Petition update家事労働者に労基法・労災保険の適用を! 1週間・24時間拘束労働で亡くなった高齢女性の過労死を認定してください!<勝訴判決確定!>家事労働者過労死裁判高裁勝訴判決判決確定のご報告
NPO法人 POSSE東京都世田谷区, Japan
Oct 4, 2024

いつもご協力ありがとうございます。

NPO法人POSSEのボランティアスタッフです。9月19日(木)に東京高裁で言い渡された判決では、亡くなったAさんを過重業務による労災と認め、過去の国の労災不支給決定処分を取り消す逆転勝訴判決を勝ち取ることができました。詳細は、以下の記事をご覧ください。

「家事労働者」過労死裁判が歴史的勝訴 不正義を闘い続けた遺族等の思いとは?

裁判での控訴や上告は2週間以内に提起することとなっているのですが、昨日の10月3日24時までに国からの上告がなかったので、9月19日に言い渡された高裁判決が確定されました。

本日、判決が確定したことを報告するための記者会見を、ご遺族、担当弁護士、研究者、私たちで司法記者クラブにて行いました。


・判決が確定した後のご遺族の思い

「判決が確定して、亡き妻が労働者と認められ、何よりも妻の人権を、名誉を回復してやることができたことが嬉しく、妻も喜んでくれているだろうと思います。しかし、私はこれで終わったとは考えてません。指宿弁護士からお話があった通り、法律が改正され、多くの家事労働者が国から保護・保障され、安心して仕事ができるようになるまで、闘い続けます。その決意です。」


・本裁判を担当する指宿昭一弁護士

 「判決が確定したことで、今回の判決が判例となって実務にも大きな影響を及ぼしていくだろうと思います。今までは、本件のような扱いをされていて、家政婦紹介所さえ通していれば、実態としてどうであろうが、個人家庭との契約という形にされてしまうと、その部分は労働時間として認められなくて、労災が認められないという扱いがこれまでされてきました。これはおそらく、労災以外のことで、残業代の支払いとか、最低賃金とかすべてに及ぶわけですけど、そういう労基署の実務が大きく変わるものだと思います。意義のある判決確定だと思います。ただですね、こういう判決が出ると、だいたい家政婦紹介所側は形だけ整える。個人家庭との契約書をしっかり作って、本件では山本サービスが賃金も被災者の方にまとめて渡してましたけど、そういう風にしないで、家事労働分は一応個人家庭の方から渡すとか、形式だけ整えて、労基法や労災保険の適用を免れる、そういうことをやるようになっていく可能性があります。そこまで含めてですね、家事労働者の方に労基法や労災保険法を適用させるためには、法改正が必要です。厚生労働省の労基法の研究会の中で、このことはテーマに上がっていて、おそらく1年をかけて結論を出していくと思います。厚労省は労基法を適用する方向での改正を考えていると聞いていますが、1日も早く実現することを願っています。」


・和光大学名誉教授、竹信三恵子さんの発言

 「訪問介護労働者にとって介護と家事は切り離せない」「地裁判決での家事部分の労働負担の極端な軽視」「住み込み介護ニーズの拡大」「家事労働者の労働は危険労働」「労基法116条2項の削除と家事労働者条約(ILO189号条約、2011年採択。2013発効、38か国批准)の必要性」についてお話頂きました。


 竹信さんは、116条2項の「家事使用人」について、労働基準法を適用するため、厚労省が同法の改正へ向け調整していくことの必要性を訴えました。また、住み込み労働者のためにはプライバシーを尊重する人並みの生活条件が享受できるように確保することが必要だと訴えました。


・POSSEスタッフ、田所真理子ジェイからの今後の家事労働の運動について

「今後は、3つのアクションを考えています。1つは、過労死を引き起こした大きな要因となっている仲介会社山本サービス(現在はココカラファインに吸収合併)への責任追求です。また、並行して、労働基準法改正をし、家事労働者へ労働基準法や労災保険が適用されるよう、引き続き国に対して署名提出や要請活動、国会内での問題化していきます。さらには、家事労働者の権利擁護を目指す国際団体との連携や、国連等への通報を通じて、日本の家事労働者の置かれた状況の国際問題化も検討しています。」


今後は、労基法改正のための院内集会、Aさんが働いていた会社への責任追及、海外の労働運動との連携などを考えています。引き続きご支援よろしくお願いいたします。

・家事労働者過労死問題を支援してきたPOSSEボランティアより

私は、POSSEボランティアとして2021年頃から家事労働裁判を支援してきました。また、自分自身も父親を長時間労働で亡くし、労災申請や企業に過労死の責任を追及する裁判を闘った経験があります。自分の父の裁判が終わった後、家事労働裁判の原告の支援を始めました。これまでPOSSEが行ってきた支援について、記事にまとめましたので、ぜひ読んで頂きたいと思います。これから労災申請や裁判を始める方の参考になれば幸いです。


https://note.com/posse_mag/n/n24df9d502b5f

https://note.com/posse_mag/n/nd0cf20695f81

 

・高裁の勝訴判決の確定についての報道


東京新聞

https://www.tokyo-np.co.jp/article/358488


朝日新聞

https://digital.asahi.com/articles/ASSB42FCTSB4UTIL00ZM.html


Yahooニュース

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/33271ca9ddf8a1d9ec4cb62ba0b283d0859f7a9d


共同通信

https://nordot.app/1214769559953343398?c=39550187727945729

 

・「過労死相談ホットライン」のお知らせ

10月6日(日)、10月13日(日)13時~17時で「過労死相談ホットライン」を開催します。長時間労働やパワハラなど過重労働による脳・心臓疾患や精神障害の発症、過労死・過労自殺に関して、労働者やご家族からの相談をお受けします。ぜひ、お気軽にご相談ください。


【ホットライン概要】


日時:10月6日(日)、10月13日(日)13時~17時


電話番号:0120-987-215(通話無料・相談無料・秘密厳守)https://blog.goo.ne.jp/posse_blog/e/5bd48356af17ac0965b1fbfdf04dbbb9

 

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