

■ほこイカ2023署名第1次分18,697筆を総務省へ提出しました
自治労連は、1月30日(火)午前、総務省への要請に合わせて、会計年度任用職員の処遇改善を求める用紙版の署名(ほこイカ2023署名)の第1次分(18,697筆)を提出しました。署名を手渡した埼玉県本部非正規公共協の西島議長は、「みんなの思いが詰まった署名。しっかり受け止め対応してほしい」と訴えました。加えて西島議長は、「会計年度任用職員制度は格差是正が目的だったが、自治体の対応によりフルタイムとパートタイム、自治体間など、様々な格差を広げてしまっている。勤勉手当支給への対応も給与改定の4月遡及も自治体毎に対応が異なる。一律に雇い止めとなり住民サービスに支障をきたしている自治体もある。誇りとやりがいに見あった制度改善を求める」と訴えました。
総務省の長田課長補佐は、「各種通知も発出し、市町村へもお願いしているが、なかには大丈夫か?と思う自治体もある。再度の任用についても、自治体は総務省通知の内容を理解して対応してほしい。」とコメントしました。
■会計年度任用職員「給与改定」等の再調査について記者会見を開催
同日午後には、昨年12月に実施した会計年度任用職員の給与改定の4月遡及等に係る再調査の結果について、厚労省記者クラブで記者会見を開きました。集約した412自治体の過半数が4月遡及実施、特に自治労連単組の自治体では6割が実施という結果を明らかにしました。会見には、自治労連本部から小川副委員長、橋口書記長、嶋林賃金権利局長、西中執が、地方組織から埼玉県本部非正規公共協の西島さんが参加しました。報道機関等からは、朝日新聞、共同通信、しんぶん赤旗、東京新聞、毎日新聞など11社から11人の参加がありました。
冒頭、小川副委員長が記者会見の趣旨について説明。同日午前に総務省に対しほこイカ2023署名を提出し、要請を実施したことを報告した後、11月の「緊急調査」(初回調査)後、労働組合が粘り強く交渉を続け、大きくな前進を勝ち取ったことを調査結果を踏まえて発言。「会計年度任用職員の実情と私たちの要求や課題について是非知っていただきたい」とよびかけました。
●4月遡及改定実施5割超える、自治労連単組の自治体では6割を突破
続いて、嶋林賃金権利局長が調査結果の概要について報告。初回調査から再調査にかけて、会計年度任用職員に対する賃金の4月遡及改定等、大きな前進があったことを解説しました。初回調査時点と比べて、①4月遡及実施は調査した自治体の30.3%から54.9%へ、②期末手当引上げは28.9%から64.7%へ、③翌年度からの正規と同月数の勤勉手当支給は38.1%から57.4%へと前進を勝ちとりました。とりわけ、自治労連単組のある自治体では、60.6%が4月遡及を実施する結果となっており、嶋林局長は「労働組合の力が発揮された」と強調しました。
●自治体が公共の役割を十分果たすために職員の処遇改善は不可欠
埼玉県本部非正規公共協の西島議長は、会計年度任用職員制度の問題について、川越市で働く現役の保育士として自らの経験を踏まえ発言しました。西島議長は、入職してから27年にわたって、正規職員と同じ働き方をしてきました。川越市では長年にわたる正規職員との各位差是正に向けて給与改定の4月遡及が実現ましたが、埼玉県内において遡及改定はおこなわないとする自治体があると知り、非常に驚かされたと語ります。自治体当局が挙げる理由の多くは「事務の煩雑さ」や「扶養の問題」であり、遡及できない根拠とはなりえません。西島議長は「自治体が公共の役割を十分果たすためには、会計年度任用職員を含めた自治体で働く労働者全体が安心して働き続けることができる任用制度と、賃金労働条件を改善させる制度に変えていくべきだ」と述べ、自治体が国へ意見を上げるよう訴え続ける決意を語りました。
●4月遡及改定はじめ、処遇改善を仲間増やし、追求していく
橋口書記長は、12月議会で決定した4月遡及改定を実施しないとする条例を複数の自治体で3月議会でひっくり返す動きが起こっていることを紹介。今後の取り組みについて、「2024春闘で粘り強く4月遡及改定をおこなうよう追求していく。仮に今年度実現しなくても、来年度は絶対できるよう、取り組みを諦めない」と述べ、労働組合と世論の力で制度を変えていく決意を語りました。
賃金の問題に加えて、橋口書記長は、年度末の「雇い止め」についても大きな問題だと指摘。多くの会計年度任用職員が本格業務に就いており、いまや職場になくてはならない存在となっていることを踏まえて、「3年目の公募」が必須ではないとされている総務省通知を重ねて周知していくことを述べました。
最後に、4月遡及改定の実施等、自治労連の取り組みが世論を動かし、制度を変えてきた事実を会計年度任用職員の当事者に届けきり、仲間を増やしていく決意を述べてまとめとしました。