静岡大学浜松キャンパスと浜松医科大学の統合名「浜松医科工科大学」を凍結し、学生の意見の反映を!

静岡大学浜松キャンパスと浜松医科大学の統合名「浜松医科工科大学」を凍結し、学生の意見の反映を!
概要:静岡大学,浜松医科大学に対し、新大学名の「浜松医科工科大学」案を一時凍結し、早急に在校生に対して新大学名称に関するアンケートを実施、結果を公表することを求めます。
近年、国内で1法人複数大学制度を導入しようとする動きが、様々な大学に見られています。静岡大学と浜松医科大学でも、1法人複数大学制度を利用し、その上で静岡大学静岡キャンパスと、静岡大学浜松キャンパス+浜松医科大学の2つの大学に再編成されることがほぼ確定しています。(参考:https://www.asahi.com/articles/ASM3Y33HBM3YUTPB00C.html)
また、静岡大学静岡キャンパスの再編成後の大学名称は「静岡大学」が最有力候補とされていますが、静岡大学浜松キャンパス+浜松医科大学の再編成後の大学名称は「浜松医科工科大学」が最有力候補とされています。(参考:https://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/tokai-news/CK2019070902000083.html)
しかし、「浜松医科工科大学」という名称は、静岡大学浜松キャンパスに設置されている情報学部の存在感が薄れる上、私立大学のような印象を与え、国立大学としてのブランド力低下に繋がり、学生目線では就職活動に影響が出るのではないかという懸念が生じています。
考えられる問題点は
- 国立大学としてのブランド力低下
- 学生の意見が無視されている
- 情報学部の存在感が薄れる(情報学部には文系の学科も存在する)
- 就職活動に影響が出る
- 大学の認知度が下がる などです。
また、静岡県内の高校3年生を対象としたアンケートによると、"浜松の新大学に関し(1)「浜松国立大学」(2)「浜松医科工科大学」(3)「浜松医科工科情報大学」(4)「その他」から生徒が選んだところ(1)の浜松国立大学が49・5%に上った。(2)が35・9%で続き、(3)が3・2%、(4)が9・3%だった。…(中略)…生徒の関心別でみると、静岡大情報学部に関心を示した生徒のうち70・4%が「浜松国立大学」を支持…(後略)"(引用:https://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/tokai-news/CK2018122802000100.html)という結果が出ています。
私は大学再編自体は、事務作業等の効率化や研究や教育活動における連携強化、静岡・浜松それぞれの地域の独自性強化などにより、地域に根差す国立大学に求められている「地(知)の拠点」としての機能が高まることが期待されることから賛成しています。しかし、肝心の静岡大学の在校生に対してアンケートを実施していないのにも関わらず、新大学名称は依然として「浜松医科工科大学」が最有力候補とされているのは、学生の意見を無視していると言わざるを得ません。ましてや、「(特定の言葉が)含まれない場合、統合再編を認められない」どという利己的な意見を発信すること(参考:https://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/tokai-news/CK2019070902000083.html)は、大学が地域社会や日本全体において求められる「地(知)の拠点」としての機能を否定することに繋がりかねず、結果として自ら両大学の価値を貶めていることを自覚すべきです。このことは、大学の将来だけでなく、在校生や入学希望者の人生に大きく影響する重要な問題であり、学生に信を問うのは大学の義務であると考えています。
両大学に対し、新大学名の「浜松医科工科大学」案を一時凍結することを求めます。