
これまで私は、妻の介護を続けてきた経験から、老老介護の現実について発信してきました。
しかし、改めて考えました。
「介護は大変です」と訴えるだけでは、社会を変えることはできません。
では、具体的に何を変えてほしいのか。
私は、老老介護を家族だけに背負わせないために、国や自治体に次の3つを求めています。
【1.老老介護世帯を早期に把握し、必要な支援につなげる仕組みを強化してください】
介護する家族が限界になるまで、周囲から気づかれないことがあります。
「助けてください」と声を上げる前に、支援につながる仕組みが必要だと考えています。
【2.介護する高齢者自身が、気軽に相談できる窓口・支援体制を充実させてください】
介護を必要とする人への支援だけではなく、介護を担っている家族自身も支援の対象であることを、もっと明確にしてほしいと思います。
【3.介護者が安心して休息できるレスパイト支援を充実させてください】
介護する人が倒れてしまえば、介護を続けることさえできません。
私自身、介護に疲れ、妻をレスパイト入院させた経験があります。
介護者が限界になる前に、安心して休める仕組みが必要です。
この3つは、特別な要求ではありません。
介護をする人が倒れないために、そして介護される人の命と生活を守るために必要な支援だと私は考えています。
私自身の介護経験を記した『生きる―ある愛の軌跡―』を出版したことで、多くの方から介護に関する声をいただきました。
また、EN-ICHIの記事「高齢者介護の持続可能性と家族介護者支援」にも、高齢化に伴う介護需要の増大、介護人材不足、家族介護者への支援のあり方などが問題提起されています。
老老介護は、決して私一人の問題ではありません。
今、介護をしている人のために。
これから介護をするかもしれない人のために。
そして、介護される人のためにも。
「家族だから頑張る」だけではなく、
「家族だからこそ、社会も一緒に支える」
そんな社会に変えていきたいと思います。
この考えに共感していただけましたら、ぜひ署名という形で力を貸してください。
そして、介護を経験された方、現在介護をされている方にも、この活動を知らせていただければ幸いです。