飲食店における原材料開示の義務化を願って

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発信者:奥村 ちひろ 宛先:消費者庁

 私は兵庫県在住の高校1年です。そして食物アレルギーを持っています。そんな私から問題提起したいことがあります。

 それは、「原材料を聞かれたら誠実に答えること」を義務付ける法令を定めていただきたいということです。

目次

1.食物アレルギー患者の現状

2.食事をしてもアレルギーを起こさない為に患者がいつもしていること

3.私の経験

4.飲食店さんの立場

5. 私の掲げる目標と過程

6.私がこの活動を始めて分かったこと

7. 協力してくださった方

 

1.食物アレルギー患者の現状

 食物アレルギー患者は、乳児は約10%、幼児は約5%と珍しくないですが、小中高生になると約4.5%と成長と共にだんだんと減ってきて、全人口では約1%~2%です。ですので、子供の疾患だと思われていることがあります。また、私のようにアナフィラキシーショックの既往があるような比較的症状の重い小中高生は約0.5%と少ないです。(厚生労働省:政策レポート(食品のアレルギー表示について)日本における食物アレルギー患者の推計:疫学調査の現状と課題薬事日報 :【文科省】食物アレルギーの児童・生徒、5年前に比べ割合増加‐自己注射薬保持者は0.3%)。そのためか、普段話題に上ることもほとんどありません。しかし、当事者にとっては、命に関わる大問題であり、私も困ることがよくあります。

 

2.食事をしてもアレルギーを起こさない為に患者がしていること

 食物アレルギー患者は、口に入れるものの原材料を必ず確認します。アレルギーを起こさない為には、原材料を確認して原因となっている物(アレルゲン)を摂らないことが一番だからです。アレルゲンを摂取しなければアレルギーは起きません。ですので、市販のお菓子などを食べる時は、外装の裏などにある原材料表示を必ず確認します。また、外食する場合は、そのお店にお願いして原材料を教えていただかなくてはなりません。しかし困ったことに、それを教えていただけないことがあります。

 

3.私の経験

 ある国立大学の学生食堂に繁忙時間を避けて入店しカレーライスの原材料を聞いた時は、小1時間たらい回しにされ、情報をなかなかいただけませんでした。私が悲しくなり泣いてしまったので、最終的にはレトルトの裏の表示を見せてくださりすぐに解決しました。カレーライスはお店にとって原材料を比較的教えやすい場合が多いメニューではないかと想像していますが、私が諦めるのを待たれていたのかな、と思います。このように、やんわりと退店を促されることや、どれを尋ねても「アレルゲンが入っている」と言われることや、分かりやすく「アレルギー患者の注文は受けない」と入店を断られることが時々あります。アレルギーがあると伝えると、たとえ問題なく食べられるとしても1種類しか注文を受け付けないアイスクリーム屋さんは、患者間では知られていました。ハンバーガー店でも、「アレルギー対応はしていません」と言われ、注文を受けないA店と、アレルギー表示が義務化されていないころからネットで公開し、聞くと丁寧に教えてくれるB店がありました。平等や差別に関心が高まっている今、この2つのお店では、評価が違ってくるのではないでしょうか。

 

4.飲食店さんの立場

 なぜこういうことが起きているかというと、飲食店などでは原材料を客に教える義務がない(消費者庁:別添 アレルゲンを含む食品に関する表示 67ページ)からです。しかし、チェーン店のファーストフード店やファミリーレストランなどでは、企業努力でアレルゲンを表示してくださっており、とても助かっています。例えば、QRコードを読み取ってアレルゲンを確認できるなど、提供者だけでなく顧客にも便利な方法などです。また、上級なレストランやホテルでは、話を聞いて丁寧に対応してくださるので、特別に嬉しいイベントになります。しかし、そのような対応をなされていないところが多いため、丁寧な対応までは望みませんが、最低限の情報提供については足並みが揃うような指針を国が提示してくださった方が、よりありがたいです。とは言え、飲食店側の事情も理解できます。レシピは企業の財産ですので、原材料開示となると企業秘密に関わります。仕入れなどの都合で、メニューや原材料が日によって変わることもあります。ごく一部の客へのボランティアとして多大な労力は割けないでしょう。そのことは、私達も重々承知しています。ただ、だからと言って原材料を聞かれた場合、偽ったり入店を拒否したりしないでいただきたいです。

 そういえば、飲食店が禁煙になった時のことを思い出すと、飲食店が「喫煙客が減る」ことを心配して反対する中、国が主導して禁煙と分煙を進めました。結果、客足が遠のくことなく、今では飲食店での禁煙と分煙は定着しています。このように、アレルギーの場合も、国が主導すると良い結果が得られるのではないかと考えています。

 また、原材料を確認したいのはアレルギー患者だけではありません。持病により食事療法を取ったり、服用している薬の兼ね合いで特定の食物を避けたりしながら、元気に過ごしている人は大勢いますので、アレルギー患者に限ったことではないと思っています。

 

5.私の掲げる目標と過程

 飲食店を経営していない私では想像できないような原材料表示のご苦労があるはずです。ですので、これに関するご意見を、飲食店組合やInstagramで「いいね!」をくださった飲食店さんなどから伺いたいです。それをもとに、容易に原材料表示ができるシステムを、自分でプログラミングの学習をしながら構築します。以前はスクールに通う予定でしたが、事情により、独学で勉強を進めています。対応してくださるならアレルギーサービス料として上乗せしていただくのも良いと思います。また、好意的な飲食店さんを積極的にSNSで情報拡散したいと思います。こうしてハードルを下げ、メリットを増やした上で、最終的には「原材料を聞かれたら誠実に答えること」を義務付ける法令を定めていただきたいと願っています。

 このことに協力して一緒に活動してくださる方は下記のメールアドレスに連絡をくださると助かります。

 連絡先:okumura_c&outlook.jp (&を@に変えて送ってください。)

 

6.この活動を始めて分かったこと

 飲食店のアレルギー対応がここ数年でアップデートされているということが分かりました。今回、飲食店のウェブサイトを確認したり、電話で問い合わせたりしました。すると、以前はアレルギー対応をされていなかったハンバーガー店Aが、アレルゲン表示をネットで公開されていました。一方、1種類しか注文できなかったアイスクリーム店は、アレルギーがあると言うと、やはり食べられるものでも実際には注文できないことが分かりましたが、数種類の中から選べるようになっていました。企業も変わっていこうとしていることが分かり、今度、どちらのお店にも行ってみたいなと楽しみになりました。

 

7.協力してくださった方

Office MAIKO 代表 黒田麻衣子 先生

つなひき無料学習塾(こども食堂)創業者 現副代表 石川淳 先生

志高塾 代表 松蔭俊輔 先生(ブログに掲載していただきました。志高く Vol.519 The 作文)

心と体を想うお弁当屋さんcomer-こめる-

 

 これから長く活動をしたいと考えていますので、よろしくお願いします。

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