豚のロディオを廃止してください!

豚のロディオを廃止してください!
署名集約団体:
NPO法人アニマルライツセンター
PEACE ~命の搾取ではなく尊厳を
アニマルウェルフェア推進ネットワーク
ヘルプアニマルズ
賛同団体:
NPO法人動物実験の廃止を求める会(JAVA)
認定NPO法人えひめイヌ・ネコの会
犬猫救済の輪
NPOハッピーアニマルくまもと
愛媛県西予市三瓶町(せいよしみかめちょう)では、毎年8月に開催される”奥地の海のかーにばる”というイベントで「豚のロディオ」がおこなわれています。
「豚のロディオ」は、豚の背中に人が乗り、暴れる豚にどのくらいの時間乗っていることができるか競うというものです。
この豚のロディオは25年以上続いており、2015年には、10頭の豚が使用されています。
- 「豚は嫌がり鳴き叫んでいた」
- 「首を赤く腫らし苦しそうに息をしていた」
- 「ヨロヨロとよろけ歩けなくなる豚や、肢を引きずる豚がいた」
これらのコメントは、このロディオを見た人から寄せられたものです。
わたしたちは2015年、この署名を「奥地の海のカーニバル」実行委員会に提出しましたが、豚のロディオは廃止していただけませんでした。そのため現在も引き続き署名を集めています。
2015年に署名を提出した際の実行委員会の回答は「豚のロディオを虐待とは考えていない」というものでした。
「動物虐待」とは、動物の身体に外傷が生じる又は生じる恐れのある行為 ・ 暴力を加える ・ 心理的抑圧、 恐怖を与える ・ 酷使などの行為で、「動物自身の心身の状態・置かれている環境の状態によって判断される。」と環境省は示しています。
愛媛県西予市三瓶町 豚のロディオ(朝日新聞社配信動画)
https://www.youtube.com/watch?v=VZof9PSEB7k
わたしたちアニマルライツセンターは「豚のロディオ」を動物虐待と判断しています。そして国内法に反するだけではなく、動物福祉の国際指標「5つの自由」のうちの2つ、“肉体的苦痛からの自由”“恐怖や悲しみからの自由”にも反すると考えています。
このロデオに使用されるブタはすべてメスだということです。ある養豚業者は次のように言っています。
「発情期でもないのに上に乗られるのは、雌豚にとってレイプされるのと同じ気持ちだろう」
西予市のウィキペディアの「豚のロディオ問題」の項には次のように書かれています。
イベントの実行委員会を組織する西予市商工会は、あまりの重さに叫び声を上げ暴れ回る豚について、「乗る人、観る人共に爆笑の渦となります」としている
動物愛護管理法には次のように書かれています。
“動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない。”
嫌がる豚を見て「爆笑の渦」となる豚のロディオは、動物が命あるものであることに配慮していると言えるでしょうか?
みだりに苦しめていないといえるでしょうか?
これが人と動物の共生でしょうか?
動物を娯楽に利用することに対しては、国際的な批判が高まりつつあります。
30か国以上がサーカスでの動物利用を禁止・規制しており、伝統と言われる闘牛もスペインの一部では禁止、2015年コスタリカは国立動物園の閉鎖を決定しています。13か国が水族館でのイルカ飼育を禁止しており、2015年はインドがイルカショーの禁止を発表。トルコ イスタンブール市でイルカ水族館を廃止した際、イスタンブール市長は「動物を犠牲にした娯楽はあるべきではない」とその理由を明確にしています。
ロデオについては(豚のロデオということではなく、一般的なロデオについて)カナダのバングーバー市、カナダのノースバングーバー地区、イギリス、オランダ、オーストラリアのオーストラリア首都特別地域、少なくとも5つのアメリカの管轄区で禁止されています。
動物を苦しめたくないというのは、多くの人の共通の思いです。
これ以上豚たちを苦しませないために、どうかみなさん、署名にご協力をお願い致します。
*署名の際、ぜひ皆さんのお気持ちをコメント欄に入力してください。
いただいたコメントは愛媛県知事、西予市長、三瓶支所、西予市商工会へそれぞれメールで配信されます。(賛同者の個人のメールアドレスは表示されません)。誹謗中傷ではなく先方への礼儀を守り、みなさんのお気持ちを適切な形でコメントしていただけるようお願いします。