Petition update小泉進次郎環境大臣に、クマを乱獲しないよう、罠捕獲の規制強化を求めます!山形県上山市で親子グマ3頭捕獲、子2頭は山へ放すも母グマは射殺
一般財団法人 日本熊森協会兵庫県西宮市, Japan
Jul 1, 2020

写真は遊ぶ子熊たちを見守る母グマ 6月22日午後1時ごろ撮影

山形県上山市中山地区公民館付近(公民館提供)山形新聞より

山形県上山市(かみのやまし)中山で、6月中ごろから親子とみられる3頭のクマが10日間ほど目撃されていました。

<以下、山形新聞の報道より>

市職員と猟友会メンバーが、6月24日午後3時ごろ、箱わなに親子1頭ずつがかかっており、付近に子グマが1頭がいるのを確認。母グマは駆除、子グマは森に放された。母グマは体長約1.2メートル、体重70キロで5~7歳。子グマはともに約30センチ。現場は中山地区共同墓地近く。市は箱わなを2カ所に設置し、墓地への立ち入りを禁止していたが、同日から解除した。

クマが捕獲されたことを受けて、市の担当者は「住宅地に近い場所で何度も目撃されていた。捕まってほっとした」と話した。

 

<事件の詳細>

上山市の市民生活課環境衛生係の担当者に、どうしてこんなことになったのか、詳細を聞きました。

 

上山市は、ブドウ、リンゴ、モモなど、果樹園が多い町で、これまでクマによる果樹被害が結構あり、農家は電気柵などを張るなどして自衛。昨年度は、約19頭のクマが有害捕殺された。

 

今回の親子グマは、果樹を食べたわけではありません。この地域では、クマの棲む山と集落の間に結構交通量の多い国道13号線が走っています。

公民館と国道13号の間には、以前養蚕のために植えた桑の木が数十本放置されています。ちょうど今、実がたくさんなっており、人間は誰も実を採らないので、クマたちはこの桑の実に居ついて、毎日親子で食べていたようです。

市によると、国道13号より山側にクマがいるのはいいが、元桑畑は集落に接しており、住民から「20~30メートルの距離でクマが道や川にいるのを見た。怖いので獲ってほしい」という訴えが相次いでいたそうです。

 

リンゴを入れた箱罠を2基かけたところ、罠にかかったので、母グマは「有害」として射殺。子グマは猟師が山奥に持っていって放した。

 

<熊森から>

この世に害獣などいません。どんな生き物も、全て意味があって存在しています。熊森は、この親子グマをドラム缶檻で捕獲して、山奥に放してやってほしかったです。より優しい人間社会が誕生することでしょう。

 

上山市の担当者は「ドラム缶檻を知らない」と言われていました。ぜひ1基購入して、非捕殺対応をとってほしいです。購入費がないのなら寄付しますと伝えておきました。

 

クマにとって今のこの時期は、一番餌がない苦しい時期です。桑の実は貴重です。しかし、第2第3の犠牲グマを出さないためには、この元桑畑は伐採するか、電気柵を張って、クマが入れないようにすべきでしょう。むしろ、国道から山側に、桑を植えてやってほしいです。

 

山形県で長年クマの保護にあたってこられた猟師の板垣英夫さんは、「秋にドングリを食べて眠くなり、冬ごもりをするという体験を一度したクマなら、母グマがいなくても生き残れるかもしれない。しかし、夏に、放した当年子グマが生き残ることはむずかしい」と、言われています。

 

クマはとても滅びやすい動物です。地球上の広大な地域で、人間によって滅ぼされ続けてきました。

 

人間が、クマに恐怖を与えると、クマは人間から逃れようとして、人身事故を起こします。

最近、クマによる人身事故が以前より増えています。これは、クマに危害を加える人間が増えていることの裏返しだと思います。現在の野生動物敵視、害獣視、大量殺害政策は間違っていると私たちは考えます。

 

仲睦まじい親子グマが放置された桑の実を食べて平和に暮らしている。そんな、母グマを撃ち殺してしまう。ホッとする人もいるでしょうが、本能的に胸が張り裂けそうになる人もたいへん多くいます。よりよい社会を作っていくには、多様性がとても大切です。みんなが我慢せずに思いを出し合うべきで、そうすれば双方学ぶべきことが多々出て来ると思います。

 

今、日本では、いたいけない子グマまで撃ち殺してしまう地域が多くありますから、上山市が子グマだけでも山に放されたのには、猟師の人たちのやさしさを感じます。しかし、子グマは母グマがいなければ生き残れないという現実があります。

 

最近、日本一クマが多いと言われている長野県で、駆除から共存へとクマ対応が大きく変化してきました。長野県第4期ツキノワグマ保護管理計画には、親子グマは殺さないと明記されています。上山市はまず、長野県のラインまでアップしていただけたらと熊森は自然保護団体として願っています。

 

熊森からの電話に対して上山市の担当者が大変誠実に対応してくださったことに感謝の意を表します。

現在、熊森が進めているクマの乱獲規制を求めるインターネットと紙による署名は、今回の山形の親子たちのように、人に何の危害も及ぼしていないクマを殺さずに山に返す放獣体制を全国につくろうと訴えるものです。

まだまだたくさんの署名が必要です。

ぜひ、ご家族や知人にも呼びかけていただき、たくさんの方に署名を呼びかけていただきたいです。

紙の署名はこちらから↓ ↓ ↓

http://kumamori.org/files/1515/8590/4188/20200403175627001.pdf

 

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