

2023年6月26日区政再構築等調査特別委員会
○小林委員長 陳情5第7号、目黒区美術館の取り壊しに関する陳情を議題に供します。
○松本資産経営課長 区からの補足説明はございません。
○小林委員長 補足説明はなしということです。
陳情者から委員の皆様へ配付を希望された資料がございますので、机上配付しています。御確認ください。皆さんありますね。
○河野委員 それでは、陳情の趣旨に沿って大きく11点、お伺いしたいと思います。大丈夫です、短いですから。
陳情趣旨に沿ってということなので、確認をさせていただきたいと思います。
まず1点目、この中には美術館の建築費用が18億から40億円以上(推定)とありますが、実際は幾らかかったのでしょうか。
2点目、全国的な建築賞受賞は、いつ、どういった賞を受賞したのでしょうか。その建物に対しての賞なのかどうかというところも含めてお伺いできればと思います。
3点目、区民ギャラリーでの展示室、めぐろの子どもたち展、区展は現状の形では開かれないとありますが、今後開かれることができないということが事実なのかどうかというところをお聞かせください。
4点目、現状、これは今回の素案では変わってると思いますが、1,441.9平米から1,200平米と減ったとありますが、実際は何平米になるのか。
それから、先日の素案で出ておりますワークショップ室は設置するという認識でよいかということを改めてお聞かせいただければと思います。
5点目、美術館のエントランスロビー奥の壁のオブジェの取扱いについてはどのようになるのかお聞かせください。
6点目、天井や窓から外光も入るということなんですけれども、美術品によっては、日が当たるということはNGという物もあると思うので、これ常時日が差してるというわけではなくって、恐らく何か必要に応じて開閉するような仕組みがあるんじゃないか、日が差す、その企画によって日が差すような、要するに窓になってるんじゃないかとも思うんですけれども、天井から自然光を採光するときは、窓の、手動なのか、電動なのか分かりませんけれども、そうすると、そういったもののメンテナンスについてはどのように行われているのかお聞かせください。
7点目、建物ではなく美術館の活動について全国的な賞を受賞しているということなんですけれども、美術館の活動が受賞するということは、すばらしいことだと思うんですが、どんな活動がどんな賞を受けているのかお聞かせください。
8点目、収蔵の美術品は2,000以上、時価20億円というのについて、事実か、事実じゃなくてもあれなんですけど、事実かどうか。逆に言うと、今の目黒区の美術館は、収蔵品はどのぐらい持っていて、時価総額はどのぐらいなのかというところをお聞かせいただければと思います。
それから9点目、これも指定管理者なんですが、指定管理者は引き続き芸文ということで私は認識ですけれども、それでよいのかどうか。
それから10点目、建築当時、ハザードマップはあったのか。
それから11点目、SDGsに反するとありますが、この点について区としてどのように受け止めているのかお聞かせください。
以上11点です。
○松本資産経営課長 8点目と9点目は、文化・交流課のほうからお答えするとして、そのほかについてお答えいたします。
まず、1点目の美術館の建設費用ということでございますけれども、まずこちらは予算特別委員会のときにちょっと申し上げたところなんですけども、建築、機械、電気またほかの設備等も含めて18億円、およそですけども18億円になってございます。
次に、2点目の全国の建築の受賞ですけども、こちらにつきましては、2015年に日本建築家協会というところが出している日本建築家協会、JIAというところがあるんですけども、JIA25年建築の登録がされているというところです。この登録というのは25年たった建物、通常、新築のときに建築の受賞というのが多いんですが、25年たっていても、この地域に根差した、そういった建物をこれからも残してほしいというような意味合いでの建築賞のようでして、こういったJIA25年建築というものは登録されてるという、この1点です。
3点目が、区民ギャラリーでの区展ですとか、子どもたち展の話なんですけど、現状どおりに開かれるかどうかというのは、確かに美術館の展示室だったり、区民ギャラリーの展示室だったりが、形が変わる可能性はありますので、今までどおりという言い方が正しいかどうか分かりませんが、区展や子どもたち展、これは継続して開催をするということで考えてございます。
次、4点目です。今回、基本計画の素案の中で、素案の案では1,200平米というところで、少しその諸室を、例えば専用のものではなく共有化を図る、区民交流活動室との共有化を図るということで、少し減らしていたんですけども、いろいろ美術館等のお話を聞く中で、やはり美術館としての効用が高いということで、ワークショップ室、それとあと区民ギャラリーについては、美術館専用のものとするということで、今回1,400平米を、これもおよそですけども1,400平米を美術館の専用地として、今回造るということで考えてございます。
次に、5点目のエントランスオブジェの関係なんですけども、こちらにつきましては、私どもと、この鉄骨造の方は原口(典之)さんという方なんですけども、もう今ちょっと御存命ではないので、そこの管理会社(*原口典之アーカイブスのこと)の人と、このことについて協議をするということにしてございます。これについてはもう一つ、絵の具のチューブ、コンテナに入ったやつもあるんですけども、こちらは中村(ミナト)さんという方なんですけども、この両名の方々に私ども今回のこの美術館等の建て替えの検討に当たって、どういうふうに今後していくのかということは協議しながら、これを進めるということで考えてございます。
次に、6点目の天井からの自然採光の話ですけども、今、委員おっしゃっていただいたとおり、この天井、美術館に関しては自然採光を採るべきといいますか、通常は採らないということが一般的ですね。やはり紫外線であったり、そういったものが絵に対する影響を与えますので、通常採らないんですが、その美術作品によっては、やはり自然採光をもって、より効果的になるものもありますので、それをもって目黒区美術館については、こういった採光をする窓と、それをあと開閉するための設備、これを設けてございます。
ただ、今、委員のお話もあったとおり、ちょっとメンテナンスについては今できていない状況で、ここ四、五年ぐらいは、もう閉めた状況になっております。開閉してしまうと、もう閉められないという状況で、設備が大分古くなっているということですので、今現在は使っていないと、閉めっ放しの状況にあるということでございます。
9点目の指定管理の芸術文化振興財団での話ですけども、こちらは基本計画の素案の案、もしくは素案、両方でも書いてますけども、この目黒区芸術文化振興財団のほうに美術館の運営についてはお願いしたいというふうに考えてございます。
次に、10点目のハザードマップですけども、ハザードマップができたのは都市型の水害、例えば線状降水帯だとか、そういった水害がかなり多くなってきたというところから、平成17年度にまずは第1回目というか、初めてそのハザードマップを示しており、31年度にこの改定が行われているという状況です。そのハザードマップの中では、この前の特別委員会の中でもちょっとお話しましたけども、1,000年に1回というような形で、かなり大規模な大雨が降るようなときに、こういった浸水のおそれがあるということが示されているという状況でございます。
最後の11点目、SDGsに反するということでございますけども、こちらにつきましては、確かに建物を解体することによるSDGsの考え方に反するというのはあるとは思います。あるとは思いますけども、この美術館だけではなく区民センター、あとは下目黒小学校、これも含めてになりますと、全体で建物の面積だけでも2万6,000とか7,000平米ぐらい全体ではあるわけですね。そのうちの美術館4,000平米ということでございます。この多寡についてどうかというところは議論が分かれるところかと思いますけども、その中で私どもとしても、この建物を解体することによる二酸化炭素の排出量というところはありますけども、新しくすることによって、ZEB化であったり、そういった環境負荷の低減ということは当然していくということで考えてございますので、そのどちらをもって、このSDGsの考え方に反するのかというところは、ちょっと御議論いただく部分はあるのかなというふうには思っております。
○千田文化・交流課長 それでは、私から目黒区美術館の活動への賞及び目黒区美術館が保有している物の時価総額ということでお答えいたします。
美術館の活動への賞でございますけども、こちらは全国に先駆けてワークショップを行ったというところでございまして、そのほかにも展覧会でも賞を受賞しているということでございます。
ただいまの、具体的に美術館のワークショップへの活動についての受賞歴については、今お答えできかねますので、そちらは確認してお答えしたいと思います。
8点目、目黒区美術館の時価総額でございますが、こちらは購入したときの価格で、現在価値については変動いたしますので、こちらの時価総額についても区の持ち合わせている財産の資産台帳への記載がございますので、こちらもただいま確認中でございますので、後ほど御回答いたします。
○河野委員 ありがとうございました。
建築賞の受賞については、受賞ではなく登録ということ。それから区民ギャラリーでの今まで行われてる子どもたち展、あるいは区展等は継続して開催する。ワークショップ室、区民ギャラリーは設置という云々、オブジェについても遺族等と協議をしていくということなんですが、この天井の窓なんですけれども、メンテナンスができていないというのはなぜなのでしょう、そこが1点。
それから、美術館の活動については、本当に私、よくワークショップは視察というか、見に行かせていただいてるんですけども、今後も美術を通して、より文化や芸術に親しむ機会を持っていただけるような企画であったり、それから様々な活動を芸文に対して行っていってほしいと考えておりますが、区としてはどのようにお考えでしょうか。
それから8点目、美術品の点数がもし分かれば教えてください。それと、ごめんなさい、美術品は基本的に、現在ある、持っているものを引き続き収蔵するという認識でよいかどうかということもお聞かせください。
それから、もう一点、SDGsに関してなんですが、今おっしゃったように区民センター全体を一体的に建て替えていく、例えば区民センターに行けば障害者用のトイレであったり、あるいはいわゆる、何ていうんでしょう、段差の解消であったり、そういったところが非常にできていなくて、そこはもう本当に変えていかなきゃいけないところが満載だと思うんですけれども、せっかく一体的に変えていくのであれば、逆にここから100年、200年先、区民の人の財産となるような、そういった視点をぜひ持って建て替え、この事業を進めていっていただきたいなと思うんですが、その点いかがお考えかお聞かせください。
○松本資産経営課長 まず、1点目の窓のメンテナンスの話ですけども、こちらは美術館の展示室に入って、行かれた方はお分かりかと思うんですけども、かなり天井高が高いところにあります。その上に窓がついておりますので、その窓を修理、改修するためには、そのための足場を組まなければいけないということになります。通常、窓の開閉を直すだけであれば、そんなに高くはかからないんですけども、その足場を組むだけで、とても通常のところじゃないぐらいのお金かかってしまいますので、そういった、その費用対効果というところから見て、今は修繕が行われていないという状況でございます。
次、2点目のワークショップの展開ですけども、こちらは私どもといたしましても先ほど申し上げたように芸術文化振興財団、こちらにその運営は任せていきたいというふうに考えてございますので、より、今回もそのワークショップ室を美術館専用にしたという意味合いは、やはりここにありまして、美術館の今までの活動というのがワークショップ室なしでは、やはり語れないというところもありますので、今回は改めて素案の案から素案にする段階で、そのワークショップ室の効用というところをきちんと考えて、専用の室とするということで考えたものです。ですので、委員おっしゃるとおり、今後も考えていきたいというふうに思っています。
4点目は、引き続き収蔵していくのかということですけども、今あるその美術作品、収蔵作品につきましては、引き続き収蔵していこうと思ってます。これも、やはりその芸術文化振興財団がこれまで行ってきた目黒区の特色ある、その収蔵の仕方、それを研究によってどのように区民の方々に美術を広げていくのかという視点があると思いますので、そこもきちんと評価した上で、今回美術作品については今までどおり収蔵していくということで考えているという状況です。
最後、5点目ですけども、こちら美術館、それと今回区民センター、一緒に建て替えということで今お示ししてるところですが、やはり美術館だけではなくて、区民センターで、様々な機能であったり、あとは事業であったり、これが展開されていくと。ここと融合することによって、美術館が今までできてこなかったようなこと、もしくは美術館というその閉じられた空間だけではなく、区民センターには今度大きな、区民ホールじゃないですけども、そういった多目的ホールも造りますので、例えばですけど、区民センター全体を使ってアートウィークを展開してもらったり、公園も使いながらでいいと思うんですけども、そんなことができるようにしてほしいなというふうに思ってます。
ですので、この素案の中に、その施設のどこでも、もしくは公園を使ってでも、全体でアートを感じられるようなところにしていってほしいんだという、区の思いとしては、ここに書いているつもりですので、もう本当に委員おっしゃられたような、この美術、芸術というものが広く区民の方々に触れていただけるような、そういった施設にしていくということを目指しているということで御認識いただければと思います。
○千田文化・交流課長 現在、美術館が保有している作品の点数ですが、大変小さい物も合わせまして約3,000点ということになってございます。
○河野委員 今回この陳情の、今いろんなその趣旨の中で、こうやって一つずつ確認していくと、一定いろいろ誤解があったり、あるいは心配があったりというところは、一定私たちとしても理解はできるところですので、ぜひ今後も区として、区民の皆様に対してこの美術館の建て替えに関して、今まで以上に丁寧な説明を尽くしていってほしいなというふうに考えておりますが、その点いかがお考えでしょうか。
○松本資産経営課長 委員おっしゃっていただいたとおりだと思っておりまして、我々もこういう思いを持ちながら、こういった反対活動が起きてるということに関しては、すごく残念だなと思ってます。ですので、確かに建物そのものがというところで、なかなか分かり合えない部分もあるのかもしれませんけども、ただ、我々は未来に向けて、この美術館というものがこの区民センターの中でどれだけの重要な位置を占めていて、どういう発展のさせ方をしていきたいのか。そこには芸術文化振興財団も絡んで進めていくということで考えてございますので、そこをきちんと丁寧に説明しながら、御理解を得て、いただけるような努力をしてまいりたいというふうに考えてございます。
○こいで委員 先日はすみませんでした、勉強不足で。ちょっと勉強してまいりましたので、3点質問させてください。
まず、美術館そのものについての建築に関する質問です。
設計協力、株式会社スーパーポテトという会社の社名が入っております。この会社、杉本貴志さんという著名な建築家、特に商業建築の分野で有名な方です。1983年に表参道に無印良品の1号店ができたんですが、そこを設計された方。そして海外のホテル、ハイアットグループで数々の賞を取ってらっしゃる建築家の方でございます。芸大を卒業されて、あとは大学教授もされて、ほかの大学ですね、されてる方なんですけど、このスーパーポテトの設計に関する関与、これを教えてください。これが1点目でございます。
そして2点目、3月に日本建築家協会、先ほどJIAという名前が出ておりましたが、この協会が区長宛てにお手紙を出されてます。そのお手紙の内容、公開されております。前回の特別委員会では、耐震にちょっと問題があるというような御発言もあったかに私には聞こえたんですが、そのお手紙によりますと、新耐震基準はこの建物は満たしてるということが、記載がございます。ここの事実確認をお願いいたします。
そして最後の3点目、これはちょっと変な質問で申し訳ございません、初めに謝っておきます。仮にの話で、本当に仮にの話で、現在の美術館を建物だけそのまま継続して、数十年とか契約して、美術館として継続して活用したいという財団法人であるとか、富裕層の方の個人の資産管理会社などで目黒区ゆかりの方がもしも手を挙げて、そういった方が面倒を見てくれると言った場合に、そのまま売却をするであるとか、何らかの賃貸借契約を結ぶということは考えられるのかということと、その場合の何か金額なんかまだ算定してないと思うんですけど、もしもちょっとそういうようなお考えがあったら聞かせてください。
以上3点です。
○松本資産経営課長 まず、1点目の内装設計のスーパーポテトの話ですけども、今、こいで委員、御紹介いただいたように、とても内装設計が有名な方でいらっしゃいまして、杉本貴志さんはもう亡くなっていらっしゃって、今、奥様だったと思いますけども、がこのスーパーポテトを経営しているというところでございます。今現在も内装設計を進めていらっしゃるところです。
確かにこのスーパーポテトさんがやった内装、これは特色あるものだと考えておりまして、美術館のカフェのところで、一枚板、一枚板じゃないですね、大きなカフェはコーヒーを飲むスペースあると思うんですけども、ああいったところが今回の特色ある部分かなというふうには思っています。
スーパーポテトさん関与したということは我々も認識はしていますが、今後また改めて新しい設計の形、図案を、じゃ、入れるのかというまた別の話になってくると思いますけども、区民の方が居心地のいい空間、これは美術館であってもカフェであっても、そういったところでは実現したいと思ってますので、そういったところを民間事業者のほうに、きちんと考えてほしいなというところは要求水準書等の中で求めていきたいというふうには思っています。
2点目のJIAの区長への提言等、この前、予算特別委員会のときですかね、私がお答えした内容と乖離があるんじゃないかということかと思います。これは新耐震基準、昭和56年以降の建物でございますので、私のほうもこの建物、美術館の建物が新耐震基準であるということは重々認識してございます。
私が申し上げたのは、美術館に、先ほどのハザードマップ上で浸水がもしされるようなことがあれば、地下の機械室、こういったところを上に上げるというような措置を取らなければいけなくなる可能性があると。そうすると、重い建物、重い重量のものが上に来ることになるので、そうなった場合には耐震的なものも改めて検討する必要が出てくることもありますということでお答えしたかと思います。
3点目につきましてですけども、いろいろ今、こいで委員のほうからありましたけども、あまり具体的に、じゃあ何がどうできるとかということについては、あまりにも幅が広過ぎますので、この場でちょっとお答えというのはできないかなというふうに考えます。
○こいで委員 御回答ありがとうございます。私もいろいろ勉強させていただきたいと思います。ありがとうございます、御回答。
質問形式にすると、杉本貴志さんはもう、2018年にお亡くなりになりました。ただ、本当に80年代に無印良品であるとか、格好いい日本の歴史を一つ、商業建築ではなくて、公的な建築のところに落とし込んだ本当に貴重な目黒区の財産であるという認識も持っていただきたいについてどう考えていますかというのが1点と、そして、耐震基準のところでハザードマップ、あの辺り、川に近いので、機械室というか、水につかってしまうというリスクはあるのですが、今のところ美術品に関しては2階、地下等には所蔵はしていないので、もし洪水のときにも美術館として最大の守らなくてはいけない財産、美術品に関しては、被害はそこまで大きくないという認識でよいのかお願いします。
○松本資産経営課長 まず、1点目のスーパーポテトの杉本さんのお話ですけども、我々はこの杉本さん、これまで日本の中で、ほかにも世界の中でもですけども、いろんな功績を残された方ですし、建築を勉強してきた方々であれば知ってらっしゃるような方ですので、この美術館にそういったものがあるということは、重々私どももきちんと踏まえているというところです。
ただし、その1点だけを捉えるということではなくて、やはり今回は区民センター、もしくは美術館、小学校といろんなものがこの建物の中に入っていくということで考えてございますので、その中でどういったデザイン、またその空間というものをしつらえていくべきかということは、やはり全体の中で見ていくべきかなというふうに考えてございます。
それと、2点目の収蔵作品のお話ですけども、これは、こいで委員おっしゃるとおりでございまして、収蔵庫につきましては2階ですので、直接的に、浸水があったときに、美術作品がそれによって被害を受けるということではございません。あくまでも地下の機械室が浸水することによって空調設備が働かなくなるということで、収蔵作品に長期間、浸水があって機械室が駄目になれば空調設備が動かなくなりますので、その際に今でも20度で湿度50%という状態で保って美術作品を保管しておりますので、そういったものが機能しなくなると、作品そのものにも当然影響が出る可能性があるということで、我々のほうは懸念を課題として捉えているということでございます。
○芋川委員 2点お聞きしたいと思います。
さきの部分でも出てきました、日本建築家協会から提言が出されてるということで、私も拝見すると、とてもいいことが書かれてるなというふうに思うんですけれども、目黒区の美術館について、目黒区民の宝と評価をいただき、現美術館の解体は、区民の思いや目黒区芸術文化振興条例の趣旨からしても解体は望ましくないといったことですとか、ぜひ現美術館を保存・活用して今回のPFI事業の一つの条件として織り込むことで、新区民センターの新たな建物との共生関係を創造できますというふうなことや、細かいこともおっしゃっていただきました。この現区庁舎についても評価をいただいてるというような、そういった内容になっております。
まず、この提言をどのように受け止めたのかどうかというのを聞かせていただきたいと思います。これがまず1点ですね。
もう一つは、さきの一般質問等でも、説明会少ないんじゃないかですとか、そういった声も出ておりました。私もそう思います。改めて、シンポジウムが開かれていくことや、説明会2度ということで30名の先着でしたかね、希望者だったかと思うんですけれども、中小企業センター等で開かれていくのが8日、12日、7月8日、12日ですかね、というような形だったんですけれども、これ陳情事項の3にもありますように、より丁寧に説明をしてほしいというところになるんですけれども、改めてこの美術館がある意味取り壊されるというようなことが示されている中で、区民の方がそういった部分でも関心が高まってきてるという、こういった実態になっていることなんだと思います。
そういった部分を含めて、改めてこの説明会であったりですとかそういった、パブリックコメントは行われていますけれども、いずれにせよ美術館は解体するという方向から大きく動くことはないのかなというふうにも今までの流れから思えるんですけれども、ぜひそういった部分も含めて、この美術館を存続ということも含めての議論を、やっぱりやっていくべきなのかなというふうに思ってるんですけども、そこについてはいかがでしょうか。
○松本資産経営課長 まず、この日本建築家協会の提言をどう受け止めたのかということでございますけども、先ほど御紹介したとおり、この日本建築家協会、2015年に25年賞ということで、地域の方々に愛されて、地域の誇りとして長く存続し利用されることを期待するというふうにございます。これは、25年以上経過した地域に根差した建築物であることが評価されているわけですので、このような評価を受けていることについては、美術館、区としても誇るべきものであるというふうに考えてございます。
本来であれば、さらに長く活用を図るということが望ましいとは考えてございます。ただし、区民センターにつきましても、長寿命化を図ることができないかですとか、美術館についても当然壊すということではなくて、長寿命化を図りながら、この活用ができないかということを検討してまいりました。ただ、区民センターについて大きく申し上げると、やはり建物の改修ということでは限度があって、バリアフリーであったりだとか、今の建物の配置であったりだとか、そういったことは、もう限度の中で、いかんともし難いというところが見えておりましたので、こういった課題を踏まえて、どのようにこの敷地の中で解決することができるのかということで、今回は建て替えということを選択しているものでございます。
確かに美術館というものを単体で見れば、築年数もしくは劣化状況というところから、建て替えなければいけないという選択は通常はいたしません。ただ、先ほど申し上げたとおり、区民センターと美術館、これは一体の敷地でございまして、機能は違っているということはございますけども、これはやはり区有施設として、この区有施設の一つであるということは、これは御認識いただきたいなというふうに思っております。
やはりその建て替えなければ解消できないような課題、これを抱えた区民センターと建て替えの時期を迎えてない美術館であったとしても、一体的に検討し、どういった方法を選択していくのか、これは区有施設全体を俯瞰的に捉えながら検討すべきことかなというふうに考えてございます。
2点目がシンポジウム等、今後の説明会等の話でございますけども、先ほどの委員の説明、答弁でも申し上げたとおり、やはり皆さんになかなか御理解いただけていないという状況は分かってございますので、まずは今回はシンポジウムというところで、有識者の方々の専門的な知見を得ながら、これについてどう考えるのかというところをお聞きするとともに、説明会は、これまでもやってきておりますので、それ以外に御要望があれば、我々どこにでも御説明に参りますし、どういった方々にも御説明はしていくということで、今までもしてきておりますので、そういった御要望があれば、ぜひお申しつけいただきたいなというふうに考えてございます。
○芋川委員 答弁ありがとうございます。区としては、あくまでも目黒区の芸術文化振興条例というところには反してなく、いろんな施設を一体的に考えたときには限度があるというような立場でいるのだなということを改めて確認したんですけれども、改めて私もこの目黒区芸術文化振興条例というのを確認させていただきますと、短い条例の内容にはなっておりますけれども、とても大事なことが書かれてるなというふうに思っております。
第1条の中には、計画的に推進し、その地域の中で芸術文化の振興を図ることを目的とするという形で置かれた上で、「広く参加をし」というような文言であったりですとか、計画的に推進するための計画を策定するという中であって、伝統文化を保存し継承し及び発展させるため必要な措置を講ずるものとするというところが書かれていて、ぜひこれはそのお立場に立ってというふうに言いたいんですけれども、現状、立場に立ってるというふうにおっしゃりたいと思うんですけれども、ぜひこういった中で、区民がこれだけ具体的に陳情を含めていろんな団体から、今、保存活用というところで、残してくれという声が改めて出されているところを考えて、保存とするような選択を再度取ることが全くもって不可能なのかどうなのかというところについて再度、1点お聞きしたいと思います。
○松本資産経営課長 芸術文化振興条例のお話でございます。こちらの芸術文化振興条例の中の基本理念というところに、芸術文化の振興は広く区民が芸術文化を鑑賞し、これに参加し、又はこれを創造することができる。環境の整備を図ることにより、区民の主体的な活動を一層促進し、区民一人一人の心豊かな生活及び活力ある地域社会の実現に資することを基本として行うものとするというふうにございます。
新たな区民センターに設ける美術館の機能といたしましては、この理念を実現するためのものと考えてございまして、これまでの美術館が行ってきた特色、先ほど申し上げましたけど、その特色ある活動、これは継続しながら、美術館があることさえ知らなかったという御意見も出される方も当然いらっしゃいますので、そういった方々にも芸術文化に触れる機会、これを提供していくと。そのことによって区民の芸術文化の裾野を広げていくということをできるような施設を造っていきたいというふうに考えてございます。
ただし、これは美術館という空間ですとか箱、そういったものを用意すれば、おのずとそうなるということではなくて、運営、これもセットで考えていかないとこれが実現していきませんので、ここについては芸術文化振興財団、こういったところとの連携によって、さらなる魅力向上に向けて取り組んでいきたいなというふうに考えてございます。
実際に、じゃ、保存ということがあるのかないのかということなんですけども、基本的に区の考え方としては、一体的な整備が必要であるとは考えてございます。ただし、今回のこのような形で意見はいただいているということでございますので、この意見については、どうすべきかということは考えるということでございます。
○かいでん副委員長 私から1点だけ。空調設備についてなんですが、今は地下にあるということで、これをハザードマップ上、危険ですよということが今回素案になったときに追記をされてるわけなんですけれども、となると、これは上に持ってかないといけないわけなんですが、この素案上はそういったことは書いていないかなと。要は収蔵室に関しては2階以上に配置するとありますけれども、その機械設備についても2階以上に配置してくださいねということを、きちんとこれ、事業者さんにお伝えをしたほうがいいんじゃないかなと思うんですが、そういった内容というのは、今後の基本計画の段階で書かれるものなのか、それよりも、もうちょっと細かい、例えば要綱だとかそういう部分で書く予定なのか。また、もう事業者さんなら分かっているでしょうということで、あくまで提案に任せる御予定なのか、そこの部分だけ確認をさせてください。
○松本資産経営課長 すみません、すぐにちょっとページ出てこないんですけども、基本計画素案の中では、区民センターは、やはりこういったそのハザードマップの中で浸水のおそれがあるということは、もう前々から分かっておりますので、機械室等については2階以上に設けるということを記載してございます。ですので、当然これ美術館を一体となるということで考えて、となった場合には、そういったものも当然2階以上に持っていって、そういう影響がないように措置をしてほしいということでは記載はしてございます。
○千田文化・交流課長 文化・交流課長から御発言いたします。
先ほど河野委員からいただいた質問2点にお答えさせていただきます。
1点目、美術館の活動への賞ということでございますが、こちらは2017年に日本アート評価保存協会から、目黒区美術館で行われました、日本パステル畫事始め展に対して秀逸企画賞を受賞しております。先ほど申し上げましたワークショップそのものに対する賞ということではないということでございます。
2つ目、目黒区美術館の現在保有してる資産、時価総額でございますが、14億5,900万円余ということになってございます。
今、時価総額と申し伝えましたが、購入時の金額から、それを資料収集委員会というものが数年に1回ございまして、そちらでその時々に応じて評価を検討していくんですが、それの最新の数字が14億5,900万円余ということでございます。
○松本資産経営課長 すみません、先ほどのかいでん委員の、記載のページをお伝えいたします。
基本計画素案の22ページの(2)施設計画上の留意点のア、災害への対応というところに、美術館の収蔵室や図書館の図書保管庫並びに機械室や電気室等の重要な設備機器を設置する室については、浸水による被害が想定されない2階以上に配置することということで書いてございます。
○小林委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
ただいま議題に供しました陳情5第7号、目黒区美術館の取り壊しに関する陳情につきましては、引き続き調査研究を要するため、閉会中の継続審査とすることに賛成の委員の挙手をお願いいたします。
〔賛成者挙手〕
○小林委員長 賛成多数と認め、本陳情につきましては閉会中の継続審査といたします。
*投稿者追記:この後陳情は9月に「不採択」とされた。その際の会議議事録については資料が公開され次第追加で公開します。
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【陳 情】(2)陳情5第9号 目黒区民センター建て替えによるテニスコート現状維持(2面)の件に関する陳情(新規)
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