じゅんぺい 日本で生まれ育った29歳Japan
May 31, 2023

本日5月31日、ジャニーズ事務所公式サイト上に「心のケア相談窓口」開設のお知らせが掲載されました。
簡素なお知らせとフォーム内容を見て、本気でケアする気があるのか・・と愕然としたので、その想いをシェアさせていただきます。

 
経緯のおさらい

この相談窓口は、ジャニー喜多川氏の性的虐待問題に関して、ジャニーズ事務所が実施を発表している3つの対応のうちの1つに位置付けられています。
事務所発表を時系列順に並べましたので、ご覧ください。

・5月14日
藤島ジュリー景子社長の発表にて、相談窓口の設置を初めて公式に予告
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既に告発された方、また今後あらたな相談をご希望される方のために、外部のカウンセラーや有識者、弁護士や医師の指導のもと、相談をお受けする外部窓口を月内に設置致します。相談者の秘匿性を守り、客観的にお話をお聞きするため、外部の専門家の協力を得る予定です。
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・5月26日
ジャニーズ事務所の具体的な取り組み内容の公式発表にて、「心のケア相談窓口の開設」を掲載
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弊社には現在に至るまで多くのタレントが所属しており、今回の問題については、声を上げられたかどうかに関わらず、所属経験のあるすべてのタレントへの心のケアが最重要と考えております。そこで、専門家に監修をいただき、心療内科医に委嘱して、本問題によって心を痛めたジャニーズ事務所の所属経験者を対象にした外部機関としての相談窓口を5月31日に開設します。この窓口では完全にプライバシーに配慮した形で心療内科医・公認心理師がご相談者それぞれの心の問題に対応し、できる限りのケアを行います。
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・5月31日
「心のケア相談窓口」の公式フォームを掲載

 
相談者の目線で考えてみる

昨今のジャニーズ事務所の発するメッセージを聞くたびに失望を感じていますが、今回もそうでした。
相談窓口の相談フォームは誰でもアクセスできるので、ぜひ一度開いてみてください。
(架空の情報を送るなどの嫌がらせや攻撃はやめてくださいね。本当に必要としている方々に迷惑が掛かるので。)

一言で言えば、『本気で心をケアする気持ち』が一切伝わってきませんでした。
この相談窓口の対象者は「ジャニーズ事務所の所属経験者」とされています。
現役か退所済みか、直接的な性被害を受けたか受けていないかには関わらず、所属経験者全員です。

そこでまず想像していただきたいのですが、私たちがカウンセラーや医療機関を探すときに何を重視するでしょうか?
自分のつらい記憶・経験や傷ついた心を話すわけですから、「安心して話せるのか」が第一に大事になってきます。相手がどんな人か、実績はどうか、治療の種類、立地、カウンセリングの流れ、、気になることはいっぱいあります。
そういった情報を見比べてここならもしかしたら大丈夫かも、と思って連絡をとったり足を運ぶわけです。

特に今回対象となっている彼らは、これまで表に出てきた証言からも感じ取れるように、とても重いトラウマを抱えている可能性があります。誰かに話した人もいれば、誰にも話していない人もいる。
それぞれに状況は違いますが、人に話すことがそう簡単ではないということは、彼らをリスペクトする気持ちがあれば、誰でも気がつくはずです。

ところがどうでしょう。
今公開されている相談フォームからは何も分かりません。ここから情報を送れば、いったい自分がどんなケアや治療を受けられるのか。
あまりにも不透明で薄っぺらい説明と相談フォームになっており、何も分かりません。

事務所や相談窓口側から対象者に個別連絡をとるわけではない以上、相談者も私たち一般人と同じように事務所ホームページのお知らせからアクセスします。
もし私が当事者なら、こんな先の見通せない窓口には相談しません。自分でカウンセラーを探した方がましです。

 
どんな問題点・疑問点があるのか

現段階で私が抱いた疑問を列挙していきたいと思います。

 
◆ 第三者への相談窓口とあるけど、実際ジャニーズ事務所とはどういう契約関係なの?

事務所に極めて近いところで持ち上がった問題のため、相談の事実や内容を事務所に絶対に知られたくないという方がいることは、容易に想像できます。
口だけで第三者と言うのではなく、以下のような詳細も明らかにすべきだと思います。

  • 心のケア相談窓口事務局の責任者名
  • ジャニーズ事務所との具体的な契約関係
  • 事務局からジャニーズ関連会社に業務を委託する可能性の有無
    (個人情報保護方針の中に「2. ご本人が希望される対応を行なうために、当事務局が業務を委託する会社に対して開示する場合」に個人情報の第三者への提供があり得ると記載されています。
    プライバシーポリシーとしてはごく一般的な条項ですが、相談者に本気で安心してもらいたいのなら、さらに踏み込んで約束してもいいのではないかと感じます。)

5月26日付けの事務所発表では、鴨下一郎氏が監修者を務めること、心療内科医に委嘱すること、心療内科医・公認心理師が相談者に対応することなどしか分かっていません。

 
◆「その後の応答については、専門のオペレーターが対応させていただきます。」について

急にオペレーターと言われると戸惑いを感じます。
もちろん秘密保契約などを結んだちゃんとした人が務めるのだとは思いますが、専門家ではない事務的な立ち位置で参画するスタッフの方々に関しても、どのような選定基準・雇用形態でどの範囲の情報にアクセスできるのかなど、相談者からすると一定の透明性はほしいはずです。

 
◆ 事務局からの連絡日時・方法は指定できるの?

相談者の中には、相談窓口とやり取りしていることを周囲に知られたくない人もいるはずです。
「電話は困るからメールにしてほしい」「日中の連絡は避けてほしい」など、すべての要望を叶えるのは難しいとしても、最大限の配慮がされるべきだと考えます。

 
◆ 相談は対面のみ?電話やビデオ通話にも対応しているの?

これはとても大切なポイントです。
そもそも相談を検討する人は全国にいるでしょうし、都心部に住んでいたとしても初めから対面は抵抗があるという人もいるでしょう。
どんな方法が用意されているのか分からなければ、安心して相談しようとは思えないですよね。

 
◆ 話す相手が合わないと思ったら、別の人に代わってもらえるの?

相談事やカウンセリングは、人と人との相性が大切です。
どんなに知識や経験を持った専門家であったとしても人としての合う・合わないは必ず出てくるので、最初に対応してくれた人としか話せないのかどうかは気になるところです。
途中交代や外部の専門家の紹介システムなど、何か用意されているのであれば事前に知っておきたい点です。

 
◆ 何回相談してもいいの?

昨日30日にも書きましたが、今回の相談窓口については人員体制(規模感)・開設期間・相談者たちがどのような状況となることを目指すのかなどが、まったく公表されていません。とても不明瞭なんです。
まあ実態解明のための調査が行われていないので、何が起きてどれくらい被害者がいるのかがふわっとしている以上、相談窓口もふわっとせざるを得ないのだとは思いますが。。

 
◆「よく一緒に活動したメンバー名」などの情報は何に使うの?

フォーム内では任意項目とはなっていますが、スタッフ名・メンバー名などを記入する箇所もあります。
ジャニーズJr.に関しては、契約書が交わされないケースや急に来なくなったり(呼ばれなくなったり)することもあると聞いているので、事務所側で全数把握できていないというのはおそらく理由の1つとしてあるでしょう。また、カウンセリング時の話題の補助情報にすることなども考えられます。

ただ、話しづらいことを相談するという心情の人間にとって、「何か探られるんじゃないか」「他人に伝わってしまうんじゃないか」という不安は付きものです。
フォーム内で聞くこと自体は問題ないと思いますが、不安を低減し相談のハードルを下げるような丁寧な説明はあってもいいんじゃないかと感じました。

 
ざっと書き出しただけでも、これだけの疑問点が湧いてきます。

もちろんすべての情報が明らかにされることにより(特に対面相談の場所など)、相談者たちの心が脅かされる危険性もあるので、全部公開しろとは言いません。
私も自己満足のために批判しているわけではなく、実効性を持った真に当事者たちをリスペクトした窓口となることを願って問題点を洗い出しました。

公開することでより相談者に寄り添ったものになるのなら可能な範囲で積極的に公開し、一般公開できない内容であっても「フォーム受付後の手順でこういったことをご説明します」と一言書かれていれば、心理的抵抗がかなり和らぐと思います。

 
不誠実というか、もはやバカにしているとさえ思える

ジャニーズ事務所は5月26日のお知らせで、3つの取り組みの一番上に「心のケア相談窓口の開設」を記載しました。
私もあの3つの中(「実態解明」と「責任の所在」はすっぽり抜け落ちていますが・・)であれば、心のケアが今最も重視されるべきテーマだと思います。
事務所としてもおそらくそう考え、あるいは最重要視しているように見せたいと考え、あの順番にしたのだろうと想像します。

この問題を巡っては様々な意見が飛び交いますが、どんな意見の人にも共通しているのが
『心のケアが重要であり、ケアがしっかり行われるのであれば、事務所のことはまだ信頼できるかもしれない』
という感覚ではないでしょうか。

ただ、その一番注目されている取り組みが残念ながらこの有様です。
心のケアですら、ここまで ‘本気じゃない’ 態度が露呈した今、もはやジャニーズ事務所の何を信じろと言うんでしょう。

※もちろん各所からの意見を受けて改善するつもりだろうし、改善されていくことを強く望みますが、初動として「この程度でいいだろう」と思っていたという事実はもう取り返しがつきません。

 
生まれ変わりの演出に向けたアリバイ作り

直近のジャニーズ事務所の動きを見ていると、おそらく夏頃(7月)に『新しく生まれ変わった事務所』を宣言したいのだろうなという本音が透けて見えます。
なぜなら、7月以降の新しい予定が続々と発表されているからです。
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7/1 社外取締役3名が就任予定(5月26日に発表
7/16, 17・8/19, 20
「ALL Johnnys'Jr. 2023 わっしょいCAMP! in Dome」を開催(5月29日に発表
?/? 社名変更の可能性に言及(5月21日東山紀之氏が『サンデーLIVE!!』でコメント

※有料記事のため転載はしませんが、週刊文春の記事で変更時期についてもう少し踏み込んだ関係者のコメントが載っているのを読み、関連性があるかもしれないと推測しています。
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もちろん、ジャニーズ事務所が当事者たちに真摯に向き合い、本気で誠実にやり抜いて生まれ変わるのであれば、ゴールを見据えて計画的に進めるのは大事なことです。
ただ、実態解明も責任問題も、そして多くの人が重要視している心のケアも薄っぺらいことが分かった今、もはやすべてが7月の「生まれ変わり」に向けたアリバイ作りにしか見えなくなってきました。

藤島ジュリー景子社長、あなたは5月14日の発表
『今すべきはこの問題から逃げることなく、被害を訴えてこられた方々に向き合うこと』
と表明しましたね。
事務所のトップであるあなたの行動をたくさんの人たちが見守っています。
まだ事務所を信じている人もたくさんいるでしょう。

私も信じたい。そして、どこかで信じているからこそ、この署名を集めています。
言葉はもうたくさん聞きました。だから、次は行動で示してください。当事者たちへの最大のリスペクトを行動で示してください。

よろしくお願いします。

 
じゅんぺい

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