

皆様からの賛同と拡散、change.orgへのご支援のおかげで7月13日現在 約5789名からの賛同が集まっています。
このオンライン署名活動を応援していただき、本当にありがとうございます。
引き続きよろしくお願い致します。
■インディアナ大学 移植外科 医師 大久保 恵太先生 からの賛同コメントをいただきました■
私たちのネット署名活動にアメリカで移植医療に携わられている大久保先生より賛同コメントを頂戴しました。
先日の記者会見でも記者の方にお渡しした資料の中でご紹介させていただきました。
海外の移植医療者の方からの視点で書かれた
『日本の移植医療の現状、問題点への思い』
是非、読んでいただけたらと思います。
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<移植外科医 大久保 恵太先生 賛同コメント>
この度は移植医療の環境整備を求めるオンライン署名運動に際して、応援の意味を込めて寄稿させて頂きます。
私は日本で移植医療を普及させる目的で現在、アメリカにて移植医療のトレーニングを受けております。もともと癌やそのほかの疾患に携わる外科医として日本で勤務しておりましたが、ある時期に二人の肝移植が必要な患者を受け持つ経験を致しました。一人は幸い肝移植を受けることができ、その後はとても元気になられて退院されましたが、もう一人はドナーが現れず必死の治療にも拘わらず残念ながら亡くなってしまいました。この経験から私は日本での移植医療の可能性とその普及の必要性を強く感じて渡米を決意して現在に至ります。
アメリカでトレーニングを受けて最初に持った感情、今も持ち続けている感情は「怒り」です。
日本では移植を必要としている患者のうち実際に移植を受けられる患者はほんの一部で亡くなってしまうことが多い一方、アメリカでは同じ疾患の患者の状態が悪化するずっと前に移植を受けることができ元気に退院していきます。
日本で生まれた方には、「残念ながらあなたは日本で生まれたので移植を受けられる可能性は非常に少なく、いずれ亡くなります。」と伝えなければなりません。同じ人間で同じように家族がいるのに。日本人としてこの不公平は何としても是正しなければならないと強く思います。
多くの移植を必要とする患者を救うために環境を整備しないことは消極的な殺人行為だと私は思います。日本人の死生観や価値観が移植に合わないので日本では移植が普及しない、という意見がよく語られております。しかし、最近のアンケートによると脳死後に「臓器提供をしても良い」と考える方は4割、「ドナーカードを所持する方」はざっと1割いるそうです。自分の印象としてもドナー提供に積極的な人々は増えていると思います。それなのに移植の数がアメリカより圧倒的に少ないのは、提供意思の少なさによるものではなく移植体制の整備が全く進まないからだと思います。
救急医療の現場では臓器提供の提案に対して医師やそのほかスタッフへの負担が非常に大きいため、提供できる可能性の説明がほとんどなされておりません。臓器提供への診療報酬はほとんどないため臓器提供の可能性についてお話するスタッフを確保できないのです。また、臓器提供をできる病院は「可能な限り高度な救急医療を提供できる」病院のみに限られます。これらの病院以外での脳死ドナーは、たとえ本人に提供の意思があっても臓器提供できません。もっと臓器提供の意思を拾い上げられる体制が必要ではないでしょうか。これらの体制不備のために多くの臓器提供の意思が見逃されております。
このような体制を整備するために最も必要なのは予算です。予算があれば移植コーディネーターを増やすことができ、臓器提供の提案、あるいは臓器提供可能病院の増加が見込めます。
この予算を確保するために最も重要なのは、現状を理解し賛同する国民を増やすことで、そのような人々が増えれば政府も動いてくれると信じております。
その意味でこのような署名活動やマスコミの皆さまによる現状の広報活動は非常に重要です。15000人もの患者が移植を受けられずにドナーを待ち望む現状を変えなければなりません。
私も間もなく帰国して臓器移植普及へ向けて運動してまいりますが、このような署名活動は非常に重要と考え賛同します。
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大久保先生、大変お忙しい中、患者の命を思ってくださる熱い気持ちがあふれるメッセージをいただきありがとうございます。
先生のコメントの中にもありましたが、日本の移植医療環境は非常に厳しく「日本に生まれたばかりに救われない命」があります。また、先生が以前携わられた日本の肝臓移植もあまり知られていませんが厳しい現状があります。
日本臓器移植ネットワーク(日本で唯一移植の斡旋が認められている機関。以下JOTと表記)臓器ごとの移植待機登録者数は(同時移植希望含む)(2023年05月31日時点)
心臓/880人、肺/531人、肝臓/331人、腎臓/13,796人、膵臓/162人、小腸/10人
他の臓器に比べると一見少ないように見えるかもしれません・・・しかし。
肝臓移植が必要な患者はおおむね余命が1年以内であり、待機期間が長期にわたると延命できる術がない為、残念ながら亡くなってしまいます。
2022年12月までに脳死肝移植を希望して登録した人のうち、実際に日本で脳死肝移植を受けることができた人は786名(20%)に過ぎず、42%の患者は待機期間中に亡くなり、16%の患者は生体肝移植へ切り替えているのが現状です。
また、肝臓移植が必要な方の場合、提示される待期期間が余命よりはるかに長く、待機登録をしても間に合わないということで待機登録自体を諦めるケースが非常に多くあります。
このようにJOTが公表している肝臓移植待機登録者数の331人は移植が必要な状態の方のすべての数ではありません。
なお、年間2,000人近く(成人・小児)の方が肝移植の適応がありながら受けることができずに亡くなっていると推定されているそうです。(日本移植学会 ファクトブック2022より)
移植の適応がありながら受けることができずに亡くなる命、肝臓移植だけで年間2000人(推定)。みなさんはどのように感じられるでしょうか。
今後もこのお知らせにて、様々な臓器移植の現状や当事者の経験などをお伝えしていきたいと思います。
是非、お読みいただきシェアしていただけたらと思います。
■7月16日一斉ツイートキャンペーン開催します■
毎年10月16日がグリーンリボンデイ(移植医療普及の日)であることにちなんで、16日の夜に 『#臓器移植について話そう』のタグをつけてTwitterで一斉投稿をすることで日本の移植医療についてたくさんの方に知っていただくキャンペーンを行います。
Twitterをやっていらっしゃる方、ご参加いただけたら嬉しいです。
【日時】2023年7月16日(日) 22:30~22:50
【参加方法】Twitterでのツイート時に 『#臓器移植について話そう』のハッシュタグをつけてツイート
例えばー
- 移植や臓器提供について考えるきっかけなった出来事について
- 移植医療について知りたいこと
- ご自身やお知り合いの方の経験
- 移植医療やドナー、支えてくれる家族、医療者の方たちへのメッセージ
- 病気と闘う人へのエール
などをツイート
※この署名サイトのURL https://www.change.org/Isyokuiryou と一言コメントを添えての投稿も大歓迎です
みんなで移植について話して、考えてみませんか?
皆様の参加をお待ちしております。