東映アニメーションの「プリキュアショーなどのイベントに参加されるファンの皆様へのお願い」という声明に対する反論

皆さん、お世話になっております。
東映アニメーションは去る8月7日、「プリキュアショーなどのイベントに参加されるファンの皆様へのお願い」なるものを発表しました。
https://t.co/C2Ua8QUuMu
我々は東映アニメーションに対して繰り返し「撮影禁止の明確な理由を説明せよ」と要求してきたこともあり、彼らに言わせれば「理由の説明は行った」ということにはなるのだとは思います。
しかし、この内容はこれまで彼らが断片的に説明してきたことのいわば「焼き直し」に過ぎず、到底納得できるものではありません。
彼らの言い分では、「本ルールは、お子さまをはじめとするお客様のプライバシー保護ならびにお客様、スタッフ及び出演者の安全確保を目的として制定したものです。」となっています。
そもそも完全公開(オープン)でなおかつ無料のイベントに参加する人たちは自分たちの「プライバシー」を考えて参加しているのでしょうか?
お祭りなどのイベントに参加していて、そのイベントの様子を誰かが撮影したらその中に「映り込んでしまった」ということで目くじらを立てる人がどれだけいるのでしょうか?
もし不特定の人による撮影(メディアによるものも含みます。)に自分の顔が写り込むのが怖いのならば、帽子や眼鏡などで対策したりするなどの「自衛策」をまず取るのが常識的な対応だと我々は考えます。
それでも自分の姿そのものが映り込むのが怖いというのならば、そもそもそういったイベントには「参加しない」という選択もできるはずです。
そもそもこういったイベントで写真や動画を撮影する人たちというのは撮影する「対象物」を撮ることが目的なのであって、周囲の情景や人物など意図しない「目的外」のものが映り込むことに対してとやかく言うことそのものが「神経質過ぎる」と言わざるを得ません。
さらに言えばこれらの写真や動画に写り込んでいる人に対して「個人を特定」しようなどという行為をする人たちの存在が問題であり、そちらの方こそ規制されるべきではないでしょうか?
通常のショーが原則「撮影禁止」になっている現行作の「名探偵プリキュア!」においても今年5月の「よこはまパレード」及び6月の「ちゃやまち推しフェスティバル」については撮影やアップロードの規制は一切ありませんでした。
そのためSNSや動画サイトにはこれらのイベントの写真や動画が多数上げられ、さらに8月に行われた東京池袋の「Harezaの日」のイベントでも部分的に撮影やアップロード可能な場面があり、アップロードされた中には他の観客が映り込んでいるものもありました。
これらについて「プライバシーの侵害」などということを主張した人たちがどれくらいいたでしょうか?我々の知るところでは「ごく僅か」であるとしか言いようがありません。
またこれまでのプリキュアシリーズのイベントでの「公式」で撮影されてネットなどで公開されているものでも、最前列から1~3列くらいはどうしても「映り込んで」しまっています。これ自体は会場の規模や施設の状況によっては「やむを得ない」ものであり、だからこそこういったイベントの主催者は「メディアや公式による撮影で映り込むことがあります。」と告知しているのではありませんか?
ですからこういった「撮影者の意図しない映り込み」に関してはイベント主催者の「責任の範囲外」という態度をとるのが常識的な対応であると我々は考えます。
また、観客や出演者やスタッフに対する「安全対策」についてですが、これに関してはかねてより我々が主張・提案しているように「親子連れ専用スペース」の徹底的な運用や迷惑行為を繰り返す人物に対する「出入り禁止措置」などの実施、必要に応じて警備員の配置やそれこそ警察への警備要請、業務妨害としての該当者に対する処罰などを行えばいいのです。
また「子どもを狙った意図的な撮影」に関しては不審な行為に対する注意や静止を行うべきですし、それらの目的である「写真投稿サイト」の投稿に対する一定の規制を行うべきものです。
いずれにせよ、撮影行為そのものを禁止する理由には当たりません。
さらには東映アニメーションは「ショー(ショーをご覧いただくお客様を含みます)の無断撮影ならびに撮影した写真・動画のインターネット等へのアップロードは権利侵害にあたる場合がございます。」と主張しています。
この「権利侵害」というあいまいな言い方が彼らの自信の無さを示していますね。
例え法律に基づく「権利の侵害」が起こったとしてもその「侵害とされる行為」により「どれだけの損害を被ったのか(特に金銭的に)」が立証できなければ意味をなさないと考えます。
「ショーをご覧いただくお客様」に対する撮影については先に述べたように意図的なものについては一定の規制が必要ですが、そうではないいわゆる「映り込み」については公開のイベントである限り完全に防ぎようのないものですから、これらについて例えば「肖像権」などを主張したとしても根拠の薄いものと言われかねないでしょう。
そもそも「肖像権」というものは絶対的なものではありません。
政治家や芸能人、企業の社長や役員などの「公人」はそもそも公的な場所では肖像権の対象外です。また民間企業でも制服があるところでは勤務中は肖像権が適用されない場合があります。
確かに何人でもプライベートな活動であれば「肖像権」は適用されますが、そもそもこういった権利は個人情報の不当な利用に対抗するためのもの(例:公安警察がデモの参加者の顔を不当に撮影する等)であり、イベントを楽しみに来た結果特定の誰かにイベントの「情景の一部」として撮影されたに過ぎない事象にまで「肖像権」を盾に何かを起こすなどと言うのはいささか「過剰反応」ではないかと我々は考えます。
また、こういう場でよく言われる「著作権」に関してですが、そもそも公開の場で無料で誰でも見られる状態にしておきながら、それを「記録するな」と一方的に決めつけることには無理があります。
そもそも日本の「著作権法」には矛盾や問題点が多く、国内外の有識者からは「世界標準から見て異常に厳しい」と指摘されるような代物です。
本来「著作権法」の存在理由は「本来の著作者が模倣作品や不当な利用方法により金銭的な損害を被るのを防ぐため」です。そしてその適用には憲法で保障されている「表現の自由」との両立が不可欠です。
そのため海外の多くの国々では「フェアユース」といういわば「非営利目的の著作物使用は原則的に著作権侵害の対象にはしない」という運用がなされているのですが、日本の著作権法にはこのような規定がないのです。
そのため「JASRAC」のようないわば「利権団体」の横暴を許すような判決が出たり、テレビの政治討論番組で政府・与党側に不利な内容の動画がSNSに上がっているのが次々に削除されたりしていますが、これこそ「著作権法の悪用」としか言いようがないものなのです。
東映アニメーションも、もしかしたらJASRACのような「利権団体」を目指しているのでしょうか?
また、東映アニメーション以外では親会社の東映および他社のキャラクターショーの殆どが観客による静止画・動画の撮影を原則認めており、さらにはその多くがインターネットへのアップロードも認めています。「世界一著作権に厳しい」として有名なディズニーでさえステージショーやパレードの撮影やアップロードを認めています。これらの作品の私人によるアップロードを認めているのは著作権侵害による損害よりも「無料で宣伝してくれる」ことの利益が大きいと判断されているからと考えられます。
さらには東映アニメーションは「著作権ガイドライン」というもので自社作品のいわゆる「二次創作」および「二次使用」を禁止しています。
しかし現実にはネット上で多数のTV番組のスクリーンショットやショーやイベントの画像などがさまざまな場面で利用されています。そのほとんどが営利を目的とせず、自分や仲間たちの「楽しみ」や「主張」などを目的としています。(ごく一部に性的目的のものがあるようですが、こういうのは規制対象にしてもいいでしょう。)
さらにはこれまで動画サイトに上がっているショーの映像だって、一部の悪質なものを除いては営利目的ではありませんし、動画サイトでも「収益行為が出来ない」対策がされています。
また、彼らの理屈をそのまま解釈するのならば、キャラクターのコスプレや同人イベント(コミケやレイフレ(レインボー・フレーバー)などのファンイベント)は実行出来ないことになります。しかし実際にはこれらの行為は事実上黙認され、先述のネット上での画像や動画の殆どが削除されていないのですから、キャラクターショーでの「著作権」の主張は全く意味をなさないと我々は考えます。
さらには彼ら東映アニメーションは「悪質な行為に対しては、必要に応じて法的措置や警察への相談・通報を含めた対応をいたします。」と言い張っていますが、明らかな「業務妨害」に当たる場合を除いては、「法的措置」を行っても効果は薄いと考えられます。
むしろこの文言は「俺たちが(正当な理由もなく一方的に)決めたルールに従えないのであれば法的手段で処罰することもありうる」という一種の「脅迫」と取られかねません。
そしてこの声明には重大な「欠陥」があります。
それはこの声明にはこういったルールを制定するに至った「経緯」というものが述べられていません。
そもそも新しいルールを追加する場合(特に観客に対して不利益な内容のもの)はそのルールを制定するに至った「経緯」の説明が必要です。
これまでにも様々なコンサートやライブやイベントなどで、ごく一部の観客による「迷惑行為」が問題にされていますが、それを理由に新たなルールを加える場合は多くのところでそのルールにするための「経緯」が説明されますが、東映アニメーションはこういった「経緯の説明」を行っていません。
こういうやり方がファンの皆さんの不満を増長させる原因になっているのではありませんか?
こういった東映アニメーションの狭量で傲慢な態度に対しては一般のファンばかりでなく個人株主の方々からも厳しい批判の声が上がり、去る6月23日に開催された東映アニメーションの「株主総会」でも複数の株主の方々から厳しい指摘がありました。
しかし東映アニメーション側はこれらの追及に対して事実上「逃げ」の回答でお茶を濁しました。
そして一部のイベントで撮影やアップロードの規制を緩和したと思った矢先にこのような声明を出すとは。あきれてものが言えません!
だからと言って我々は諦めるつもりはありません。
改めてこの活動に賛同してくださるプリキュアファンの皆さんへ。
ここで指摘した数々の矛盾点や問題点を無視し、場合によっては「法的措置」までちらつかせる東映アニメーションの横暴な態度を決して許してはならないと思いますが、如何でしょうか?
他社コンテンツや海外の基準から見ても異常ともいえる東映アニメーションの態度を変えさせるためにも、我々プリキュアファンがもっと声を上げる必要があると思います!
そのためにも東映アニメーションに対してもさらなる抗議や要請の声を上げるとともに、当署名活動に対する賛同と拡散を広げてくださるよう、署名発起人から重ね重ねお願い申し上げます。
大変な長文になってしまいましたが、最後までお読みくださいまして誠にありがとうございました。