

4月14日に行われた「『野球の聖地』伝統ある、緑の神宮球場を守ろう!」シンポジウムには、会場・オンラインあわせて約212名の方にご参加いただきました。4名の登壇者からの報告のあと、参加者から相次いで意見・質問が出され、活発な意見交換を行うことができ、とても熱気に満ちた会となりました。最後に、この問題を決して忘れることなく、あきらめずに訴え続けていくことの重要性が確認され、盛況のうちに終了いたしました。
◆熱いご要望に応え、神宮球場シンポジウムのアーカイブ動画を配信
今回のシンポジウムは、プロ野球シーズン中、試合開催時間と重なる日程での開催だったため、多くの方から、アーカイブ配信のご要望を頂いています。そこで、残念ながら当日ご参加いただけなかったスワローズファン、その他、多くの野球ファンの皆さまにも広く視聴して頂けるよう、アーカイブ動画を配信することにいたしました。
こちらから、ぜひ動画もご覧ください。
尚、ユーチューバーAMBITIONS JAPANは新神宮球場の問題点の部分に焦点を置いた23分の動画を作りましたので、それをこちらの方で見られます。やっぱりプロのカメラとマイクを使用したので、動画として見やすい・聞きやすいです。
ライター角田菜穂子さんがシンポジウムに関する内容まとめ記事「野球愛が感じられない神宮球場(神宮外苑)の再開発」を書きました。
【4名の登壇者からの報告の概要】
「私が見た神宮球場」ロバート・ホワイティング氏(スポーツライター、『菊とバット』著者)
1960年代から神宮球場に通い続けるホワイティング氏は、スワローズ初の日本一、W. バレンティンの本塁打日本記録更新等の歴史的場面を見届け、昨年三冠王に輝いた村上宗隆の大活躍も目の当たりにした自らの記憶をたどりながら、神宮球場は日本と世界の野球史において大きな価値があることを解説、超高層ビルが林立することになる商業施設優先の再開発により、神宮球場のアイデンティティが失われる懸念を指摘しました。
「神宮球場は歴史的建築、改修で聖地を守ろう」大橋智子氏(建築士)
重要文化財の聖徳記念絵画館とともに神宮外苑創建時に竣功した神宮球場は、大正時代の様式も随所に見られる歴史的・文化的に価値の高い建築物であることを解説しました。また、空襲や戦後の接収も乗り越え、これまで幾度も改修を重ね大切に使い続けられてきたこと、特に耐震補強工事から年月も経っていないこと等を指摘し、国の登録文化財として使い続けるべきと訴えました。
「神宮外苑再開発 不都合な真実」ロッシェル・カップ氏(オンライン署名発起人)
神宮外苑再開発計画のデータを元に作成した3Dモデルによるシミュレーション動画が初公開されました。事業者のイメージ図ではわかりにくかった超高層ビルによる影響が視覚的に示され、会場からは景観の変化や日影の影響の大きさに、驚きの声があがりました。(動画は、ナレーション等を加え、よりブラッシュアップされた形で後日公開予定)
「神宮外苑再開発による新球場計画の問題点」竹田保久氏(「神宮球場に想いを寄せる市民の会」共同代表)
超高層ビルに取り囲まれた新球場は、日影、ビル風等の影響により、野球環境が大きく悪化する可能性があり、安心・安全の点でも懸念があること、特に野球ファンにとっては外野席の削減のほか、移転による騒音の激化により応援規制も避けられない事態となることを指摘、「新球場計画にいちばん欠けているのは野球愛だ」と述べ、改修による継続使用を訴えました。
神宮球場の歴史と伝統を継承し、神宮外苑の環境と調和をはかるために、取り壊し・移転ではなく、既存の場所での大改修を求めて、#神宮球場を守りましょう という声をさらに広げていきましょう!