
10月15日、みんなの王子公園&動物園の会は、王子動物園ホールで、「大切な公園・動物園を奪わないで!王子公園再整備基本計画(素案)に怒りの声を届けよう緊急市民集会」を開催、地域住民ら125人が参加しました。
初めに、王子公園再整備基本計画(素案)の問題点を神戸市議会で論戦を行った味口としゆき神戸市議が報告。味口市議は、基本計画(素案)の動物園編に記されている動物収集計画(コレクションプラン)に、現状130種程度ある飼育動物のうち、調整種として50~60種を繁殖は行わず、譲渡して今後飼育しない方針であることを指摘。「もともと動物園は存続させ、縮小もしないとされていたのに、動物種を半減するという計画は、市民への裏切りとしか言えません」と述べました。
また方針を転換させ存続だとされていた遊園地については「遊園地は、まだ中身の決まっていないレクリエーション施設にするとし、現存する観覧車だけは当面存続するというもの。これも市民との約束を反故にするものです」と厳しく指摘しました。
中学高校などで陸上の練習などに使われているサブグラウンドについて「代替機能を設置するとされている大芝生広場やみんなの広場、多目的広場などは、そもそも陸上競技ができるようなスペースはない」と指摘しました。
廃止される予定の王子プールについて、「今年はプールの利用が3万人台であり、コロナ前よりも増えている。小学校の開放プールがなくなったから、近隣の安い市民プールの利用価値が大きくなっている。このプールを廃止して、ポーアイや北区のプールに行けなんていうのはあり得ません」と強調しました。
桜並木や樹木については、再整備によりどのくらい伐採されるのかも明らかにしないまま、基本計画をつきすすむことは許されないなど、問題点を次々と指摘。
味口市議は、「こんな無茶苦茶な基本計画(素案)をこのまま通すわけにはいきません。現在行われている市民意見募集で、私たちの声をしっかり届けましょう」と述べました。
こうした市議会での論戦を受けて、参加者でのフリートーク。
フリートークの冒頭は、「会」からの問題提起をメンバーの坂口美紀さんが報告。坂口さんは「動物福祉の観点から、飼育面積を広げるべきと思うが、動物園全体の面積を広げず、飼育動物の種類を減らす再整備などありえない。大学誘致のために命ある飼育動物を他園に譲渡するなど無責任だ」「立体駐車場が建つと、駅からも観覧車からも六甲の山並みが見渡せない。立体駐車場への進入路を遊歩道に並べて設置するのは、公園整備あり方としておかしい」などと指摘しました。
フリートークではそのほかにも、「子どもの頃、王子公園が神戸博覧会(1950年)の会場になった頃から王子公園で楽しませてもらい、像の背中に乗せてもらったりもした。今でもウォーキングやランニングで多くの方が利用しているし動物園や遊園地は利用しやすい金額で、豊かな気持ちになれる。この魅力をアップさせることが重要で、素案は、魅力の向上にあたらない」
「動物を半減させるというのを聞いて、たまらず参加した。動物はモノが言えないが、環境変わったら調子も崩してしまう。遊園地もなくし、樹木も伐採する。こんな計画は絶対に許せない」など、16人が次々と発言しました。
市民の大切な王子公園を壊すなと活動している「王子公園・市民ミーティング」実行委員会の金丸正樹事務局長は、「私たちも集会やパレード、関学あての署名活動など、さまざま運動してきた。さらに大きな運動をすすめる必要があると考え、『こわすな!王子公園市民パレード』を貴会と共催でおこないたいと打診させていただいています。ぜひ、ともに頑張りましょう」と訴えました。
最後に、門屋史明「会」事務局長が以下の行動提起を行いました。
①10月31日(火)に締め切りが迫る王子公園再整備基本計画(素案)と地区計画(素案)の二つの市民意見を一万人規模で広げること
②10月二26日(木)に提出予定の署名を10万人分(現在、72,967人)集めること
③陳情、請願、各議員への働きかけなど神戸市議会への働きかけを強めること
④共催で取り組む11月18日(土)開催予定の「こわすな!王子公園 市民パレード」(13時・三宮旧花時計前)に1000人規模で取り組むことを呼びかけました。
門屋氏は、「王子公園再整備基本計画(素案)への意見とともに、王子公園に初めて設置されようとしている地区計画への意見も寄せましょう。地区計画は、本来、市民の主体的発意や市民意見で、よりよいまちづくりをすすめるために計画されるもの。しかし出されている素案は、市民が圧倒的に反対している大学を誘致することを前提に、公園の一部を『教育・研究地区』としようとするもの。市民は、この地区計画には、合意、同意していないという意見を神戸市に示そう」と呼びかけました。