【ご署名いただいた皆さまへ 岩橋さんの事件(和歌山)と私の経験からのご報告】
皆さまのご協力により、署名は8,000筆を超えました。温かいご支援に、心より感謝申し上げます。
和歌山市の職員だった岩橋良浩さん(当時28歳)は、2018年に児童館で不正な補助金申請書の作成を指示されたことを苦に休職し、同年8月に公益通報を行いました。 市は2020年2月に関係職員十数人を処分しましたが、岩橋さんはその後、処分された職員と同じフロア(別の課)に異動となり、同年6月、自宅で命を絶ちました。
ご遺族は、「公益通報後に保護措置を一切行わず、処分された職員と同じ部屋に配置されたことで精神疾患を発症した」として、市に対し約8,800万円の損害賠償を求めて提訴しました(※出典:2025年6月12日 産経新聞、毎日新聞/6月13日 読売新聞)。
記者会見で、岩橋さんの母・啓子さんは「息子は不正があった市役所を変えたかったのだと思う。市が問題と向き合うよう、息子の遺志を継ぎたい」と語られました。 また、支援団体の弁護士は「公益通報後に不利益がないように全力で守るというメッセージを伝える必要があったが、行われていなかった」と指摘しています。
私自身も、補助金不正流用の責任があったS病院長によって、事実に基づかない理由で業務内容を変更され、補助金不正流用の現場の責任者であり、自らも補助金を不正に流用して出張していたK准教授の直属の部下として、同じ部屋に配置転換されました。 その中で、K准教授からは辛辣なコメントを繰り返され、外部講演を認めないかのような発言を受けるなどのパワハラを受けました。これらの行為については、地裁判決において不法行為であると認定されています。
この他にも、私はK准教授に密室に連れていかれて怒鳴られたり威嚇されたり(録音あり)、パソコンを4回にわたって変更させらた上に学則で禁じられているIDとパスワード、固定のパソコン固有のIPアドレスの共有を強要されるなど、他にも多くのパワハラを受けました。 しかし、これらの行為については、地裁判決では「不適切ではあるが不法行為とは認められない」とされ、私は控訴することとしました。
不正を行った人物と同じ部屋に配置されること自体が、公益通報者にとっては強い精神的ストレスや不安、孤独感、そして組織に裏切られたという深い失望をもたらします。私自身、ストレスや不安で苦しくて、不眠や胸痛、吐き気に悩まされました。ましてや、その相手からパワハラを受ける状況に置かれれば、自分が圧倒的な嫌がらせや報復の中にいるという絶望に包まれ、命を絶つほどの追い詰められた状態に陥っても不思議ではありません。
公益通報者が、通報後に孤立させられたり、加害者と同じ空間に置かれたりする現状は、決してあってはならないことです。
それでも、現行の制度では通報者を守る仕組みが不十分で、和歌山市の岩橋さんのように、不正を行った人物と同部屋にされ、自死に追い込まれた方が、何が起きたのか、どんな気持ちで働いていたのかを語ることすらできないという、痛ましい事件が実際に起きています。
現在の公益通報者保護法の下では、通報者が不利益を受け、命を落とすような悲劇が現実に起きているのです。
このような悲劇を二度と繰り返さないために、一人でも多くの署名賛同が必要です。 この署名は、通報者が安心して声を上げられる社会、そして不正をなくしていく制度を求めるものです。
署名について一人でも多くの方に知っていただけるよう、引き続きのご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。