Petition update劇場をアクセシブルに 鑑賞に障害がある人もない人も一緒に楽しめる劇場を作ってください!!【 #劇場をアクセシブルに 】賛同コメントを頂きました!(相馬杜宇さん)
We Need Accessible Theatre !Japan
Dec 12, 2023

◆相馬杜宇さん(劇作家)

私は脳出血の後遺症から左の片麻痺になり、幸い杖を突いて歩けるようになりましたが、倒れた際の入院中の外泊時に車椅子生活になったこともあります。車椅子は便利なようで実はそうでもなく、一見フラットだけど実は低い段差があるコンビニや溝がある踏切などで大変な思いをしました。しかも車椅子を押していたのは細身の母だったのでなおさら大変でした。気軽に行かれるところがどんどん減って、次々選択肢が奪われる思いでした。ましてや階段があると更にハードルが高くなり、よほど強くそこに行きたい、あれが観たい、と思わない限りは「周囲の方々に申し訳ない」と諦めざるを得ません。

ある劇団のアトリエ公演は、劇場が地下であるがエレベーターがない旨を了承頂きたいということがサイトに記載されていました。そこで劇団側に、車椅子の方々に対して諦めろというニュアンスに読めるが実際はどう考えているのかを問い合わせたところ、

・劇団としても障がいのあるなしに関わらず広く演劇をお楽しみいただきたいと考えている。

・「劇場は地下にありエレベーターはない」という事実を明記し、お問い合わせいただいた方と具体的なご相談をさせていただくようにしている。

という回答が来ました。
私はそれでは不十分だと思います。「エレベーターはない」と言われたら、十中八九諦めます。「そんな苦労をしてまで観るのはちょっと」と思うのは車椅子ユーザーにとっては自然な感情ではないでしょうか。

例えば観劇が趣味で、新劇や小劇場まで足を運んでいたAさんが病気により車椅子生活になってしまいました。Aさんの体重は100キロ。バリアフリー化されていない劇場に来たAさんを、スタッフ総出で客席までやっとご案内。しかしAさんは芝居の内容がご自身の趣向に合わず、居眠りを始めてしまいました……。

演劇は実際に観ないとどのような作品なのかがわかりません。観た結果がどうなろうと、やはりどんな人でも利用しやすい劇場に向けての取り組みを続けるのが望ましいと思います。作品の質は別ですし、「観劇好きの車椅子には適当な芝居を観せれば何でも喜ぶだろう」という認識は偏見です。「大変な思いを周囲の人にさせてまでして」といったネガティブな感情をいかに持たずに当事者が劇場に足を運べるか、が今後の課題だと思います。壁をいかに低く、障害者が気軽に観劇しやすい環境をどう作っていけるのか。これは劇場にとっても作品を提供するカンパニーにとっても大切なことだと思います。

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相馬杜宇さん
コメントありがとうございます。
頂いたコメントを読み、プロダクションの状況によっては支援のハードルがとても高くなることを実感致しました。
その劇団を応援する気持ちがあるのに観劇できなくなるとしたら、お互いのためにこんなに残念なことはないはずです。
帝国劇場の支援充実がきっかけとなり、どんなプロダクションでも、障害の有無にかかわらず楽しめる環境を整える方法を共有するようになること、字幕タブレット・昇降機等の設備導入や、手話通訳・介助の人員の派遣などが容易になることを、願ってやみません。


相馬さんは鉄道の障害者割引の仕組み見直しについて署名活動を実施されています。こちらも是非ご覧ください。

「鉄道の障がい者割引、仕組みを見直してください!!」(署名サイト)

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