

2025年1月9日18時。
暮れに江戸川区から連絡があった通り、子供の広場に程近い公民館の一室で、住民有志と江戸川区担当者、大和リースとの3者での話し合いが江戸川区主宰で開催されました。
年末ぎりぎりの開催決定であったにもかかわらず、口コミだけで近隣住民40名以上が集まり、会場は満席。お互い初対面となっている方も多数。
関心の高さがうかがえます
出席者は
江戸川区環境部水とみどりの課 課長
同 公園利活用係 係長とその部下1名。
大和リース側は営業担当2名。
集会の名前は「総合レクリエーション公園整備事業 住民説明会」とされていました。
はじめに
江戸川区からの「説明」
江戸川区の立場としては、事業者募集の条件提示をする「要求水準書」にアルコールの提供は可としているのでそれ以上の制限はかけられない。
「教育の場」であるように事業者にお願いしている。
開業後、「見回り」を行い「まずい状態」になったら改善を要請する。
「基本計画」に書いてある「教育の場」は実現しなければならないもの、という位置付けだとのこと。
大和リースの立場の説明
同社としては区の「要求水準書」に書かれていることに沿ってやっている。
「教育の場」に関しては「料理教室」「地元の食材を使った料理の開発」などをもって「教育の場」にふさわしくなるようにする。「利用者アンケート」などを使って「持続可能で愛される公園づくり」を目指すという説明がなされました。
住民からの質問とそれへの回答
- まず、「まずい状態」についての判断基準は存在しないとの江戸川区の回答。
- 「教育の場」にふさわしい店になるためにどんな「イベント」をどのぐらいの頻度で行えばよいと考えているかについて大和リースは回答できず。
- この公園と通りを挟んで向かい側にあるワインバルが「教育の場」ではない理由は、「その店が「教育の場であろうとしていないこと」が公園内に設けられた店との違い」というのが大和リースの回答でした。
住民の反応
「そんな説明で納得できる人は一人もいない」
「酒を提供する店が教育の場だなんて、そんなことが通用するはずがないってあなたたちだってわかっているだろう」
「ごまかしはもういい」
「近隣の保育園や学童保育、放課後の子供達が使うだけでなく、別の区からバスに乗って保育園児たちが遊びに来るような本当にいい公園だった」
「元の公園を返せ」
「あんなに子供達や区民が使っていたいい公園はなかった。あれこそ教育の場」
「おととし現地で開催された説明会に参加して説明を受け、区が発行した文書も読んだが「カフェ等」と書いてあった。こんなお酒を出す店が出るなんて話はなかった」
「持続可能なんて言うけれど、もう公園は持続していない」
「本音は金儲け」
「公園を公以外の目的で使うな」
「周囲に食事するところはいっぱいある。あそこに飲食店がある必要はない。どこかのビルでやってくれ」
「説明が後手後手であとから揉める、こんなことを何回繰り返しているんだ」
「課長として主体的に判断すると言ってるんだから区民の意見を聞いて判断し大和リースに要請しなさい。なぜできない」
「「まずくなってから」ではなく、こうなるべきという理想を持って運営するのが当たり前だろう」
「成り行き任せにしか聞こえない」
「(安全が不安視されている公園内の新設駐車場に関して)亡くなる子供が出てから対応するわけじゃないですよね?」
など、意見が噴出しました。
関連する法令を読み上げ公共事業における江戸川区の管理責任、住民に対する速やかな説明責任があるはずだと確認する方々もいらっしゃいました。
そして「持続可能な公園にするために…」と江戸川区が説明をすると、子育て中のお父さんから
「店を始めた以上利益を上げなきゃっていうのはわかる、だけどあなたたちが子供から広場を奪って、利益のために店や駐車場にしたってのは、肝に命じとけよ!!!」と声が上がりました。
以前と説明が違う
これに対し、利益を上げると言うことが優先課題ではないと言うことを江戸川区の担当課長が説明し始めたため、
「大和リースが利益を上げるためのベストの店の数と配置だから1mmも計画を動かせないと、昨年3月に江戸川区の担当係長が説明されましたが違うんですか?」と従来の説明との矛盾を指摘する声があり、説明の一貫性のなさに「江戸川区の担当者は何もわかっていないね」という声が漏れていました。
みんなのこうえん?
「イベントなどをやって教育の場とすると言っているが料金は取るのか」という質問には「私企業なのでコストが発生すれば料金が発生する」という返答であったため、今まで誰もが無料で使えていた公園なのにお金を持っている人だけが恩恵にあずかれる運営に変わっているという指摘が。
問題があったらどうやって改善するの
今後モニタリングして改善していくという手法についても、
アンケートをやって愛される公園にしていくなどど説明されたが、店を利用した人に話を聞いて「美味しかった」などのポジティブな反応だけ集めるのでは店の利用者アンケートにすぎず、公園運営のアンケートにならない。本来公園を利用したいが、飲食店街で広場を潰してしまったことでそれができなくなった人を含めて意見収集すべきと思う。意見収集をいつどうやってやる計画か具体的に回答をという質問には最後まで返答がありませんでした。
モニタリングがさらに子供を追い詰める?
遊び場とされるゾーニング部分が、リニューアル前よりもはるかに遊びにくい構造になってしまったことから、モニタリングによって「子供は遊んでないじゃないか」となり、さらに公園の使い方が商業施設寄りになっていくことを危惧する声も。
今後の店の募集は?
まだ入居が決まらない3つの店舗スペースに対する募集要件はどういうものかという質問もありましたが、大和リースは、これまでと同様であり、アルコール提供のチャンスもこれまでと同様の条件にし変える考えはないとしていました。これに対して、「住民からの要望を検討する必要があり、今後アルコール提供の時間を制限する可能性がある、ということも伝えた上で募集するべきだ」との意見が住民から出ました。
パンなどをつくっている社会福祉法人の店などに入ってもらえば教育の場にふさわしいのではという意見に対しては、「その考えはない」と大和リース。
「そもそもアルコール提供は可としたのは誰なのか」
この質問には、「令和3年12月7日に行われた非公開の第一回選定委員会で「アルコールの提供を可とする」という「公募設置等指針(募集要項)」が決定され、それに基づき同月に(事業者の募集要項である)「要求水準書」が発行された」と経緯が明かされました。
さらに、その選定委員会のメンバーは「副区長、区の職員、有識者」であって、
住民や議員は一人も入っていなかったことも明らかにされ、「初めから大和リースありきの話だったんだろう」という声が上がりました。
また、入居予定の4つの店のうち、現在営業中の本店の方でランチ営業をしているのは一部の店だけであるにも関わらず、「子供の広場」では全ての店がランチ営業をして、なおかつ昼間からアルコールの提供を必要とする理由を説明してほしいという質問には最後まで回答がありませんでした。
話し合いは結論に達しません。
なくなった広場はすぐには戻らないだろうが、少なくともアルコールを提供する店は「教育の場」ではないという住民の意見は変わらない。アルコール提供なしということを検討してほしい。もう計画として進んでいて止められないという説明だが、そうであっても住民の意見を取り入れ、少なくともアルコール提供は18時もしくは17時以降の子供がいなくなった時間帯に限るという条件を検討をしてほしいという要求を住民側から強く要求したところ、
大和リース側から「店から損害賠償を要求された場合誰が対応するのか」と住民に逆質問があり、「江戸川区の説明がまずいからこんなことになっているのであって、それを考え対応すべきなのは江戸川区ではないのか?」と驚く声さえ上がりました。
ここまで2時間45分。
話し合いは平行線ながら、アルコール提供の制限を大和リースが検討することは約束され(ここでも江戸川区は関与する立場にないと)、その結果をいつ開示するかの日程も検討するし連絡するということは明言がありました。
しかし今後のやりとりは大和リースと署名グループの代表が行っていくという提案が江戸川区および大和リース側からありました。
江戸川区として主体的に関与しようとする姿勢のなさが最後まで目立つ会合となり「丸投げだね」というつぶやきがあちこちから漏れました。
今日はいよいよ子供の広場の「プレオープン」の日。
昨日の時点で、4つの店舗は午前中から営業を開始し、営業時間駐車場はどの時間帯でも酒の提供は可能とする考えであるとの大和リースの回答でした。
私たちは今後も、住民、何よりも子供のための「子供の広場」の運営を目指して活動してまいります。引き続きご支援のほど、心よりお願い申し上げます。