
12月25日、社会福祉法人グローがホームページで「この間の取り組みについて報告」する文書「裁判結果を受け止め、新たな一歩」を牛谷理事長名で公表しました。
まず、「説明責任を果たすために」開いたという11月28日の記者会見に、当会は参加を認められませんでした。会見の動画が公開されたわけでもなく、会見で配付された資料すらホームページで公開されていません。
次に、ハラスメント防止対策外部評価委員会の発足や役員体制の見直しなどの「改善」策が述べられていますが、第三者委員会の設置をして何が問題だったのかを検証せずに行う「改善」は意味がありません。当会は、第三者委員会の設置による検証が必須と訴えてきました。
原告の鈴木朝子さん(仮名)も謝罪を受けるにあたり、「グローからは独立した第三者委員会で、今回の事案を検証しなければ原因究明と再発防止にならない」と伝えていますが、グローはそのつもりはないと回答しています。
最後には、「生きることが光になる」「ほほえむ力」という法人理念のもとに滋賀県が福祉先進県として評価されてきた一翼を担ってきた「実績」を長々と語っていますが、まさにその「理念」や「評価」の名のもとに性暴力やハラスメントが黙認され、告発を受けてすら向き合われなかった、その構造を、まだ理解できていないとしか思えません。
その証拠に、グローは12月27日付で「各種取得マークなど」をホームページ上で更新しましたが、その中に「女性の活躍推進ポジティブアクションきらら」というマークを今も平気で掲げています。このマークは、ポジティブ・アクションの普及のために2010年につくられたもので、何かを基準を満たして取得するものではなく、趣旨に賛同する企業が自由に使えるものです。現在は厚労省のサイトから削除されており、グローのサイトからもリンク切れになっていますが、こちらの説明によると、「意欲と能力がある女性がもっと活躍できる職場づくりのため」に、「ポジティブ・アクションの取組に向けての社会的機運の醸成を図る」目的で作られたマークです。
グローがこのマークを使用し始めたのがいつかわかりませんが、マークの運用が2010年からですので、おそらく原告の鈴木さんの在職時(2012~2019年)から使用していたと思われます。「意欲と能力がある女性がもっと活躍できる」どころか、性暴力とハラスメントに苦しんで退職を余儀なくされたことを何だと思っているのでしょうか。