

皆様、こんにちは。「We Need Accessible Theatre!」です。
署名発起人である相馬杜宇(あいば もりお)さんから、表題について情報共有をいただきました。相馬さんは、舞台制作者(劇作家)と障害当事者として双方の立場から、非常に重要なことを書いて下さっています。相馬さんからいただいたコメントと共に、許可をいただき共有させていただきます。ぜひお読みいただき、舞台芸術におけるアクセシビリティについて皆さまも一緒に考えていただければ幸いです。
【相馬さんのコメント】
9月17日の岩手日報の日報論壇にアクセシビリティに関する記事が掲載されました。
知り合いから聞きましたが、北上市民劇場は昔から、手話通訳さんが入って同時通訳してくれているそうです。こういう取り組みは岩手の他地域に出来ればいいですね。また、私の印象ですが、車椅子ユーザーの場合、「要望があれば検討する」というケースが殆どだと思います。よりアクセシブルになるために、「車椅子ヘルパーを手配しますので、事前にご連絡下さい」など、一言加えることで、心理的負担を軽くする工夫が必要だと感じています。
そして、トリガーアラートの部分は近年取り入れられている劇団・団体が増えています。表現者はいかなる表現でも人を傷つけるリスクがあります。「この創作物は果たして安全なのか」と疑いを持ち続ける事が大切だと思います。
【投書】
9月17日 岩手日報 日報論壇
気になっていることがある。
先日、ある演劇の公演を拝見した際、チラシや当日の劇場に障害者向けの観劇案内がなかったことだ。
首都圏や、関東以外でも比較的大きな都市では演劇にアクセシビリティ(利用しやすさ)を求める声が高まっている。帝国劇場の建て替えに伴い、ろう者を中心とした障害当事者達が新劇場へのバリアフリーや情報保障の整備を求めて今年5月、運営元の東宝株式会社に2万名超の署名を提出した。既存の建物のリフォームではなく新たに建設される劇場だからこそ、設計段階からバリアフリーの視点を取り入れて欲しい、という切実な訴えである。
既存の劇場で作品を創る場合でも、障害の有無を問わず、どんな人でも観劇を楽しめるように、創り手は受け手が劇場に足を運ぶところから作品を観て帰るまで、それぞれの立場に想像力を働かせる必要がある。
例えば障害者割引、車椅子のガイドヘルパーの用意、視覚や聴覚に障害を持つ人のために音声ガイドや同時通訳を実施したりすることなどが挙げられる。さらには心的外傷体験を刺激する表現がある場合に、事前に予告するトリガーアラートについても認識が広がりつつある。表現者は創作物を提示するだけではなく、作品の受け取られ方にまで注意を払うことが肝要である。
私は左の片麻痺を抱えているが、劇場は構造上階段が多く、健常者にとっては普通のことも私にとってはかなり辛い。ひとつひとつの小さな環境に対する「感じ方」の違いを見つけることが出発点だと思う。
そして残念なことに、小劇場ではバリアフリーが徹底されていないところが多く存在している。ある公演サイトには、劇場は地下にありエレベーター等の設備がないため、車椅子での入場が難しいとの告知があった。車椅子の観劇は諦めてほしいという趣旨にも取れ、悲しい気持ちになった。本来、車椅子での来場希望者がいれば、極力希望に沿うのが創り手の務めではないか。はなからお断り、とも読める表現は時代の流れからしても再考の必要があると、私は思う。
様々な人に観てもらうためにも、ぜひとも作品を創る方達にはアクセシビリティの導入に期待したい。導入したくても人手不足などで悩んでいる場合は、ボランティア募集サイト(activo)や各地の社会福祉協議会などに相談する方法もある。歩み寄り次第でどんな人でも観劇は可能になると思う。まずは様々な方に、演劇に足を運んで欲しい。もちろん障害者の方にも。
(以下署名です)
\ご賛同・シェアをお願いいたします!/
署名活動:https://www.change.org/AccessibleTheatre
X:https://twitter.com/55_theatre
署名に関する連絡先:wnatgroup@gmail.com