鹿児島県警は、一連の不祥事について、再発防止策に「女性への性暴力を軽視する意識や制度の抜本的改革」を明確に位置づけてください。県議会は百条委員会を設置して真相究明をしてください

署名活動の主旨

 【鹿児島県警の不祥事の根本は、女性への性暴力の軽視です】

今回私たちが特に注目にしている「鹿児島県警の不祥事問題」とは、2024年5月に、職務上知り得た秘密を退職後にジャーナリストに漏らしたとして、国家公務員法違反容疑で、鹿児島県警の前生活安全部長が逮捕されたことに端を発し、2023年以降何件もの警官による女性へのストーカー事件や盗撮などに対する県警の取り扱いなど、適切に対応しなかった不作為や、情報の隠蔽もみ消しがあったのではないかという疑念が晴らされていないことを指しています(事例はページ下記の参考情報をご参照ください)。(県警の不祥事は、性的事案以外にも、それ以前から捜査書類の偽装や拳銃の不適切取り扱いなどの不祥事があったことが明らかになっています。)

 

 前生活安全部長がジャーナリストに漏洩したとされる内部文書は、警官によるストーカー規制法違反に関するものでしたが、鹿児島県警は、この事実を2024年4月ウェブメディア(「HUNTER」)への強権的な家宅捜索によって掴み、前生活安全部長への逮捕に至っています。(HUNTERは、内部情報を元に以前から県警の捜査を批判してきたウェブメディア)。県警によるHUNTERの家宅捜査に対しては、「取材源の秘匿」を脅かすものとして、弁護士などの法律家による批判もなされていますが、同時に、前生活安全部長の行為を、内部告発として真摯に受け止めるどころか、公務員法違反として逮捕した事件として注目を集めています。

 

鹿児島県警は一連の不祥事に対して2024年8月2日に「改革推進研究会」を立ち上げ再発防止につとめるという報道がなされました。しかし、内部告発によって明るみになったものも含め鹿児島県警の一連の不祥事は、警官による、女性への性暴力事件やその隠蔽、性被害相談への不作為等といった、性暴力への軽視が根本にあると考えます。

 

にもかかわらず、県警の再発防止や県議会での追求、メディアでの報道は、「性暴力に対する姿勢や意識の変革の必要性」の視点が希薄になっていないでしょうか。私たちは鹿児島という地で暮らす女性たちのジェンダーに関するあらゆる問題について学び解決を目指す有志の会です。鹿児島県警の不祥事が女性に対する暴力事案であるということを正面から認識し、「女性も含む市民」の安全や人権を守るべき警察、議会、メディアが徹底的に追求されていないことに強い危機感を抱いています。まさに女性に対する暴力への軽視、鹿児島の差別的な風潮が背景にあることを再認識すべき問題ではないでしょうか。

 

私たちは以下の項目を、鹿児島県警、鹿児島県議会および地元メディアのみなさまに要請いたします。

① 鹿児島県警は、再発防止策に性暴力や女性軽視に対する抜本的な意識改革及び制度づくりを位置づけ、女性ひいては様々なマイノリティに対する差別や暴力を許さない組織づくりを行い、姿勢と内実ともに、性暴力に対する認識や敏感さをアップデートしてください。

 

② 鹿児島県議会や地元メディアは、一連の不祥事の根本に、社会構造的な女性蔑視に基づく性暴力の軽視があるという認識を共有し、事件の真相究明を行なってください。県議会は百条委員会(自治体の事務に関して疑惑や不祥事があった際、事実関係を調査するため、地方自治法100条に基づいて地方議会が設置する特別委員会)を設置し、調査と解明をおこなってください。

 

************

[以上の要請への賛同の署名へのお願い]

鹿児島県警の不祥事をうやむやにしないこと、そして特にこれが女性蔑視や性暴力の問題と地続きであることは、今、市民が抗議の声をあげなければ忘れられてしまうと私たちは考えます。性暴力や差別に対する敏感さはここ数年でも大きく変わり、私達は日常生活のなかでも多様な人が傷つけあわせずに共に暮らしていく試行錯誤と努力を続けています。

 

市民が本来頼るべき機関がこのような不祥事を起こし、強権的な組織であることを顧みないことに私たちはもっと怒りと変化を求める声を可視化させるべきだと考えました。ご賛同を何卒よろしくお願い申し上げます。

*********

参考情報(8月2日県警発表の再発防止対策と、その他、地元紙などを参照し、当団体にて作成)

R5年以降に発覚した、警察職員による性的事案

※時期は発生時期
R5.2 西署の巡査長(28歳)13歳未満の女児と性交 逮捕・懲戒免職 (発表)
R5.2 霧島署の巡査部長(50歳代)クリーニング店員へのつきまとい等ストーカー行為 逮捕・不起訴・口頭厳重注意 (未発表)
R5.4 霧島署の巡査長(30歳代)巡回連絡簿を悪用し女性へ卑猥なメッセージを送りつける等ストーカー行為 立件せず・本部長訓戒(未発表)
R5.12 枕崎署の巡査部長(32歳)女子トイレ侵入し盗撮(R元年以降少なくとも80回の盗撮)、不正な個人情報照会 逮捕・停職3月(発表)
※本田氏の情報漏洩がハンターへの家宅捜索で判明した後、5月の逮捕
R6.3 県警本部の警部(51歳)知り合いの女性の体を触る不同意わいせつ 逮捕・停職6月(発表)

その他警察による不作為や隠蔽が疑われる事案
R4.1 コロナ療養病棟不同意性交等事件の告訴状不受理、および捜査着手への大幅遅れ
R4.6 南署にてロマンス詐欺の被害相談 被害届受理せず(公安委員会から指導)
R5.2 上記、霧島クリーニング事件も相談時、被害届を受理せず、相談簿がつくられていなかった(破棄疑いあり)
R5.12 上記、枕崎署盗撮事件 隠蔽疑い

その他、R5年中のセクハラ懲戒処分2件(私的行為に当たるとして未発表)

 

□本件を扱っているwebニュース記事のリンク

 ・時事通信社のまとめページ

https://www.jiji.com/jc/v7?id=202406kagoshima

 ・百条委員会の設置をめぐる県議会についての報道(8月12日 南日本新聞)

https://373news.com/_news/storyid/199512/

⇒南日本新聞のアンケートで、百条委員会設置について県議会議員13人が「賛成」、自民党県議団(34人)と公明党県議団(3人)は個別の回答について「現時点では困難」としています。今、市民が要望の声を上げることが必要だと思われます。

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有志 かごしま「ジェンダーと平和」研究会署名発信者鹿児島に暮らす女性たちのジェンダーや女性への暴力について学び学習する有志の会です。月に1一度茶話会を開催し、身近なジェンダーにまつわる出来事や学習をしています。

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署名活動の主旨

 【鹿児島県警の不祥事の根本は、女性への性暴力の軽視です】

今回私たちが特に注目にしている「鹿児島県警の不祥事問題」とは、2024年5月に、職務上知り得た秘密を退職後にジャーナリストに漏らしたとして、国家公務員法違反容疑で、鹿児島県警の前生活安全部長が逮捕されたことに端を発し、2023年以降何件もの警官による女性へのストーカー事件や盗撮などに対する県警の取り扱いなど、適切に対応しなかった不作為や、情報の隠蔽もみ消しがあったのではないかという疑念が晴らされていないことを指しています(事例はページ下記の参考情報をご参照ください)。(県警の不祥事は、性的事案以外にも、それ以前から捜査書類の偽装や拳銃の不適切取り扱いなどの不祥事があったことが明らかになっています。)

 

 前生活安全部長がジャーナリストに漏洩したとされる内部文書は、警官によるストーカー規制法違反に関するものでしたが、鹿児島県警は、この事実を2024年4月ウェブメディア(「HUNTER」)への強権的な家宅捜索によって掴み、前生活安全部長への逮捕に至っています。(HUNTERは、内部情報を元に以前から県警の捜査を批判してきたウェブメディア)。県警によるHUNTERの家宅捜査に対しては、「取材源の秘匿」を脅かすものとして、弁護士などの法律家による批判もなされていますが、同時に、前生活安全部長の行為を、内部告発として真摯に受け止めるどころか、公務員法違反として逮捕した事件として注目を集めています。

 

鹿児島県警は一連の不祥事に対して2024年8月2日に「改革推進研究会」を立ち上げ再発防止につとめるという報道がなされました。しかし、内部告発によって明るみになったものも含め鹿児島県警の一連の不祥事は、警官による、女性への性暴力事件やその隠蔽、性被害相談への不作為等といった、性暴力への軽視が根本にあると考えます。

 

にもかかわらず、県警の再発防止や県議会での追求、メディアでの報道は、「性暴力に対する姿勢や意識の変革の必要性」の視点が希薄になっていないでしょうか。私たちは鹿児島という地で暮らす女性たちのジェンダーに関するあらゆる問題について学び解決を目指す有志の会です。鹿児島県警の不祥事が女性に対する暴力事案であるということを正面から認識し、「女性も含む市民」の安全や人権を守るべき警察、議会、メディアが徹底的に追求されていないことに強い危機感を抱いています。まさに女性に対する暴力への軽視、鹿児島の差別的な風潮が背景にあることを再認識すべき問題ではないでしょうか。

 

私たちは以下の項目を、鹿児島県警、鹿児島県議会および地元メディアのみなさまに要請いたします。

① 鹿児島県警は、再発防止策に性暴力や女性軽視に対する抜本的な意識改革及び制度づくりを位置づけ、女性ひいては様々なマイノリティに対する差別や暴力を許さない組織づくりを行い、姿勢と内実ともに、性暴力に対する認識や敏感さをアップデートしてください。

 

② 鹿児島県議会や地元メディアは、一連の不祥事の根本に、社会構造的な女性蔑視に基づく性暴力の軽視があるという認識を共有し、事件の真相究明を行なってください。県議会は百条委員会(自治体の事務に関して疑惑や不祥事があった際、事実関係を調査するため、地方自治法100条に基づいて地方議会が設置する特別委員会)を設置し、調査と解明をおこなってください。

 

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[以上の要請への賛同の署名へのお願い]

鹿児島県警の不祥事をうやむやにしないこと、そして特にこれが女性蔑視や性暴力の問題と地続きであることは、今、市民が抗議の声をあげなければ忘れられてしまうと私たちは考えます。性暴力や差別に対する敏感さはここ数年でも大きく変わり、私達は日常生活のなかでも多様な人が傷つけあわせずに共に暮らしていく試行錯誤と努力を続けています。

 

市民が本来頼るべき機関がこのような不祥事を起こし、強権的な組織であることを顧みないことに私たちはもっと怒りと変化を求める声を可視化させるべきだと考えました。ご賛同を何卒よろしくお願い申し上げます。

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参考情報(8月2日県警発表の再発防止対策と、その他、地元紙などを参照し、当団体にて作成)

R5年以降に発覚した、警察職員による性的事案

※時期は発生時期
R5.2 西署の巡査長(28歳)13歳未満の女児と性交 逮捕・懲戒免職 (発表)
R5.2 霧島署の巡査部長(50歳代)クリーニング店員へのつきまとい等ストーカー行為 逮捕・不起訴・口頭厳重注意 (未発表)
R5.4 霧島署の巡査長(30歳代)巡回連絡簿を悪用し女性へ卑猥なメッセージを送りつける等ストーカー行為 立件せず・本部長訓戒(未発表)
R5.12 枕崎署の巡査部長(32歳)女子トイレ侵入し盗撮(R元年以降少なくとも80回の盗撮)、不正な個人情報照会 逮捕・停職3月(発表)
※本田氏の情報漏洩がハンターへの家宅捜索で判明した後、5月の逮捕
R6.3 県警本部の警部(51歳)知り合いの女性の体を触る不同意わいせつ 逮捕・停職6月(発表)

その他警察による不作為や隠蔽が疑われる事案
R4.1 コロナ療養病棟不同意性交等事件の告訴状不受理、および捜査着手への大幅遅れ
R4.6 南署にてロマンス詐欺の被害相談 被害届受理せず(公安委員会から指導)
R5.2 上記、霧島クリーニング事件も相談時、被害届を受理せず、相談簿がつくられていなかった(破棄疑いあり)
R5.12 上記、枕崎署盗撮事件 隠蔽疑い

その他、R5年中のセクハラ懲戒処分2件(私的行為に当たるとして未発表)

 

□本件を扱っているwebニュース記事のリンク

 ・時事通信社のまとめページ

https://www.jiji.com/jc/v7?id=202406kagoshima

 ・百条委員会の設置をめぐる県議会についての報道(8月12日 南日本新聞)

https://373news.com/_news/storyid/199512/

⇒南日本新聞のアンケートで、百条委員会設置について県議会議員13人が「賛成」、自民党県議団(34人)と公明党県議団(3人)は個別の回答について「現時点では困難」としています。今、市民が要望の声を上げることが必要だと思われます。

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