佐藤 周一広島, Japan
24 Mar 2026

広島県恥記念日条例案・逐条解説
はじめに
広島瀬戸内新聞では、「広島県恥記念日条例(案)」を提言しています。2021年11月30日に公益通報された虚偽公文書作成事件と県の公益通報への不適切な対応により招かれた26年3月11日の補助金返還命令は、県政の信頼を大きく揺るがす出来事でした。本条例は、この過ちを記憶し、再発防止と自治倫理の向上を図るための制度的枠組みを定めるものです。


前文
令和8年3月11日、広島県は虚偽公文書作成に起因する補助金不正受給により、国土交通省から7,280万円の返還命令を受けた。この事件は、地方自治体としての自浄能力の欠如、公益通報者への不当な圧力、公文書管理の不備など、県政の根幹を揺るがす重大な問題を露呈したものである。県民の信頼を回復し、再発防止と自治倫理の向上を図るため、ここに「広島県恥記念日条例」を制定する。
解説 前文では、令和8年3月11日に補助金返還命令を受けた事件を明確に位置づけています。虚偽公文書作成、公益通報者への圧力、公文書管理の不備など、自治体としての自浄能力が問われた事案であり、県民の信頼を回復するための決意を示しています。


第1条(目的)
この条例は、県政における不正の再発を防止し、自治体としての自浄能力を高めるため、県恥記念日の制定、公文書管理及び公益通報者保護の強化、並びに主権者教育の推進に関する基本事項を定めることを目的とする。
解説 本条例の目的は、県政の透明性と倫理性を高め、県民の信頼を回復することにあります。単なる反省ではなく、制度としての改善を図る姿勢を明確にしています。


第2条(県恥記念日の制定)
県は、毎年3月11日を「広島県恥記念日」とする。
県恥記念日には、県政の不正防止及び倫理向上に関する行事を行い、県民とともに再発防止の誓いを新たにするものとする。
解説 3月11日を「広島県恥記念日」と定め、毎年この日に県政の倫理向上に関する行事を行います。過ちを忘れず、教訓として未来に活かすための象徴的な日です。


第3条(公文書管理の強化)
県は、公文書の作成、保存及び管理に関する基準を強化し、透明性及び真正性を確保するものとする。
公文書管理の状況について、第三者による定期的な監査を実施する。
監査結果は県民に公表しなければならない。
解説 事件の根本原因の一つである公文書管理の不備を改善するため、厳格な管理基準と第三者による監査を導入します。透明性の確保と記録の適正な保存が目的です。


第4条(公益通報者保護の強化)
県は、公益通報者が不利益な取り扱いを受けないよう、必要な措置を講じるものとする。
公益通報に関する調査は、公正性を確保するため、外部有識者を含む独立性の高い機関が行う。
通報内容及び調査結果は、個人情報を除き、公表するものとする。
解説 公益通報者が不利益を受けないよう、保護措置を強化します。通報内容の適切な処理、通報者の匿名性確保、報復行為の禁止などを明記し、内部からの自浄作用を高めます。


第5条(自治体倫理報告書の公表)
県は、毎年度、県政における倫理状況及び不正防止の取り組みをまとめた「自治体倫理報告書」を作成する。
自治体倫理報告書は、毎年3月11日に県民へ公表するものとする。
解説 毎年3月11日に「自治体倫理報告書」を作成・公表します。公文書管理状況、通報処理状況、倫理研修の実施状況などを県民に公開し、説明責任を果たします。


第6条(主権者教育の強化)
県は、教育機関において、権力監視の重要性、公益通報制度、公文書管理の意義等を学ぶ主権者教育を推進する。
主権者教育の教材及び指導内容には、本条例の制定に至った経緯を含めるものとする。
解説 教育機関において、権力監視や公益通報制度などを学ぶ主権者教育を強化します。県民一人ひとりが権力を監視する主体であるという意識を育てることが目的です。


第7条(施行期日)
この条例は、公布の日から施行する。
解説 条例は公布の日から施行されます。迅速に制度改善を進めるための規定です。


おわりに 
「県恥記念日条例」は、過去の過ちを記憶し、未来の県政をより良くするための第一歩です。県民の皆さまの理解と参加が、自治の質を高める力になります。下記の漫画のようなことが2度と起きないためにも・・。

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