

外国人記者クラブの機関誌「Number 1 Shimbun(No.1新聞)」6月号が、神宮球場の取り壊し・建て替え問題を巻頭エッセイで取り上げています。筆者は、本署名の発起人スポーツライターのロバート・ホワイティング氏です。記事の内容はこちら(英文)をご参照ください。
また、ホワイティング氏は、英文日経(2023/6/4付)にも、神宮外苑再開発問題について寄稿しています。こちら(英文)をご参照ください。
「フィールド・オブ・ナイトメア - 悪夢のフィールド」
「フィールド・オブ・ドリームス」ならぬ「フィールド・オブ・ナイトメア(悪夢のフィールド)」と題された巻頭エッセイで、ホワイティング氏は、「明治神宮外苑再開発計画は、緑豊かで心地よい東京の宝を破壊するものだ」と述べ、1962年に初来日して以来足しげく通った神宮球場は、確かに改修が必要ではあるものの、「改修と同時にショッピングモールやオフィスビルを建設し、周辺の木を数百本も切り倒す必要があるのか」「神宮球場より古い甲子園球場が、外観を傷つけずに改修をしたが、なぜ同じことができないのか」と訴えています。
「応援団は、外野スタンドの貴重なスペースを失うことになる」
ホワイティグ氏は、同時に高層ビルに囲まれた新球場計画の問題点について、「時間帯によってはフィールドを包み込むような影をつくり、風の通り道となり、フィールドのプレーに影響を与える。外野スタンドは縮小し、ヤクルト・スワローズ傘振り応援で人気の応援団は、外野スタンドの貴重なスペースを失うことになる」と、指摘しています。新球場計画は、「夢のフィールド」を「悪夢のフィールド」に変貌させるものではないでしょうか。
「日本の野球をアピールするためには、神宮球場を保存する必要がある」
ホワイティング氏は、また英文日経(6/4付)のエッセイで、「1926年に建設され、ベーブ・ルースもプレーした神宮球場は歴史ある国の宝物」であり、「日本の野球をアピールするためには、明治神宮野球場を保存する必要がある」と訴えています。さらにこの記事の最後で、1990年代、東京駅解体の動きが世論によって阻止された事例を紹介、神宮外苑再開発問題においても世論への期待を述べています。
再開発計画では、新球場の完成予定は2036年とされており、今からでも計画の見直しは可能です。そのためには、今後の世論の盛り上がりが鍵となるでしょう。神宮球場の歴史と伝統を継承するために、#神宮球場を守りましょう という声をさらに広げ、「悪夢のフィールド」計画を白紙撤回させましょう。