Petition update国重要文化財『円覚寺境内絵図』に描かれた、中世鎌倉・円覚寺の谷戸景観を守りたい!北鎌倉駅ホーム横の開削計画を撤回し保存してください!史跡指定を前提に、北鎌倉隧道安全対策検討委員会が終了しました
北鎌倉・円覚寺の谷戸景観の保存を求める有志の会

Mar 16, 2017
3月16日、鎌倉市の第3回北鎌倉隧道安全対策検討委員会にて
「現状の形状を変えずに安全性を強化した仮設トンネルを通し、
人の通行ができるようにすること」
「本設工事案は時期尚早。仮設に準じた本設案を併記すること。
文化財的価値、工学的な調査研究を詳細にしなくては結論は出せない」との委員会の助言がなされました。
以下、詳報です。
すでにお伝えしている通り、
昨年7月8日の文化財専門委員会において、
トンネルを含む尾根については
「史跡 円覚寺境内」の拡大指定により
国史跡にする方針が出されています。
これを受けて、昨年11月から文化財としての価値を護りながら
交通の安全対策を検討するという趣旨で設けられたのが当委員会です。
昨日の第3回を以て一応の方針を出す可能性があるものの
本来、国史跡となると決まった時点で、
文化財としての調査・保全が専門である文化財部に
この件を移管するべきだったと考えます。
今回の委員会では、各委員からこの弊害による調査の不備が
多岐にわたって指摘されました。
①仮設トンネル(第2回委員会検討事項)
第2回委員会で、現状を変えないまま、岩壁を強化し、
剥落を防止して安全な通行に資するという方針が出されていました。
②本設トンネル(第3回委員会検討事項)
今回は、本設トンネルの方針を決定したいという市の意向でしたが、出席委員からは時期尚早の意見が続出しました。
文化財専門委員会の委員長で、ただ一人、文化財専門委員会から参画している河野眞知郎さんから、「尾根の形状を変えない」「尾根の形を変えない」という大前提が護られない部分があるという指摘がありました。また、委員への配布資料では、「文化財専門委員会では『トンネルは史跡の文化財的価値と直接関わりない』との見解が示されている」と書かれていますが、これについて河野文化財専門委員会委員長は、「委員の中にトンネルの文化財的価値について検討すべきという意見が2,3あった。ただ委員会の統一意見としていないだけ」と述べられています。
→ そもそも、史跡指定をする場合、できる限り現状を変更しないことが大前提です。「史跡の価値は尾根の高さだから下は掘削していい」ということはありません。これについて、文化財専門委員の立場から、【トンネルを山側に掘削すること】と【トンネルを拡幅することで駅ホーム側が崩壊したり形状が損なわれること】は許されないという注意をされています。
→ トンネル工学第一人者の早稲田大学教授 小泉淳さんは、まず仮設トンネルを早急に作り一日も早く人が通れるようにすること、本設トンネルも、仮設トンネルの方向で作ることが可能であると意見を述べられました。
→ 各委員から、「トンネルが剥落したときの土を保存して研究したかったのに報せがあったときには処分していた」「クラックの方向などをもっと詳細に調査研究しないと、本設案のような掘削をした場合に側壁が崩壊しないという保証はない」「トンネルも含め一体として史跡指定することになるので、尾根全体について文化財としての調査研究を文化財の立場からしなくてはならない」など、調査研究の不備を指摘する意見が続出しました。
③ 委員会の結論は出せず、まださまざまな切口からの調査研究が必要で時期尚早なこと。本設案のなかに、現状をほとんど変更しないで安全性を強化する案(仮設とほぼ同じ案)を併記して提案するようにと、委員長・副委員長から事務局に助言がありました。
以上、結論としては、都市整備部道路課での検討は限界ということではないでしょうか。この先は、文化財部に移管して、文化庁の助言を仰ぎながら、史跡にふさわしい保存と市民との共存を図っていくのが最良の道だと思います。
写真は白鷺池。
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