豊島区議会:性暴力やセカンドレイプ・差別発言に反対する指針と各議員の意見の表明を求めます。

0 人が賛同しました。もう少しで 5,000 人に到達します!


昨年、豊島区議会議員であるくつざわ亮治氏が、Twitter上やYouTube上で性暴力被害を訴えでた人を貶める発言をし、批判の声が多くあげられました。

伊藤詩織氏の勝訴受け、豊島区議「少子化が加速」 ネットで批判高まる(THE PAGE) - Yahoo!ニュース

そのことを問題視した有志議員が、「あらゆる性暴力の根絶を目指す決議案」を作成しました。しかし決議案は今年3月の議会で否決されたと知りました。

「あらゆる性暴力の根絶を目指す決議案」文面 小林ひろみ議員のTwitterより

参考:しんぶん赤旗
 性暴力根絶決議案/自公都民ファなど否決/東京・豊島/共産党賛成討論

賛成した塚田議員のブログ
第1回:否決された豊島区の「あらゆる性暴力の根絶を目指す決議」(塚田ひさ こ) | マガジン9   

私は性暴力の被害当事者であり、豊島区に住み働く豊島区民として、強いショックを受けました。

そして、以前より、くつざわ議員は「在日敵国人」「中共ウィルス」などをはじめ、外国人に対するヘイトや差別発言、デマなどを繰り返しツイートしています。くつざわ議員Twitter 

可決に賛成した議員、反対した議員それぞれの発信を拝見し、一部の区議会議員の方々から直接お話を伺ったことで、この問題は地続きだと思いました。豊島区議会に対し以下を抗議します。


1 「性暴力の根絶を目指す」「セカンドレイプ発言に反対する」という、誰もが目指す必要のある内容であるにもかかわらず、十分な議論が行われないまま否決されたこと。


2 建設的な議論が難しい党派性に縛られた議会の体質

3 決議案の否決後も反対した議員の殆どが、性暴力の問題に取り組む姿勢の表明や、差別・ヘイト発言に対しての自身の考えを発していないこと

4 結果的に、性暴力を訴え出た人への中傷や外国人への差別発言・ヘイト発言を繰り返すことを区として許容してしまっていること


そして、抗議と合わせて、

1 豊島区議会が、性暴力、セカンドレイプや人種差別・ヘイト発言に対して反対する姿勢を明確に示すこと

2 性暴力に対し、どのような取り組みを行っていくのか指針を示すこと

3 議会内外で、議員のセカンドレイプや人種差別・ヘイト発言があったとき今後どのように対応していくのか、指針を示すこと

4 この件に対する豊島区議会議員の見解について、各議員よりしっかりと意見を発信すること

を求めます。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

先日、インターネット上の誹謗中傷により、プロレスラーの木村花さんが自殺をするという痛ましい事件が起きたばかりです。『言葉の暴力』は軽く扱われがちですが、インターネット上の心無い言葉で苦しみ、追い込まれる人は非常に多いのです。

その中でも性暴力の被害当事者に対するセカンドレイプや在日外国人に対するヘイト発言は、命を落とす可能性もある深刻な問題です。深い傷をつけますし、そのことで実際に生活が追い込まれることが多いのです。

「性暴力をなくす」「差別発言をなくす」ことと「表現の自由」は、トレードオフされるものではないと思います。

「性暴力をなくす」という立場を取った上で、「表現の自由」を守ることを考える事はできるはずです。実際に、創作物の表現規制反対の立場である入江議員は、今回の決議案に賛成されています。
入江議員のツイート1
入江議員のツイート2

発言することは自由でも、責任は伴います。区議会議員の発言は、区民を代表することになります。人権を侵害するような発言は批判されるべきですし、実際に批判が集まっている状態で、改めて豊島区議会・豊島区議員個人、そして豊島区全体の性暴力に対する立場を問われることになるのは当然です。

この決議案の意図は「言論弾圧」や「規制」ではなく、原則を共有し、これからの指針を区民に示すために行われたものだと伺っています。

文面に賛同できなかったとしても、決議案を共有したときに協力しない姿勢や反対討論が行われなかったことには強く疑問を感じます。

 


また決議が否決された以上、これから性暴力にどう向き合っていくのか、各議員個人としても、豊島区議会として示す必要があるはずですが、反対した議員ではくつざわ議員の他は細川議員以外の発信は確認できていません。

参考:反対した細川議員の発信
決議案の否決について | 豊島区議会議員 細川正博のブログ

(6/5 追記)今回の件の経緯が書かれています。また豊島区議会議員の一部が取材に応えています。
「あらゆる性暴力の根絶を目指す決議」否決の波紋 区議による二次加害ツイートが発端/豊島区議会(小川たまか) - Y!ニュース 


結果として、その後もくつざわ議員は外国人に対するヘイト発言を続け、疑問の声が多く上がっています。

豊島区は 新成人の4割が外国籍と外国人が多く、多文化共生を目指す街のはずです。このような発言を放置してきたことは不誠実なのではないでしょうか。

2013年に「虐待と暴力のないまちづくり宣言」で「あらゆる暴力の根絶を目指す」としていますが、今の議会では、性暴力や、言葉の暴力であるセカンドレイプや差別発言は「暴力」として捉えられていないのでしょうか。

虐待と暴力のないまちづくり宣言|豊島区公式ホームページ
議員の方々にお話を伺ったところ、党派に縛られて、議員間でフラットに議論ができる状態にない旧態依然とした区議会の体質を知り、問題を感じました。「お茶出し」の議論が長らく行われていることにも現れています。

東京・豊島区議会で「議員へお茶を出すか否か」が議論に 繰り返されてきたお茶出し廃止議論の歴史 (小川たまか) - 個人 - Yahoo!ニュース

私は自分自身が性暴力被害の当事者であり、支援や啓発活動に10年携わっており、豊島区でも当事者による性暴力の勉強会を開催し、多くの性暴力当事者の声を聞いてきました。

その上で豊島区に住み、豊島区の若者支援施設で働き、男女平等推進センター運営委員、自殺対策計画策定委員を務めるなど、豊島区の地域や行政に関わって暮らしています。

私は池袋や豊島区が好きで、地域のために動く人たちの取り組みを少なからず知っていて尊敬してます。特に、ジェンダー・セクシャリティーはじめ、性や多様性に関わる取り組みは充実しており、先進的だと思って関わっていました。だからこそ、この結果にショックを受けました。このままでは安心して豊島区に関わることはできません。「住みたくない」と思ってしまうような、言われるような状態は悲しいし、変わってほしいと思っています。

決議案に賛成・反対かどうかでなく、党派関係なく、議論を進めて当事者や区民の声が反映されること、「性暴力にどう取り組んでいくか」「差別や言葉の暴力にどう向き合っていくか」という原則や姿勢、具体的な取り組みをこれから豊島区議会や各議員が改めて示していただけることを望んでいます。今後そこに向かう動きをしていただけるのであれば、反対された議員であっても応援したいです。

「議員同士でも何を考えているのかわからない状態だ」と聞きます。党派の対立や「誰が悪い」で終わるのでなく、考えが可視化され、議論が進み、「苦しむ人が減ること」につながる取り組みが行われることを望んでいます。

豊島区は、ジェンダー政策・自治体ランキング1位にもなっており、この件をTwitterで共有したとき 他の区や地域に住んでいる方からも「豊島区を信頼していたのにショックを受けた」との声を聞きました。

区民に限らず、考えられる必要のある内容だと思い、豊島区民に限定せずにchange.orgでのオンライン署名としました。

私は、この署名の結果を踏まえて請願を出す予定です。区民の方は、区民であると示した上でコメントをいただけると助かります。