関係する?………吉田容子
◆第2章 離婚後の「共同」推進のかげで起きていること
ーー誰のための「子どもの利益」?
(1) 当事者の体験
当事者からみた監護紛争と裁判、裁判後の実態………長谷川京子
1 娘を守りたかった………トゥモロー
2 私は面会交流調停で、
調停委員や裁判官からどのように説得されたか………A・R
3 子どもの心を守ってほしい………T
4 面会裁判が子どもを壊す………長谷川京子
(2) 子どもを支援する視点から
1 米国の共同親権制度に翻弄される子どもたちの怒り
ーー「安心」は子どもの人権の土台………森田ゆり
2 子どもと親の心理支援の現場から見た「子どもの利益」
ーー臨床心理学の立場から………平井正三
3 面会交流原則実施で何が起きているのか
ーー相談現場から見えてくること………信田さよ子
4 DV、虐待事件から考える「子どもの利益」と「親の利益」
………千田有紀
◆第3章 法は「子どもの利益」をどう実現するべきか
1 子どもの利益と憲法上の権利
ーー人間関係形成の自由の観点から………木村草太
2 国際人権法から見た子どもの最善の利益………鈴木隆文
3 親権・監護は子どもの権利を実現する親の責任
ーー質のよい監護を受ける子どもの利益を実現するために
………吉田容子・長谷川京子
4 安全は最優先の子どもの利益ーーDVの構造を踏まえて
………長谷川京子
5 児童虐待の現場から見た子の最善の利益………岩佐嘉彦
6 再婚家庭における子の最善の利益
ーー二つの視点を形骸化させる裁判所の面会交流原則的実施政策
………渡辺義弘
7 仲裁ADR法学会シンポジウム「子の最善の利益保護とADR(家事調停)
のあり方」批判と提言………梶村太市
8 欧米先進諸国における「子の最善の利益」の変遷
………小川富之
9 英国における「子の最善の利益」
ーー個人主義的理解から関係的理解へ………矢野謙次