
1月25日の共同親権訴訟の院内集会での、高橋さんの発言を、ご本人の許可を得て紹介します。子と同居する母親側の養育費事情が垣間見える内容でした。
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はじめまして。『国家賠償請求訴訟を進める会』原告及び関係者の皆様お世話になります。私はピッコロの名前でXに参加していた『高橋みほ』と申します。現在4年生の娘と二人暮らしのシングルマザーです。
養育費の中から弁護士報酬が支払われることに反対
養育費の中から弁護士報酬が支払われることには反対です。理由はお金持ちが相手方となる依頼は一生懸命対応し、うちのように頻繁に滞納する無責任な別居親の場合は「頑張ったところで報酬が低い」という理由から、一生懸命に対応してもらえません。
このような弁護士の対応は離婚調停や裁判でも同じです。うちのような相手が自営業者ですと算定表があっても裁判官によって全く違う養育費となったりします。また、貧困家庭の母親は法テラスを利用している方が多く、いくら頑張ったところで弁護士報酬に反映しないことから、弁護士は他の事件を優先します。
つまり、問題のあるDV家庭や貧困家庭であるほど、生活が困窮していく仕組みになっており、国の間違った税金の使われ方がそれを後押ししてしまう問題があります。
たまに送金があれば児童扶養手当が受けられない
うちを例に話します。うちは経済的DVも受けており、婚姻中も婚姻費用、家賃、光熱費がゼロの時が何度もありました。家賃は払うけど「それ以外は払わない」と言われた月もあれば、「払えるだけ払う」と言って、わずか2,000円が送金されたこともありました。生後1ヶ月の時に父親は行方をくらまし、連絡が取れなくなり、周りに両親や友人もおらず、家で新生児と二人、隔離状態という状況でした。
そんな状況下でも「たまに送金がある」との理由で『悪意の遺棄』には該当せず、児童扶養手当を受けることができません。父親が行方をくらますと家賃、光熱費、父親の借金など全てが、家に残った者に請求されます。そんな状況でも父親にたまに連絡がつき一言でも返信があれば、生活保護も受けられません。
自分の弁護士は封書も明けない
そのような父親ですから法テラスで弁護士をつけて調停裁判をやったところで、自分の弁護士はただ裁判所に出廷するだけで、何一つ反論してくれません。しまいには書類を開封しない、連絡を取らない、そんな対応が何年も続きます。それでも法テラスからは弁護士報酬は養育費に対して10%+消費税×ことの2年分という通知がきました。
これはDV被害者に対する支援と言えるでしょうか?養育費をきちんと支払わせたり、支払わない相手に対して国が取り立てるというのは理解できます。しかし養育費から弁護士報酬を取り上げるというのは、貧困家庭や経済的DVにあっている家庭が最も不利益を被る制度だと思うのです。
法テラスを使う母子家庭はとても多いですが、実際利用してみて悪いイメージを持つ方もとても多かったです。「報酬にならないからという理由で弁護士が一生懸命にやってくれない」という相談を何度も受けたことがあります。
高すぎる養育費にも低すぎる養育費にも反対
養育費は子どもの権利です。ゲームの勝敗のように決められるべきではありません。高すぎる養育費、低すぎる養育費には反対します。
一人の子どもを育てるのに、いくら必要なのか。それを同居親と別居親どちらがどれだけ負担するのか。またどちらが主となり身の回りのお世話をするかなど、監護割合はどうするのか。総合的に判断すべきだし、養育費を何にいくら使っているのか明白にしなければならないと思います。
現況届は父母双方が提出すべき
例えば児童扶養手当を受けるにしても、毎年、役所に現況届を提出しなければなりません。その際も通帳を見せたりして毎月の養育費を確認されることはありません。書類には好きな金額を書ける仕組みになってます。
ですから、「高額な養育費をもらっていても、もらってないことにして、児童扶養手当は不正受給できる」という話も耳にします。役所側が通帳の開示をもとめないことに私はとても驚きました。
私は養育費については同居親にも別居親にも現況届を提出してもらうのが当然だと思います。子どもを養育する上で必要なお金ですから、養育費の目的とその使い道を明白にしなければなりません。また、その目的や使い道に弁護士報酬は全く関係ありませんから、養育費に対して双方の弁護士が争う原因を与えてはなりません。
お金の奪い合いが争いをつくる
親権や監護の奪い合いについても同じことが言えます。子どもは両親が争うことを求めていません。争う理由をなくせばよいのです。それだけで子どもは嬉しいのです。争いや葛藤の原因を作っているのは、お金の奪い合いになるからです。
お金の奪い合いはなぜ起こるのか?それは弁護士報酬に直結する問題だからです。
依頼人は「良い弁護士をつけよう」と考え、弁護士側は「稼げる依頼人に時間を使おう」と考えます。それにより両親の争いをわざと激化させ、共同養育を不可能なものへと導くのです。弁護士、裁判官、国が意図的に争い、貧困、親子断絶、不正受給までも黙認しているように思えるのです。
それでは子どもは悲しいのです。子どもはお金の争いは求めていません。お父さんもお母さんも、おじいちゃんもおばあちゃんもペットも、誰一人離れたくないのです。まずはそういった子どもの気持ちを第一に考え、子どもを親から引き離さないでください。
今一番しなきゃいけないことは争いではありません。どうやったら争わずに子どもが毎日穏やかに暮らせるか?それが最優先です。どうか日本中の親子が離婚するしないに関係なく、共同養育を前提とし、子どもが主役として暮らせる法整備を確実にしていただきたいと心から思います。
シングルマザーとして私からの意見は以上となります。ご清聴ありがとうございました。