
放送法違反が二重三重に明らかになった経営委員会議事録が全面開示されて2か月を過ぎたにもかかわらずNHK森下経営委員長は依然として居座ったままです。私たちは、「森下辞任要求署名」の3回目の集約を森下経営委員長ならびにNHK経営委員会に提出します。
7月8日に全面開示された議事録は2年半も非公開にされていたもので、「委員長は、終了後、遅滞なく作成、公表しなければならない」と定められた放送法41条に反しており、森下委員長の責任は重大です。
開示された議事録により、森下委員長だけでなく他の経営委員も「経営委員は個別の番組に干渉してはならない」という放送法32条に抵触する発言を繰り返していたことが明らかになりました。
議事録によると森下委員長(当時は代行)は「本当は彼らの気持ちは、納得していないのは、取材の内容なんです」と番組内容に抗議する郵政の代弁者として議論をリードしています。これは、「放送番組は何人からも干渉、規律されない」と番組編成の自由を保障した放送法3条を経営委員自らが踏みにじる行為でもあります。
議事録公表後も森下委員長は、「(番組への介入は)一切なかった」と開き直って非を認めず、「放送番組に触れた議論は避けられない」と今後も放送法違反を繰り返す可能性さえ示唆しています。
そして、進退を問う声に対しても「真摯にこれからも業務を行っていく」と続投の意向を表明しています。
これほどまでに遵法意識の欠落した経営委員長の居座りを許すことは、本来外部からの干渉の防波堤になるべき経営委員会が、逆に「NHKの自主自律」にとって重大な障害の橋頭堡になることを見過ごすことに他なりません。
もはや私たちの手で放送法違反を繰り返す経営委員長を引きずり下ろす以外に解決の道はありません。
私たちは、9月28日に開催される定例経営委員会に提出することをめざして、署名を第三次集約します。
9月28日は、110名の原告団によるNHK文書開示請求訴訟の第1回口頭弁論の日でもあります。
原告団は、全面開示された議事録が「経営委員会での確認を経ていないものです」と断り書きがある実に不可解な一文であるとして、その疑問ただすことを目的の一つにしています。
さらに、「森下経営委員長の経営委員辞任・罷免を求める運動に取り組む決意」を表明され、私たち「森下辞任要求」署名活動と目標を同じくしています。
私たちの署名提出が、原告団へのささやかな後押しにもなることを願っています。
2021.9.15 小滝一志