大変長く膠着状態の続いていた、北鎌倉・円覚寺の谷戸景観の保全に関して、前進と考えてよい動きがありましたので、ご報告します。
2016年7月に、鎌倉市文化財専門委員会に外部委員をお招きして行われた席上で、当該尾根は「史跡・円覚寺境内」の拡大区域にするに値することが答申されました。
皆様にご署名いただきました通り、この尾根は円覚寺境内の境界を表す尾根であることが認められたました。このため、鎌倉市は2017年より改めて、文化財的価値を保存すること。同時に、これまで生活道路として人や自転車が通行してきた隧道の道路としての安全性を担保することの二つを焦点に、「北鎌倉隧道の安全対策検討委員会」を構成し、詳細な調査研究を行なって、安全対策工法をまとめました。
「円覚寺境内絵図」に描かれている尾根の稜線を残し、洞門内部が彫られた時期を確定できないことから掘削し、尾根裾の緩んだ地盤は補強するというものです。
尾根を文化遺産にふさわしい形で保全することは評価できますが、素掘り内部の様相など、洞門そのものの文化財としての価値が残せないのは惜しまれます。市としても、少しでも文化的景観にふさわしい隧道となるように努力することを表明しています。
説明内容/
1.小型自動車通行案 2.救急車通行案 3.歩行者のみ通行案 の3案が説明され、地権者の意見並びにこの説明会での市民の意見などを勘案して、市が1案に絞るとのこと。地権者のうち、JRは市の案が決定すれば工事に協力する、円覚寺は、市民の皆さんの合意を尊重し、安全であればどの案でも良い、景観と地域住民の生活環境保全のために不断の努力をしてきた隣地の地権者は、歩行者のみ通行案を希望、別の民地地権者とはまだ話をしていないとのことです。
洞門(トンネル)の通行は、線路東側を幼稚園や学校、北鎌倉駅への通勤通学路に使っていた地域住民にとって切実なことですが、すでに4年半封鎖され、迂回を余儀なくされています。
工期は9ヶ月かかるという試算であり、一刻も早い工事を望む意見が続出しました。山ノ内在住者からは、通学路としての安全や生活環境を守るために車を通したくないという意見が多く聞かれました。
この件に関して、地元団体(北鎌倉緑の洞門を守る会)の説明会が、9月29日(日)午前10時〜12時、山ノ内公会堂で開催されます。どなたでも参加できます。当日直接会場へ。参加費500円。9時30分より受付。