Neuigkeit zur Petition小泉進次郎環境大臣に、クマを乱獲しないよう、罠捕獲の規制強化を求めます!岡山県で誤って罠にかかったクマが法律通り放されず殺処分に
一般財団法人 日本熊森協会兵庫県西宮市, Japan
22.05.2020

岡山県で2020年4月15日、竹やぶの中に仕掛けられたイノシシを捕獲するためのくくり罠に、クマが誤ってかかりました。
耳にタグが付いており、過去につかまったことのあるクマです。
日本の法律では、錯誤捕獲(他の動物を捕獲するために設置許可を得た罠に誤ってかかること)されたクマは放獣することと決められています。
 
鳥獣の保護及び管理を図るための事業を実施するための基本的な指針
(以下、環境省 平成29年9月告示版より)
p40  (4) 錯誤捕獲の防止
ツキノワグマの生息地域であって錯誤捕獲のおそれがある場合については、地域の実情を踏まえつつ、ツキノワグマの出没状況を確認しながら、わなの形状、餌付け方法等を工夫して錯誤捕獲を防止するよう指導する。また、ツキノワグマの錯誤捕獲に対して迅速かつ安全な放獣が実施できるように、放獣体制の整備に努める。

 

 
岡山県は、クマの放獣体制が整っており、これまで錯誤捕獲されたクマをほぼすべて山に返してきた実績があります。
 
ところが今回、地元行政と県で話し合って、クマを殺処分してしまいました。
 
熊森本部から、地元行政や県行政の担当者に電話して、どうしてこうなったのか事情を尋ねてみました。
 
熊森:どんなクマでしたか。
行政:体長 130センチ   体重 85キロ オス 推定10歳でした。
熊森:錯誤捕獲されたクマの殺処分は、法違反です。なぜ殺処分されたのですか。
行政:クマの足首にくくり罠がかかっていました。
熊森:くくり罠の直径12センチ規制が守られていなかったのじゃないですか。12センチなら成獣のクマの指や爪にワイヤーがかかることがあっても、足首にはかからないと思いますが。(注:12センチ規制は、熊森などの団体が、以前、くくり罠は残酷すぎるとして使用禁止を環境省に強力に求めた際、当時の環境省が出してきた代案です)
行政:岡山は15センチに規定を緩和しています。規定を守っていたと思いますがよくわかりません。
熊森:なぜ、放獣してもらえなかったのですか。
行政:タケノコを掘った跡があってタケノコを食べたみたいです。
熊森:食べているのを見られましたか。
行政:見ていませんが、たぶんそうではないかと。
熊森:そちらの町の山の人工林率は85%ですよね。何度も私たちは調査に入っています。かつて野生動物の餌場であったと思われるところが、ほとんどスギやヒノキの人工林にされて、クマたちは餌場を失いました。農作物を食べたのなら問題ですが、自然に広がった竹やぶのタケノコなんて自然のものじゃないですか。自然のタケノコまで食べてはいけないのなら、クマは何を食べて生きればいいのでしょうか。イノシシも同じです。ここのタケノコが、イノシシに食べられては困るタケノコなら、罠を仕掛けて殺すのではなく、イノシシが入れないように柵で被害防除すべきです。
行政:民家から50メートルの場所にクマがいるのは危険です。
熊森:そこにクマがとどまったのは、罠にかかったからです。そこで放すのはよくないと思いますが、岡山県はクマの麻酔体制も整っているので、麻酔をかけてから、奥の餌のありそうなところに運んで放すべきだったと思います。クマはとても滅びやすい動物なので、国が特別に錯誤捕獲は放獣することと決めています。人間に何の被害もおよぼしていない動物を殺すのは倫理上からも間違っています。これからは、放獣していただきたいです。
・・
岡山県の担当者も、地元の担当者も、殺処分を反省する様子はありませんでした。

 
熊森から
これまで、錯誤捕獲されたクマは法律通りきちんと放獣してきた岡山県だったのに、今回はどうなってしまったのでしょうか。

尊厳されるべきは人間の命だけという間違った方向に日本社会が進んでいることに、熊森は大変危機感を感じています。すべての生命が尊厳される社会でなければ、自然も、地球環境も守れません。

熊森は自然保護団体として、どこまでも、全生物の生命尊厳を訴えていきます。

クマはなぜか、簡単に罠にかかってしまう動物です。

今、日本の山の中は罠が無制限に設置されています。多すぎて罠の数を数えることは不可能です。野生動物は銃で獲るより罠で獲る方が簡単です。罠にかけてから槍で突いたりロープで首を絞めたりすれば、銃などいりません。環境省の指導もあって、罠猟狩猟者がずい分と増えました。

  
日本には事実上、監視人がいないので、場所によっては、無法地帯になっているようです。
鳥獣特別保護区にもたくさん違法罠がかけられているということで、地元から熊森に調査依頼が来ていますのでいずれ見に行こうと思っています。
様々な動物たちが無差別に罠にかかって苦しみ死んでいきます。
本当は野生動物たちは、人間がいなければ肥沃な平地に住みたいのです。
しかし、そこは、今や人間が全部奪ってしまいました。
 
 
そんな人間が、山の中にまで罠をかけたり、山にいる動物を罠の誘引物でおびき出して捕殺するのは、やり過ぎだと熊森は思います。
みなさんはどう思いますか。
 
クマだけではありません。動物たちはどこにいたらいいのか、もうわからなくなってしまいます。あまりにも哀れです。

写真は、以前、別の場所で、広葉樹の森の中でくくり罠に左前足がかかり、暴れても決して罠は外れず、ぐったりしていたクマです。
私たちの仲間が吹矢で軽い麻酔をかけ、ペンチでワイヤーを切り、消毒薬を傷口に塗って放してやりました。
しかし、この後、またすぐに別のくくり罠にかかり、殺処分されたとのことです。
 
この大地は人間だけのものではありません。人間が一歩下がり、すべての生き物に、人と棲み分けて共存できる生息環境を取り戻し保障してやることが大切です。獣害に悲鳴を上げておられる地元の方たちのためにも、日本列島の戦後の国土利用に大転換が必要です。

その中で、野生動物たちが何頭いようと、いいではないですか。
 
誤捕獲されたクマというのは、人間に何の被害も出していないクマです。
このようなクマを放獣することは、最低限のルールです。

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