

いつもご支援をいただいている皆様へ
引き続き、本署名活動への温かいご支援をいただき、深く感謝申し上げます。
「若手がん治療医・血液内科医を支援する会」発起人の一戸辰夫です。
本日は、6月中旬から7月末日にかけて実施を予定している、全国の血液専門研修/教育施設の現状調査について、支援者の皆様に事前に情報を共有させていただきたくご連絡いたしました。
普段、医師不足の指標として地域別の「専門医数」の比較を目にすることがあるかと思います。しかし、この「専門医」の数字には、すでに現役を引退している医師、開業して血液疾患の診療を行っていない医師、あるいは基礎研究に専念している医師なども含まれているのが現状です。そのため、実際の診療現場における「実働医師数」の比較には適していません。また、単なる「専門医数」の比較だけでは、病棟診療の中心となって活躍している、専門医資格をこれから取得する「若手血液内科医」が各施設にどれだけ在籍しているのかも見えてきません。
たとえば、次のような2つの施設を比較してみます。
施設A: 血液内科医が10名在籍(全員が専門医だが、全員50歳以上)
施設B: 血液内科医が6名在籍(専門医は2名、部長を除く全員が40歳未満)
パッと見の医師数では施設Aの方が患者さんを多く受け入れられるように思えますが、10年後に血液専門診療を持続できている可能性が高いのは、明らかに若い世代が育っている「施設B」です。残念ながら、こうした各研修/教育施設における「実働人的資源」や「スタッフの年齢層」に関する統計資料は、現在どこにも存在しません。今回の調査を通じて、これらを明らかにすることが、本署名活動の必要性を裏付ける極めて重要な基礎資料になると確信しております。
すでに本活動へのご支援・お力添えをいただいている各施設の医師の皆様におかれましては、日々一刻も惜しいご多忙中と存じますが、QRコードから短時間で回答できる内容としておりますので、何卒、本調査へのご協力を賜りますよう切にお願い申し上げます。
なお、メールに添付いたしました図表資料は、47都道府県における血液専門研修/教育施設数を「成人診療科」と「小児診療科」別に示したものです。
人口10万人あたり(総務省統計局発表:2024年10月1日の人口推計に基づく)の施設数を見ると(全国を丸めると0.49という数字になり、それ未満のものを赤字で示しています)、施設数は東日本で少なく西日本で多いという地域偏在の傾向や、小児診療科の研修/教育施設がそもそも存在しない自治体があることなどが見て取れます。今後のご参考になれば幸いです。
いよいよ梅雨に入りましたが、どうかご自愛専一に、良い週末をお過ごしください。
一戸辰夫(「若手がん治療医・血液内科医を支援する会」発起人)
参考:全国の血液専門研修/教育施設一覧: https://www.jshem.or.jp/shisetsu/