
グエットさん死体遺棄罪刑事裁判第5回公判期日が決まりました。多くの方の傍聴参加を呼びかけます。
★グエットさん死体遺棄罪刑事裁判 第5回公判期
時:2024年11月8日(金曜日)午後2時から午後5時
所:福岡地方裁判所9階 911法廷(定員 48名)
※法廷が変わる場合には、追って連絡します
内容:証人 蓮田健 慈恵病院院長
★門前集会
時:2024年11月8日(金曜日)午後12時30分
所:福岡県弁護士会前公道付近
★公判終了後の報告集会
時:2024年11月8日(金曜日)午後5時から午後7時30分
所:福岡県弁護士会館3階大会議室301(定員87名)
※なお、会議室は午後2時30分から借りてありますので、参加者の待合室や休憩室控としても、利用できます。
※当日オンラインで視聴もできるように準備します
★★これまでの経緯★★
2024年2月2日に福岡市内の職場の同僚宅で子を死産したグエットさんは、2月6日死体遺棄罪容疑で福岡県警により逮捕、2月27日に福岡地検の検察官により同罪で起訴されました。
刑事裁判は、これまで福岡地方裁判所で、5月14日に1回公判、6月26日第二回公判(検察側証人の同僚の技能実習生の証人調べ)、7月1日第3回公判(検察側証人2名、同僚の技能実習生、監理団体の通訳人の証人調べ)、7月8日第4回公判(被告人のグエットさんの被告人尋問)が開かれました。
グエットさんは、7月2日に2回目の保釈請求が認められ、2月6日逮捕以来約5ヶ月ぶりに釈放されました。グエットさんの刑事裁判は、検察側証人3名の証人調べとグエットさんの被告人尋問を終えました。
★★2024年8月23日と9月18日の進行協議で決定されたこと★★
グエットさんの弁護人側の3名の専門家(医師の蓮田慈恵病院院長、刑法学者の福永西南大学教授、ベトナムの埋葬の法令や文化についてベトナムのヒュー弁護士)の意見書の証拠採用と証人採用の有無等(検察官は反対)を巡って、裁判官と検察官、弁護人の三者による非公開の進行協議が8月23日、そして,9月18日に行われ、以下のように決まりました。
(1)福岡県警の警察官による供述調書は証拠として採用しない。一方、検察官による供述調書は採用する。
(2)弁護人申請の2名の証人のうち、蓮田慈恵病院院長は証人として採用し、福永西南大学教授の証人申請は却下する。
(3)今後、グエットさんの刑事裁判についてこれまで裁判官1名の単独審から裁判官3名の合議審(福岡地方裁判所刑事第4部の3名の裁判官による)変わる。
★★皆さまへのお願い★★
刑事裁判への傍聴の参加、無罪署名(現在14000名以上)、寄付金へのご協力をお願いします。また、リンさんやグエットさんなどの刑事裁判の問題、技能実習生の問題や、すべての女性の孤立出産問題をテーマとする学習会や勉強会、集会などを企画して下さい。(講師については、協力します)
★★コメント★★
グエットさんの刑事裁判は、検察側の証人3人の証言、被告人であるグエットさん本人の尋問という前半・中間点を終え、無罪を主張する弁護人側の立証という後半に入ります。
検察側証人3人のうち1人が、監理団体やベトナムの送出機関から、何度も「妊娠したら帰国させられる」という不利益取り扱いをされていたことを証言しました。グエットさんも、同様な証言と、「子どもの遺体を室内のごみ箱にいれたあと、病院行って帰ってきたら、どうするか相談して決めるつもりであったこと、検察官のいう子の遺体をごみ箱に投棄して遺棄したわけではない」と無罪を主張しました。
7月8日第4回公判終了後から8月23日及び9月18日の2回にわたる進行協議は、無罪を主張する弁護側の主張(検察官はすべて反対しました)をどの程度認めるかという攻防でした。結果は3の(1)、(2)、(3)の通りです。
多くの刑事裁判が、被告人尋問終了後、論告求刑の公判(結審)、判決(有罪判決)と進行して終了するのに比べ、弁護人側証人として蓮田健慈恵病院院長の証人調べが実現できることとなりました。また、2023年3月24日に死体遺棄罪で無罪となったリンさんの最高裁判例を意識してか、刑事裁判公判途中ですが、裁判官3名の合議にかわりました。
検察官から起訴された99%有罪という刑事司法の世界で楽観はできませんが、これらは、無罪判決をめざす者にとって、有利な動きです。
この刑事裁判の有罪か無罪の争いは、グエットさんが、死産した子どもを室内のごみ箱の中に入れた意思や行為が刑法190条の死体遺棄罪の「遺棄」に該当するのか否かが争点です。
そして、裁判官に無罪判決を書かせるためには、孤立出産(死産)した女性を犯罪者として罰するのではなく、社会福祉の対象として保護していく価値観への転換を支持する世論の広がりと力です。
2024年9月19日 中島眞一郎(コムスタカー外国人と共に生きる会)