3月22日、江戸川区との話し合いの結果をご報告します!


3月11日の記事で書きました通り、「子供の広場」リニューアル工事は4月1日の着工延期が決定。
江戸川区環境部「水とみどりの利活用係」から、「工事着工は延期し、住民と話し合う機会を設ける」と提案をいただきました。
そして3月22日(金)夜 、私たち署名グループは江戸川区の担当の方々と某コミュニティ会館の会議室にて、面談いたしました。延々2時間半の激論となりました。
「収益を上げる」ことが公園リニューアルの必須要件!
よって大和リースが決定したレストラン等の配置を変えることは不可能
まず初めに私たちから、先日皆様から頂いたレストランおよびフードコート配置について、皆様からのご意見も含めた5案ほどの改訂案を説明しました。
その後、江戸川区から以下のご説明をいただきました。
「現在の図面(ここをクリックすると図面を表示します)において、フードコートとレストランの配置は、事業者である大和リース株式会社がこの場所で収益を上げるためのベストの配置であり、契約も済んでおり譲歩の余地は一切ない」
「パークPFI」に基づく今回の総合レクリエーション公園のリニューアルは、大和リース株式会社に発注されます。
が、リニューアル費用の一部を大和リースが負担する形になり、さらにフードコート、レストランの収益の一部が今後の公園維持に還元されるため、「子供の広場での営業による収益が確保されることは必須条件」であり、大和リースの建築プランを妨げることはできないということです。そこで、
公園南東端の「築山」を低くし、築山の北側の平地の部分と一体化して、「子供の遊び場」とするご提案をいただきました。
過去の経緯をお聞きすると、実は数年前の設計段階においては、いまの「子供の広場」東側全体が「大人向けのスペース」となるようデザインされていたそうです。
しかしその時に、「これでは子どもの遊び場が少ないのでは」との声があったため、現在の計画のように、公園南東端の築山(江戸川球場側の土地が盛り上がった小山部分)のみ芝生とし、「子どもの遊び場」としてきたそうです。
しかし私たちが異を唱えているように、今のように子ども達がのびのびと走り回れる空間は、この築山だけでは不十分なことは言うまでもありません。
今回江戸川区から提示されたのは、「この築山を低くする工夫を加えた」という案でした。
「築山が低くなれば、隣接する北側の平地の部分と一体感が出る。これにより、築山と平地部分、あわせて700平米の広場が確保されることになる」
「これはリニューアル前の、現在の広場の面積と同じである。これを遊び場としてはどうか?」
ということでした(こちらの図の、赤線で囲った部分が700平米の部分。クリックで表示します)。
「レストラン前の通路」は、現状のままでは「遊び場」として機能しないのでは?
という危惧
しかしこの案では結局、フードコート、レストランの配置は以前と全く変わっていません。大和リースとの契約で、収益を上げるためにこの配置を変えることは不可能、とのことです。
率直に言えば、以前は「キッチンカースペース」としてデザインしていた部分を、遊びのスペースとして囲っただけに見えます。
しかも「完成イメージパース(ここをクリックするとイメージパース図を表示します)」を見ると、この部分は、西葛西駅からフードコート・レストラン方向へ向かう人の流れ、清新町方向へ向かう人の流れを想定した作りになっていることは明らかです(集客にはそれが有利なので、事業者としては当然の考えでしょう)。
これは「遊び場」というよりむしろ、「通路」「レストラン前の道」という印象に近いのではないでしょうか?
実際イメージパース図でも、地面が白い部分は大人たちが歩行し、子ども達らしき人影は築山の芝生の上でしか遊んでいません。地面が白い部分で子ども達が遊ぶと、このイメージパース図では「イメージと違ってしまう」のでしょう。
それでも江戸川区の方が言うように、ここ(イメージパースの地面が白い部分)をすべて、仮に「遊び場」と呼び、このイメージで公園が完成したとしましょう。
すると、ここで今までのように子ども達が走ったり鬼ごっこをして遊ぶと、「歩行者とぶつかる危険」が生じ、トラブルになる可能性が極めて高くなるということは容易に想像できます。
そしていずれ大人達から、「ぶつかって危ない」「子どもを店の前で遊ばせるな」「ここは通路だから遊ぶところじゃない」という意見も出るでしょう。
また子どもたち自身も、ここ(イメージパースの地面が白い部分)は、通勤通学の大人がしょっちゅう通行し、大人達がお金を払ってフードコートやレストランで買い物をしているのを見て、「その目の前で、走り回って鬼ごっこをしたらいけないよな、ここは自分たちが遊んでいい場所じゃないよな…」そう思い、遊びに来るのを控えるようになるでしょう。
そうなってしまったら、名称こそ「遊び場」でも、実際には遊び場、自由広場としての機能は失われてしまいます。
名実ともに「子どもの広場」であり続けるために
「子どものための場所」と直感的に誰もがわかるデザインに
そこで私たちは、ここを「遊び場」として位置付けた江戸川区の意図を名実ともに実現するため、以下の要望を伝えました。
・いま一度、江戸川区ご担当部署の皆様から大和リースに、「ここ(築山と地面が白い部分の700平米)は『遊び場』である」と、しっかりと本来のデザインコンセプトを伝えていただく。
・700平米の遊び場部分については、床面の材質や色の変更をし、レストラン・フードコートエリアへ向かう通路とはっきりとゾーニングする。これにより、レストラン等へ向かったり清新町方向へ通行する大人達も、遊びに来る子どもたちも、「ここは子どもの遊び場である」と視覚的、直感的に理解できるデザインとする。
以上を要望しました。
図面上には、江戸川区のご担当者が自らマーカーでピンク色の線を引いてくださり(クリックで図面を表示)、「このラインが、レストランエリアへ向かう通路になるようにする」ということです。
築山以外の遊び場部分の床面の素材に関しては、現在は「土」ですが、水はけ等の関係や、時代に合わないなどの理由で土のままという線はないとのこと。しかし現在築山の北側はキッチンカースペースとしてデザインされており、床面はアスファルトです。アスファルトは、「通路」としてはよいのですが、「遊び場」には堅く適していません。芝生(あるいは人工芝)、土、陸上競技場のような床面を採用する提案をしましたが、初期費用や維持について実現困難との回答でした。
しかし、床面が遊び場としてより適したものになることには大きな意味があり、再度検討を要望し続けて参ります。
名実ともに「子育てにやさしい江戸川区」の公園とするために
ランドスケープデザインのいま一度の見直しをお願いしました!
大和リースとの契約は原則20年です。今回のリニューアルは非常に大きな変更ですが、そこを利用する子ども達が成人する間、契約は継続します。
本件について、実際にお話を伺った江戸川区議のお一人も、「あそこでは自分も子どものころによく遊んだ。大切にしたい場所です」と言っておられました。
参加者からも、
「江戸川区、西葛西の顔ともいえるあの場所に、きちんと大きな遊び場を確保すれば、江戸川区の担当者がおっしゃるように区内では稀な場所となり、付加価値が高まる」
「子育てにやさしい江戸川区、子どもを大切にする江戸川区の名を、名実ともに示せるのではないでしょうか」
「子ども達に付き添ってやってくる大人の集客にもつながり、レストランの売上に貢献するのでは」
などの声があがりました。
巨額のリニューアル費用を投じるからこそ、現状よりもさらに「幅広い世代に愛され、利用される」公園へのステップアップがあれば、パークPFIの意味がさらに高まるはずです。
リニューアルにより、どこにでもよくあるありふれた公園ではなく、そこから一歩進めて、西葛西で皆に長年愛されてきた「かいじゅう公園」「きょうりゅう公園」らしい、特徴的で魅力ある公園を作ることには、大きな意義とメリットがあります。
話の流れで出たアイデアとして、遊び場のゾーニングに、例えば恐竜、恐竜の足跡、ジュラ紀・白亜紀のデザインを施してはどうか?というのもありました。
この先20年を見通し、区外からもわざわざ来る価値があるような特徴ある公園になるよう、床面、ゾーニングの工夫について、斉藤区長様、大和リース様と十分にご検討いただき、見直しいただくようお願いしました。
4月15日の着工を目指し、新デザイン案は1ヶ月ほどで早急に検討いただけるとのことです。
さて、本署名にご賛同いただいた皆様は本報告を読まれてどのようにお感じになったでしょうか?
新デザインが決まるまでの間に、区民の思いを江戸川区に届ける方法があります。それは、これまでなんどかご紹介した「区長への手紙」。
↓
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e004/kuseijoho/kohokocho/goiken/kuminnokoe/index.html
区民の思いが江戸川区に届けば、そしてそれが多ければ多いほど区政も変わります。本公園のリニューアル計画が見直しにまで至った要因の一つが、「区長への手紙」の多数の投稿だったと伺っています。公園デザインに関われる、そして子供の遊び場を守る、これがおそらく最後のチャンスです。「しっかりとしたゾーニングをぜひ」なんでも良いのです。ぜひ積極的にご投稿をお願いいたします!
公園リニューアルの最終案は、着工前に当方に開示いただけるとお伺いしています。お待ちしたいと思います。
またこちらでご報告させていただきます。ぜひご注目の程、よろしくお願いいたします!